【OIC】ことばと文化について考える
5月24日(日)にOICワークショップ5月第2回
を実施いたしました!
今回は
「ことばと文化」
「ことばと世界の見え方」
について考えてもらいました。
とある参加者から出してもらったテーマ案をもとに実施しています。

今回は、様々な事例について問いかけ、考えてもらいながら話を進めていきました。
なぜ青信号は「緑」ではなく「青」なのか?


「青りんご」や「青々とした葉っぱ」など、緑色のものを「青」と呼ぶ表現が日本語には他にも見受けられますね。
昔の日本では緑色のものも「青」と呼んでいたようです。
英語に翻訳しにくい日本語

これらの日本語を英語に直すのは難しそうですよね。
似たような意味のことを英語で表現することはできるかもしれませんが、日本語本来のニュアンスをそのまま英訳することはできないかもしれません。
今回は日本語と英語の事例でしたが、どの言語間でもこうしたことはあるのではないかと思います。
主語がなくても通じる

これを英語に直すと、
It’s cold.
I’m cold.
といった表現が考えられますが、日本語では文脈次第で「寒い」の一言でも通じます。

参加者の意見 ※抜粋

通じ合っているから。

日本語は同じような人種や背景を持つ人が使う。
英語は様々な人種や背景を持つ人が使うから、文脈を読ませるのではなく、ハッキリ伝えなければならない文化的背景がある。

日本語には細かい言い回しのバリエーションがある。
例えば英語の「cold」
日本語では
「寒いわぁ」と「寒いねぇ」
でもニュアンスが変わる。

自分は日本人で、日常的に日本語を使っているから主語がなくても分かる。
でも初見の古文の文章では、現代語としての日本語の主語がないと全く分からない。
そう考えると、外国人にとって日本語は難しくて分からないのではないか。
なので、主語は合った方が楽なのだと思う。
主語が曖昧な日本語


主語について、別の視点では、
英語では主語を明確にしますが、日本語では主語が複数あるようにも読める文が成り立ちます。
例えば
「象は鼻が長い」
という文において、「象は」と「鼻が」のいずれも主語と取れるように見えます。
ここでは、英語と日本語で重視していることの違いを見て取ることができます。

探究と発表
以上を踏まえたうえで、以下のことについて考え発表してもらいました。

参加者の意見 ※抜粋
今回は参加者全員が
「言語が違うと世界の見え方は変わる」
という意見でした。

日本語にしかない言葉や英語にしかない言葉があるから。
主語を言わなくても通じるのは良い事だと思う。

英語の一人称は「I」だけだけど
日本語には「私」「うち」など色々な一人称がある。
どの一人称を使うかによって、表れる人格や印象は違ってくると思う。

「いただきます」など、他の言語で表現しにくい言葉を翻訳すると、そのニュアンスは微妙に違ってしまうと思う。
日本語でしか表現できない言葉もある。

価値観は言語によって違う。
「わびさび」など、外国語に翻訳できない言葉もある。
主語がなくても伝わるのは良いことではあるが、異なる言語の話者どうしがコミュニケーションをとる際に、噛み合わない事もあると思う。
文化や価値観が言語に与える影響はあると思います。
表現する言葉が多いものは、その文化において重要視されているということでしょう。
上記の発表の中で出してくれた「日本語には一人称が多い」という意見も、なるほど面白い意見だなと思いました。
また日本語は、察する文化、空気を読む文化と言えますね。
興味を持って考えてもらうためにあえて「良いことか?」という聞き方をしましたが、実際は良い面も悪い面もあるのだと思います。
察する文化は良いものですし、ハッキリと意見を言わなければならない場面もあります。
参加者の感想 ※抜粋

「青色」の表現や「いただきます」についてのこと、主語があるかどうかなど、普段意識していなかったものが日本語特有のものなのを再確認できたし、それについて考えられて良かった。

言葉一つで世界の見え方が全然違うのでびっくりしました。
青リンゴや青信号といった、緑なのに青という日本語特有の表現など、意識せずに自然とそう言っているなと思い、とても学びになりました。

翻訳しづらい日本語の表現や日本語と英語の違いから始まって、日本語の主語なしで伝わる良さや難しさ、言語の違いによって見え方が変わるかどうかについても考えられた。特に主語がなくても伝わる日本語はほかの国の人からしたら絶対に難しいだろうなと思った。

その国の宗教や伝統などによって、世界の見え方が違うのだなと気づきました。

言語が違うと世界観は自分が思っている以上に変わるということを、他の人の意見を聞いてわかりました

緑なのに青と言っていることをあまり深く考えたことがなかったけど、今回考えてみて興味を持った。

日本語や英語に限らず、文化によって世界の見方や、表現が色々あるのだと感じた。日本語の、主語を省略するとこは、英語にはないので独特だと思いました。
自分は、私などの主語は省略しても良いと思いましたが、話が噛み合わないことは、確かにあると感じました。

言語と文化が密接に関わっていることがわかりました。その言語がどのように成立したのかまで分かるとさらに比較しやすくなると思うので、今度調べてみようと思います。また、本筋からは逸れますが、昔の日本では襲色目のように繊細に色を感じる文化があったはずなので、そこでの青と緑の扱いが気になりました。

