【OIC】異常気象と災害対策
こんにちは、木原です。
6月11日(日)にOICワークショップ6月第1回を実施しました!
今回のテーマは
異常気象と災害対策
です。
最近、台風の接近と梅雨前線による大雨の被害が話題となったことを受けて、このテーマを扱いました。
OICプログラムとは?
OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに
- 批判的・論理的に思考する力
- 他者と議論する力
- 自分で情報収集し、判断する力
を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。
線状降水帯による大雨災害
6月2日(金)から3日(土)にかけて、台風2号によって活発化した梅雨前線によって、西日本~関東エリアに大雨がもたらされました。近年よく耳にするようになった線状降水帯が各地で発生し、冠水被害や土砂災害なども発生しています。
線状降水帯は、実は2021年から正式に運用され始めたばかりということもあり、まだ東京方面ではそれほど発生したりニュースになることはありませんでした。今回、私の近所の河川が2つ氾濫危険水位に達し、自分が住んでいる地域が浸水する可能性があるという状況でした。こういう時、大雨特別警報や氾濫危険情報、氾濫発生情報などの用語や、どこに避難すれば良いかなどを改めて考えさせられますし、強く意識させられますね。
近年、異常気象について世界中で議論されていて、日本でもそれに伴う様々な災害が発生しています。そこで今回は、異常気象とそれに伴う災害にどう対策していくか、ということについて、皆で考えていきました。
今回の概要
異常気象と聞いて思い浮かべること
日本で、1年間で経験しうる異常気象とは?
自宅に備えてある防災グッズ
まずはじめに、アイスブレイクを兼ねて、参加者の皆さんが自宅に備えてある災害時用のアイテムをシェアしていきました。
懐中電灯や水、ブランケット、携帯用バッテリー…等々
皆さん結構ちゃんと備えてるなぁという印象でした。
神戸で阪神淡路大震災に被災した経験があるファシリテーターの大庭は、その時の経験を活かして備えをしているとのこと。当時寒かったのと、ガラスなどが散乱している場所が危険だということから「靴下」も用意しているそうです。
異常気象
今回最初の問いかけは異常気象についてです。
「異常気象」と聞いて、何を思い浮かべる?
参加者の回答
干ばつ
大雨
大雨
津波
温暖化による大雨
異常に発達した台風
大雨・洪水
猛暑
40℃超えしたら、異常気象と言えるのではないだろうか。
冷夏⇒作物が育たない
暖冬
空梅雨
今年は春が短いと感じた
大雨、洪水
大雪、低温、寒波
日照不足
12月の高温、少雪
↑気象庁のサイトで公開されている、2018~2021の異常気象。
異常気象が原因の災害
異常気象によって、様々な災害も引き起こされています。ここでは実例の1つとして、山火事に関するニュースの動画をみていきました。
NY州知事「気候変動を実感」原因は異常気象か…カナダ山火事“手におえず”影響拡大(2023年6月9日)
ファシリテーター曰く
「自分が住んでいるカリフォルニアは比較的低緯度にあり、温暖で、乾燥している地域では夏に山火事のニュースをよく聞く。一方カナダは北の方にあり、猛暑のニュースはあまり聞かない。今回は、冬の大雨で植物が生長していたことと、落雷が重なって起きたことなので、やはり珍しいことなのだなと改めて思った」
とのことでした。
日本における異常気象と災害
続いて、身の回りの異常気象やそれに伴う災害について考えて行きました。2つ目の問いかけはこちらです。
日本で1年間暮らしていて
遭遇するかもしれない異常気象や
それに伴う災害って何がある?
どの時期に起きるか
それに対してどのようなことに
気を付けるか
も考えてみよう
参加者の回答
梅雨の時期に大雨⇒土砂災害
大雨
台風が直撃しなくても、影響を受けて大雨になることが。
台風がよく来るのは夏~秋にかけて
大雨⇒梅雨の季節
台風⇒夏の時期
台風⇒8月~9月
大雨
⇒土嚢で壁を作る
猛暑⇒8月~9月、夏の暑い日
対策:水分補給、涼しい服を着る
我々大人世代が子供のころ、熱中症で搬送されるニュースはあまり聞きませんでしたが、今は連日報道されていますね。
猛暑と線状降水帯
猛暑による熱中症
暑さにあまり慣れていない今頃(梅雨の初めころ)は意外と熱中症になりやすい
対策は塩分や水分を取ること
ゲリラ豪雨⇒短時間で局地的に降る
線状降水帯⇒積乱雲が連続的に発生⇒5月~7月に多い
対策は川に近づかないこと
線状降水帯による河川の氾濫
統計的には
・九州沖縄⇒6月~7月
(梅雨前線の影響)
・関東、東海⇒9月
に多いらしい。
先日の大雨の際、近所の川が2つ上流で氾濫危険水域に達した。隣県ではとある沼が溢れ街が水浸しになっていた。
東京23区の低地に住んでいながら、普段あまりこういう事態に見舞われることはないけれど、いざそういう状況が身近になってそうなって初めて考えさせられることが沢山ある。例えば「垂直避難」というワードはとても良いと思った。緊急時にどこへどう避難するかなんて長々と考えていられないし、説明もしていられない。理解するのにも時間がかかるかもしれない。けど「垂直避難」という名詞を1つ知っているだけで、瞬時にどこに避難すべきか判断することができす。普段からこういうワードを作って周知しておくことは大切だと思った。
東京は水害に強い!?
ファシリテーターの大庭が、自身のアメリカでの体験や大学の授業で考え会話したことをお話してくれました。
今住んでいるマーセッドは乾燥地帯。けれども今年は異例の大雨で、全米でニュースになるほどの洪水に見舞われました。
自身のアメリカでの体験や大学の授業で考え会話したことをお話してくれました。
今住んでいるマーセッドは乾燥地帯。けれども今年は異例の大雨で、全米でニュースになるほどの洪水に見舞われました。
東京は元々は湿地で、大きな川にも囲まれ、水害が多い地域です。そのため昔から様々な水害対策が為されており、それは現在も続いています。例えば、東京の地下には巨大な貯水槽があるのだとか。いざという時にはいったんすべてそこに水を流し、河口の方へ排水する機能があるそうです。
そう簡単には水没しないよう、様々な工夫が凝らされた、水害に強い都市なのですね。
今年の夏はエルニーニョ現象
最後に1つ、勉強になる動画を皆で観ました。
日テレNEWS
今年の冬はラニーニャ現象が起きていましたが、続いて夏にはエルニーニョ現象が起きる見込みとのこと。これは47年ぶりの現象なのだそうです。
異常気象や災害は日常的に起きるものではありませんが、起きる時には起きるし、いつ自分が遭遇するかも分かりません。気候変動の影響なのか、異常気象と呼ばれるものは毎年のように更新されているようにも感じます。
今回のワークでは大雨や洪水についての意見が多かったですが、災害という意味では地震や火山噴火等々、他にもリスクは沢山あります。やはり備えをしておくのに越したことはありませんね。
参加者の声
異常気象は大変な事態なのだということを学びました。
日本は災害が多いから、普段から対策をしておくことが大事だと思った。
異常気象で、暑さと雨に悩まされているなと思います。 特に毎年のように洪水災害が起きている気がします。 災害級の気象も多く、予報を参考に対策が必要だなと感じました。
OICワークショップは
毎月2回実施中
初参加の方は
1回無料で体験できます
ぜひお気軽に
お問合せください!