第205回「多すぎるもの・過剰なこと」
第205回 探究型ワークショップ実施!
今回は「多すぎるもの・過剰なこと」というテーマで探究していきました。
今回のテーマについて
ファシリテーターの木原です。
今回は「多すぎるもの・過剰なこと」ということで、久々に「色々挙げてみる」回を実施しました。
今回、時間がない中でご参加くださった2名の方が
「今回、めっちゃ興味ある!」
「スライドが凄く面白いから、後でもっと見たい!」
「もっと色々話したかった~」
と言ってくださったのが、とても嬉しかったです。
ありがとうございます!
今回のワークを準備するうえで、「贈与論」について学びました。
原始社会は「贈与」が義務として行われていた
(「与えること」と「受け取ること」を軸に物資が行き来し、循環するシステムだった)
というお話があるのですが、この「受け取ること」に着目した話が凄く好きでした。インドの古典「マハーバーラタ」の一説で、大地・自然・食糧が人間に対して
- 私を受け取りなさい
- 私を(他者に)与えなさい
- そうすれば再び私を得られますよ
と語りかけるシーンがあるのですが、これはすなわち、
- 生きることは、自然から「受け取る」ことから始まる
- そのことを忘れちゃいけないよ
- だから、あなたも他者に「与える」んだよ
という教えなのだとか。ついつい自分本位になってしまいがちな自分に、「謙虚さ」を思い出させてくれる一説です。「感謝」の心は、この社会をよりよくしていくために欠かせない要素だなと思います。
今回のグループトークの中で「自由とは何か」という問いが出てきたのが面白いと思いました。「自由過ぎると不便なのでは?」という意見から広がった話でしたが、この話題だけで複数回実施できそうだな~と思います
グループトーク
参加者の意見・やりとり
問:
少なくてもいいもの。
a.名声(富や知識ではない)
≒”みんなの中に自分がいる”のは楽だが大変。
b.会議するときの人数
≒大切なのは質。ドラゴンクエストは4人(丁度よい人数、、ですよね?)。
c.夜中のチョコレート(≒本能)
≒短期的な快楽(長期的な破滅)を齎すものとどう付き合うか?
(まあ、ちょっとならいいですよね?)
d.(本題と関係ない)言葉
ラコニックフレーズくらいでも、伝わればいい。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1244453929448374&id=100016513354796
*でも長い言葉が大切なときはいっぱいあります。
less is more!
無駄と必要を分けること
豊かさ
きまり(規則)
自由さ
お金
人間が創り出したほぼ全てのモノは実はいらない
言語化できなかったけど、自分の道理(主張)のようなもの
「(人が苦しまない)無駄」を愛せる余裕がある社会になると良いですよね!
「物」「価値」「お金」
全部数値化し、絶対化させてしまったからですかね、、
>>心のゆとり、豊かさ
決まりやルール
いいですね!
自由すぎると、むしろ不自由?
東大・リベラルアーツ(≒不自由からの脱却)
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/
コンビニの廃棄⇒勿体ない、、
自由とは何か
ファシリテーターの意見
〇24時間営業
(コロナ後はずいぶん減りましたけどね…)
・皆で疲弊し合い、社会全体で生産性が上がらない原因になっている気がする
・一方で「最低限維持しなければならない部分はどこか?」という議論も重要
・そしてインフラを維持してくれている方々への感謝を忘れてはいけない
(電気、ガス、水道、・・・国防・治安維持も)
〇コンビニ
・近年は店舗数が減っている
〇お客様至上主義
・おもてなしそのものに価値があるサービスでもない限り、東南アジアで食らったくらいの接客でも全然きにならない
〇「すみません」「ごめんなさい」
・そんな、言わなくていいですよって思うことが多々ある
・それよりも「ありがとう」っていっぱい言おう!
〇服
・アパレル業界って環境汚染の大きな要因な訳で、、
〇勉強
・最低限の教養以外は、やりたい人だけ頑張れば良い
・受験だけが進路じゃないのよ…?
〇中学受験の勉強、習い事
・正直「もっと遊ばせてあげればいいのに」って思うことはよくある
自分が小学生の頃はサッカーしかやってなかったからかもしれないけど、子供は楽しく遊ぶ時が一番発達すると思うので
〇大学数
・国におんぶにだっこにならないとやっていけない
(かつ、大して成果を挙げていない)
ところがなくなれば、色々よくなる
〇大学受験(一般選抜)
・徐々に推薦の割合が増えてきているのは良いことだと思う
〇考えすぎ(自分自身)
・「要はこういうこと」って、できるだけシンプルに考えるとうまくいくことって結構あると思う
・広告について学んだり、表現の練習をしていて気づいた
〇サラリーマン(正社員)
・正社員の割合が問題になっているが、別にもっと少なくても良かったりして…
・正しくは、「正社員へのこだわり」というべきか
・大事なのは「稼げるかどうか」なのだから、「正社員」がもう稼げないシステムならそこにこだわりすぎる必要はないのではなかろうか
〇働く人
・本来、皆が食っていけるだけの生産ができているのであれば、実は皆が皆働かなくても良い?(むしろその方がうまくいく場合はないだろうか)
★小学生の頃、河川敷のホームレスを見て
「皆で畑耕せばいいのに」
と思った。
・街中で無理やり、無気力に働く人
・やりたくもないのに会社勤めして苦しむ人
そういう人たちがもっと一次産業に関心とやりがいを見出せる持てる社会になったら良いのでは?と思う。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう!
次回は
6月2日(金)19:30~21:00
第206回「流行るキャラクターの規則性」を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!