第221回「変人」
第221回 探究型ワークショップ実施!
今回は「変人」というテーマで探究していきました。
今回のテーマについて
ファシリテーターの木原です。
今回もご参加くださりありがとうございました!
また初参加の高校生neneさんにも感謝を。
さて、今回は「変人」というテーマで実施させていただきました。
・「変人」と呼ばれる人にとっては自己分析のきっかけに
・「変人」と呼ばれる人について理解するきっかけに
なればと思うとともに、一方で裏テーマとして
・「普通」とは何か?
ということについても考えて行ければと考えました。
(私自身は、周りから変人と言われることがよくあるので、、今回は自己分析の意味合いが強かったです。(笑))
今回、インプットセッションを作成するうえで参照させていただいた
「変人類学研究所」
のサイトが大変興味深かったため、シェアさせていただきます。
【変人類学研究所】
https://henjinruigaku-labo.org/
普通の人が変人になっていく過程や
変人とは、当人の性質ではなく社会現象であるといった考え方など
変人に対する面白い視点や考察が書かれています。
※上記2つは特に私が読んでいて「なるほどな~」と思わされたものです。
個人的には、「ファシリテーターの意見」の所でも記載しましたが、
変人と言われる人は、どこまでも自分に正直なのではないかと思います。
(私は人から変人と言われてむしろ喜ぶくらいの人間なのですが)
変人こそ人間としてまともなのではないかと思うことがあるくらいです。(笑)
まあ、これは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも、人類の発展のために欠かせない存在であると考えています。
例えば、好奇心。
人間は好奇心によって自分たちの居住範囲を広げ、新たな発見をし、多くのことを学習してきました。
原始の時代より、好奇心によって身を滅ぼした人もたくさんいたはずですが、
好奇心がなければ、あるいは好奇心に忠実でなければ、危険は冒さないものの新たに得るものがないため
人類は発展することができず、いずれは滅んでしまっていたはずです。
(好奇心に従って行動できた我々のご先祖様が生存競争に勝った、ということですね)
この観点で、
好奇心にどこまでも忠実な人が変人
好奇心を抑えて、我慢しながら過ごせる人が普通の人
と言われるのであれば、前者は人類を一歩前進させ、後者は社会を健全に維持する人、といった役割があるのかもしれません。
最後に、
1つ1つの要素を見ていけば
我々は皆変人
ではないかと思っています。
ということで、一人ひとりが自分の個性に誇りを持って、ワクワクしながら生きていけたらいいな~と思います。
グループトーク
参加者の意見・やりとり
変人ってどんな人?
自分が思っている偏見(常識)と違う行動論理(倫理)を持っている(と思っている人。)
*大抵は不理解。
変人じゃない人はどんな人?
自分自身(変人という言葉が嫌いなら特に)
みんな変人(それが理想)
認め合えるのは個性的なことくらいじゃない?
価値観が合わないこと(不理解)を変人の定義とするならば、家族であろうと、友達であろうと、「変人」ということになってしまう
日本には悪いものを悪いと言えない風潮がある
認め合うことが大切
マイノリティに反発するマジョリティも個性?
沖縄市長のホテルジョークは何故炎上したか?
誰かが意見を発信すると、どうしてもそれに対する好き嫌いは出てくる
誰かが不快に感じることも往々にしてある
何かを発信した時に
それに対するアンチやヘイトによって
発信者が傷つかないようにすることはできないか?
変人の存在とはその人自身が変なのではなく環境や周りによって決まるのではないかと思います。判断者の育った環境などにより形成された普通というイメージの範囲から外れていればそれは変人と言われます。また、変人は他社(判断者)がいない場合や人間に判断するという能力がない場合そもそも変人という存在は生まれないのではないかと思いました。
よって、変人とは判断者の固定概念により決まる存在なのではないのでしょうか?
日常の当たり前の中から変わったものを見つけられる人
変わり者の魅力
- 異性からモテやすい
- 独創的なアイデアが生み出せる
- 周囲の目が気にならない
周りと少し違っている人は男性・女性問わず一緒にいて飽きず、「もっとこの人のことを知りたい。」とミステリアスな魅力に引き込まれるもの。
変じゃない人
ある意味無難だと思われている人
「変な人」「変わってる人」の特徴
- 周りの目を気にしない
- 変わった趣味がある
- 単独行動が好き
- こだわりが非常に強い
- 個性が強く、プライドも高い
変わっている人の特徴
- 縛られることが大嫌い
- 喜ぶために生きている
- 感覚と感性を大事にする
- 意志が強く、自分軸がある
- 自分に嘘をつかない
- クリエイティブ
- 攻撃性がない
- 他人に興味がない
- 自分を大切にする
- 愛を知っている、愛を持って人と関わる
- こだわりが強い
- 孤独、一人行動が好き
- 思い込みや決めつけが少ない
- 洞察力がある、実は頭がいい
- 子供と動物と自然が好き
- 飽き性であり、直ぐ飽きる
- 目が綺麗
- 若く見られる
- 規則性がある
規則性とクリエイティブは一見すると相反するものでは?
その人独特の習慣を持っている
ということです。
ニコラテスラ
三で割り切れる部屋に泊まる。
建物の周りを3階回る。等
ファシリテーターの意見
〇変人ってどんな存在?
・良くも悪くも注目される存在
・超素直(本能に忠実)
・逆に、超偏屈
・好奇心旺盛(同上)
・着眼点が他の人と違う
・服やファッションなど、独特な個性を表に出す(楳図かずおさん)
〇変人じゃない人ってどんな存在?
※上記の変人定義を全て否定系にしてみました。
・良くも悪くも注目されない存在
・素直ではない(本能をある程度我慢できる)
・偏屈過ぎない(周りと折り合いを付けられる)
・好奇心よりも他のことを優先できる
・多くの人に共感してもらえる着眼点
・独特過ぎるものは表に出さない(TPOをわきまえられる)
変人とは自分に忠実な人、自分を大切にする人
変人じゃない人は周囲を意識する人
自分に忠実であるがゆえに何の制約も受けず自由に考え振るまう
皆に不快な思いをさせることもあるし
世の中に新しい風を吹き込むかもしれない
中国の兵法書にある「賢者」と「愚者」のように
どちらが優れて
どちらが劣っている
という関係ではなく、単に価値観や思考・COMの軸の違い
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう!
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!