【OIC】暑すぎる日本

7月12日(日)にOICワークショップ7月第2回を実施しました!
今年の夏は非常に暑い日が続いています。
「夏だから」というのはもちろんありますが、
昔は今ほど暑くはなかったという話もよく耳にしますし、
この暑さで被害も出ています。
そこで今回は、
「社会問題×サイエンス」をテーマに
気象学の観点から暑さのメカニズムを知るとともに、暑さを社会課題と捉えて政策面から考えるワークを実施しました。

インプット・セッション
まずは調べてみる
まずはこちらで絞った5つのテーマから1つ選んでリサーチし、発表してもらいました。

A:地球温暖化について ※一部抜粋

地球温暖化が進むと暑くなる。
色々なことが起きる。
by 小4
B:ヒートアイランド現象について ※一部抜粋

都市部で建物の塗料などに反応して暖かくなる。

都市部が郊外よりも暑くなり、地図上で高温地域が島のように浮かび上がることから、ヒートアイランドと呼ばれる。
地表がアスファルトで覆われていることや
工場や室外機などの人工排熱
などが原因。
熱帯夜の増加やゲリラ豪雨の頻発といった影響が出る。

熱中症などの健康被害
病原菌を持った蚊が冬を越しやすくなる
Cの「熱中症」を選んだ人は多くいました。
部活などで、屋内外で頻繁に運動している人も多いので、自分事として考えやすいのかもしれませんね。
Dを選んだ人はいなかったため、続いてEを選んだ人の発表内容です。
E:暑さで困っている人

高齢者⇒熱中症になっていることに気付かず危険な状況になっているケース
屋外ワーカー⇒外作業ができない
農家⇒作物の花が咲かなかったり、変形したりしてしまう

建築関係者の死亡事例が多い

気温が高いだけでなく、暑さに慣れていないと起こる。

水分を取らないと、血液がドロドロになり、脳にいきわたらなくなって思考力が下がる。
水分が足りなくなると汗腺が閉じてしまい、熱が体内にこもってしまう。
エルニーニョなのに猛暑
上で出なかった視点を共有して、次の動画を皆で視聴しました。
今年はエルニーニョ現象が起きているものの、冷夏ではなく猛暑になるとのこと。
(動画公開時点での見込みです)
確かにここまでのところ、非常に暑い日がかなりありましたね。
ちなみに、動画内で触れていた台風の話とはまた少し違う視点になりますが、たまたまこの記事を書いている際にちょうど、観測史上初めて台風が茨城県へ東から上陸するということがありました。
今回の台風のルートは太平洋高気圧の張り出し方の影響を受けているそうです。
その意味ではこれもエルニーニョ現象の影響を受けていると言えるかもしれません。

政策を考える
今回は、自分が日本政府の暑さ対策の担当者になりきって、この暑さに対する対処法を政策という観点で考えてもらいました。


「体育館へ冷房設置」を選んだ人

冷房を設置し、さらに休日には民間開放
一般市民が過ごせる、冷房の効いた場所にする。
各家庭で冷房を使うよりも廃棄熱を削減できる。
費用がかかることはデメリット。
学校がそもそも少ない地方にはあまりメリットがない。

熱中症の防止
避難所として体育館を使う時にも熱中症を防げる。
電気代や初期費用がかかること
体育館の断熱性が低く、冷房効率が悪いこと
がデメリット。
避難所の環境については、その後熊本の地震でも問題になりましたね。
「街路樹を増やす」を選んだ人

日影ができ、気温が下がる
植樹や手入れに費用がかかるが、エアコンを設置したりするよりはリーズナブル。
いきなり大きな効果は期待できない。

二酸化炭素を吸収し、地球温暖化対策になる。
景観がよくなる。
植えるのに1本10万円程
手入れは自治体によるが、1本5万円程。
住民の理解は得やすいが、管理は自治体なので、お金のある自治体でないとできない。
道が根で凸凹になってしまうデメリットもある。

木が枯れることもある。
落ち葉を掃除する人が必要。
というデメリットも。
「屋外部活動を制限する」を選んだ人

屋外で活動する部活生の熱中症防止につながる。
費用は基本的にかからない。
他の政策よりは実現はしやすそう。
その部活・競技の上達の妨げになることがデメリット?
by 小5
「夏休みを延長する」を選んだ人

生徒は皆嬉しい。
夏の暑い時期の外出が普段よりも少なくなり、熱中症リスクが減る。
学校側の事情を考えないなら、費用もかからない。
決めるだけなので実現もしやすい。
学校の授業進度に影響が出ることがデメリット。
例えば小学校低学年の場合、保護者に負担がかかる。
「遮熱塗料を普及させる」を選んだ人

室内の温度が1~3℃下がる。
冷房の費用を節約できる。
家の大きさにもよるが、40万程でDIYでできる。
自分でもできるので実現はしやすい。
定期的なメンテナンスが必要なこと
あまり大きな効果は急には期待できないこと
は課題。
「ミストや日陰を整備する」を選んだ人

(ミストについて)
体感温度が下がる。
既に事例はあるのでやろうと思えば実現しやすいが、コストがかかること
湿度が高いと蒸し暑く感じてしまうこと
水不足の地域では実現しにくいこと
効果は限定的であること
が課題。

ミスト1つあたりの費用は15万円くらい。
屋外限定の対策になる。

ミストは気化熱で体感温度を下げる。
冷房で電気代がかかるよりも、水道代がかかる方が費用的にはマシ。
個人でやるのは実現しやすいが、自治体が大規模にやるにはコストがかかる。
濡れたくない人にとっては、ミストは嫌かも。

補足
最後に、今回は出なかった意見を1つ。
ステップアップスタディサロンを運営する立場での発想になりますが、暑い時は授業をオンラインでやるというのも1つの手かなと思います。
参加者の感想 ※一部抜粋

日本は温暖化対策があまりできていないので、国に任せるのではなく個々にそれぞれ意識的に対策していくべきだと思った。

自分より年下の人たちが自分で調べて答えを出しているのを見て、自分が同じくらいの年齢の頃はそのようにできなかったのですごいと思った。

最近暑いので、このテーマは自分ごととして関心を持って考えられた。自分が今年やっている自由研究も地球温暖化などが関係しているので、今日学んだことを生かして自由研究に取り組めたらいいと思います。

私の学校にも体育館に冷房がついていないので、集会や授業があるときはきつかったけど、設置することが難しい理由もわかった。

身近な問題だったのでたくさん共感できる場面がありました。熱中症対策は色々挙がっていましたが、根本的な暑さを解決していくことが今後の重要な課題だと思います。

熱中症について知れてよかった。
by小4

自分が考えていなかったことを他の人が考えていて、おもしろいと思った。

初めて参加したけど、年下の子も参加して考えているのを見て、自分も前向きに参加できた。
by小5

暑さの原因の一つが都市化であることや熱中症がどのように起きているかを知ることができた。また、さまざまな暑さ対策の期待できる効果やデメリットを考えることができた。特にミストや日陰が経済的で即効性があるため、導入しやすそうだと思った。

日常の一部になりつつある酷暑や熱中症を改めて考えるいい機会になりました。地球温暖化が進んでいく以上それを受け入れてどうするかを考えないといけないのだと感じました。どの方法もメリットデメリットがあるので、どれを取るかが難しいなと思いました。

今年のスーパーエルニーニョが来ていることを初めて知りました。
チリ沖の海水温が高くなることで、日本にも酷暑が増えてくることは、嫌だなと思いました。街路樹をもっと増やして、ヒートアイランド現象を抑えた方がいいと思いました。

これからもっと暑くなっていくかもしれないから、自分でも考えて対策しなければならないと思った。

