【OIC】食料品の消費税引き下げについて考える

7月12日(日)にOICワークショップ7月第1回を実施いたしました!


今回は、今国会で議論され、世の中でも様々な意見が飛び交う
「食料品の消費税引き下げ」
について賛成か、反対か、
複数の立場に立って考えてもらいました。

食料品の消費税引き下げについて、
「食料品が安く買えるなら、それでいいのでは?」
と、思うかもしれませんが、意外とそう単純な話ではないのがこのテーマです。

毎回のワークに共通することですが、今回も、
さまざまな考え方に触れてほしい。
という狙いを持って実施しています。
特に政治や政策について考える時には様々な立場や考え方を踏まえる必要があるので、
異なる立場に立って考えてみることが、視野の広い思考のきっかけになればと考えています。

まずはそもそも消費税とはどういうものなのか、
食料品の消費税減税についてどういった背景で議論されているのか、
また、具体的にどのような制度なのか
を簡単に学んでもらいました。

そのうえで、食料品の消費税引き下げについて、賛成・反対それぞれの立場に分かれて、それぞれ意見を出し合ってもらいました。
なお今回は、各グループ内で司会進行と発表者を決めたうえで話し合い、全体発表の場では発表者に話し合いの内容を発表してもらいました。

生活必需品の税負担を軽減し、家計の助けになる。
特に低所得者や物価高の影響を受けやすい人々を支援できる。
経済を活性化できる可能性がある。

2年間の引き下げで本当に効果があるのか?
レジの設定などに手間がかかる。
財源が明確ではない。
5兆円規模の財源をどこから出すのか?
むしろ他の税を引き下げた方が、国民の生活を助ける意味で効率的なのではないか?

消費税は最もポピュラーな税。
それを引き下げるのは、国民を満足させる餌なのではないか?

続いて、立場が変わったらどのように物事が見えるか?
ということで、もし自分が
●「財務大臣」だったら
●子育て世帯だったら
●スーパーマーケットの経営者だったら
●年金生活者だったら
これらのいずれか1つの立場に立って、食料品の消費税引き下げに賛成か、反対かを考えてもらいました。

消費税を引き下げると、税収が減り、社会保障に充てる財源がなくなるため、国家運営上はマイナス。

税収が減る分一時はマイナスだけど、長期的に日本の経済が良くなれば最終的に税収は増えるので賛成。

財務大臣の立場でも、賛否両論の意見が出てきました。

生活費を抑えることができ、節約できる
使えるお金が増え、貯金したり、旅行や外食をしやすくなる。
消費税を引き下げた分を補うために、他の税が上がるのではないかと心配。
また国の借金が増えて、将来世代への負担が増えるのではないかとも思う。

食費を抑えられるのは良い。
一方で、将来的に、教育・福祉・医療など社会保障が薄くなる懸念もある。

減税に伴うレジや値札の変更などの対応コストが発生する。

消費税が下がる分、売上が上がればスーパーにとってはメリット。
一方でそれは確実ではないから、手放しで賛成はできない。

消費税が下がっても店の利益は変わらないが、減税によって売れ行きが良くなるのはあくまで生活必需品なので、利益率の高いそれ以外の商品の売れ行きはあまり変わらない。

一方で減税に伴う設定コストは確実にかかるので、総合的に考えると反対。

食料品が安くなるのは助かる。
けれども自分たちの年金が消費税収から支払われているから、そこを引き下げるのは心配。

食料品が安くなる分、医療費など他のものにお金を回せる。
一方で、外食は10%のままだから、外食するなど贅沢をしにくくなりそう。

立場が変わることで、同じ人でも異なる考えに至ることがあります。
今回の発表でも、財務大臣の立場から賛成意見と反対意見の両方が出てきましたが、政策を決める人たちの間でも、実際賛成・反対両方の意見があるものです。

今回出てこなかった意見ですが、消費税は所得に関わらず皆一律で支払う税なので、相対的に低所得者層の負担が大きい税だということができます。だから、
消費税そのものを引き下げるよりも、低所得者に絞って支援した方がよいのではないか
という考え方もあります。
興味がある人はそのあたりも調べてみると学びになるかもしれません。

経営者の立場で考えたとき、それぞれメリットデメリットがあってとても難しかった

視点が変わると出てくる意見も変わったため、様々な視点から見ることが大切だと思った。

今まで消費税については下がれば下がるほどいいと考えていたけど、このような場で考えてみると、下げたとしても物価高であまり変化がなかったり、政府の消費税からの収入が減ってほかの税を上げ、社会保障のサービスを削らないといけなかったりするために、下がればいいものではないのだと気づいた。

消費税減税激論ですね。
正直やってみなきゃわからないみたいなとこありますし、減税されて助かりはしますが、揺り戻しも危惧されてます。
今後の政権の動向に期待です。

消費税について知ることが出来た。
(by 小4の参加者)

消費税は家計の負担軽減にもなるし、とても良いものという視点だけでみていたけれど他の税金が上がる可能性があったり、将来世代への負担にもつながったり何もいいことだけじゃなく、今の日本に一気に消費税をなくせるのかという視点で考えたらまだできないと感じた。

違う立場に立って考える活動で、年金生活者として考えたが、消費者という目線でしか考えられず、税収が減ることで自分たちの収入が減るということに気がつけなかったので、他の人の意見を聞いてなるほどなと思った。政策を考えるときに、国の運営という面で見たら国債も返さないといけないし消費税を引き下げることは得策とは言えないと思うけど、物価高対策をしないと国民の支持を得られないのでジレンマを抱えているなと思った。

色々な立場によって意見が変わったのが興味深かった。自分では賛成がほとんどだと思っていたから。

1ついい面があればその裏には悪い面があり、ずっとぐるぐる回っているような感覚でした。あまりに反対と賛成がばらばらで、結局増税も減税もその時の状況に合わせて使い分けましょう、もしくは税金って難しいよね、という曖昧な表現でしかまとめられないなと思いました。また、政治家が本当に国民のためにやっているのかわからないのがややこしいなと思いました。そもそも政党によって全く考えが異なる上、自分たちの利益や人気取り、はたまた他から目をそらすためなど、人の様々な思惑があり政治の難しさも実感しました。