探究型ワークショップを運営する理由

こんにちは。
ステップアップスタディサロンの大庭です。

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、日本のお天気はいかがでしょうか?

カリフォルニア州のセントラルバレー地域は、昼間はこの時期でも毎日30度くらいにはなります。それでもとても乾燥している地域なので寒暖差が激しく、朝は10度台前半まで気温が下がるようになりました。

あと10日ほどで帰国しますが、帰ったら日本の風情ある秋を楽しめるといいなと思っています。

さて、本日のブログテーマは、
探究型のワークショップを開催しているワケ
です。

ステップアップスタディサロンでは、毎月2回実施する

OICワークショップ

という、探究型ワークショップへ、本会員だけでなく初級会員の方にも追加料金なしで参加がし放題となっています。

「参加し放題」とは表現の問題であって、こちらとしては「ぜひとも参加してほしい」からパッケージとして初めから含んでいる形にしています。

今日はその「パッケージにしている理由」とでもいいましょうか、「ワークショップを毎月開催している理由」について、書いてみたいと思います。

OICワークショップとは?

まず簡単にワークショップの概要をご紹介いたします。

詳しくはホームページをご覧ください。

OICワークショップの概要

①テーマは多岐にわたり、社会問題や時事問題から、科学や歴史、哲学にいたるまで様々。

②参加対象の生徒は、小4くらいから高校生(または大学生)まで

③テーマについて「自分で調べてみる」「自分の考えをまとめてみる」という個人探究と、

④意見を「発表」または「小グループで共有」するグループワーク

⑤グループ内では役割分担して意見交換を進め、その後全体に共有する

※毎回約60分の枠組みで実施しています。

このブログのアーカイブにも、実施してきた様々なテーマが載っていますので、もしよろしければご確認ください。

また、ワークショップ中にはちょっとした約束事があります。それは、

★どんな意見でも自由に述べても構わない
⇒我々大人は、正しい、間違っているで意見を否定したりは絶対にしない

★聞くことも大事で、他の人の発言を聞いて相槌や拍手などリアクションをする
発言しやすい雰囲気をつくる

です。

以上が概要となりますが、その流れの中に運営の我々のどんな考えがあるかをもう少し付け加えたいと思います。

変化の激しい時代を生き抜く力を育てる

できるだけシンプルに伝えるとすれば、

「変化の激しい時代を生きる、いまの子どもたちにとって、社会に関心をもって生きることは大事なことだ」

「他者との関りの中で、〈自分なりの考えをもつ〉〈それを他者に伝える〉〈共感したり議論したりできる〉力はとても大切だ」

という感じでしょうか。

すでに語られつくしていることではありますが、昨今は教育改革の流れの只中にあるといって良いと思います。その具体的取り組みの例として学習指導要領に

「主体的・対話的で深い学び(いわゆるアクティブ・ラーニング)」

の重要性が問われています。

しかしながら批判を恐れずにいえば、定期テスト対策に追われる学校の勉強や、あくまでテストの良し悪しが結果を左右する多くの受験勉強においては、まだまだ旧態依然とした

「知識詰込み」

「受動的で再現可能な答えのインプット重視」

といった勉強が多いのではないかと思います。

本当に生きる力、生き抜く力を養うためには、

自分と社会の関りを感じ、

自分なりの意見や考えを育み、

それを上手にアウトプットして他者と共感や議論ができる、

そういう能力開発が必要なのではないかと思うのですが、現実は知識詰込みや覚えた答えのアウトプットばかりなことも多く、その結果、自分なりの意見を考える素地が育たず、また答えの反復が染みついてしまい

「過度に間違いや失敗を恐れる」

ようになってしまっていることも少なくはないのではないでしょうか。仮に行われていたとしても、まだまだ手探り状態で不十分なことも多いのだと思います。

だからこそ、私たちはそれらを育む場、少なくとも育むためのきっかけとなる場をしっかりつくって実施していこうと考え、このワークショップを毎月開催しています。

小4や小5と高3が一緒に意見交換しあうワークショップは、ステップアップ以外ではなかなかないのではないかと自負しています。

きっかけを得る「Oh! I See !」

ちょうど今月で、ステップアップの独自の取り組みとしては2年が経過しました。

難しい社会問題について、

「こういうことだから覚えておきな」

というようなレクチャーをするのではありません。

世の中の出来事や問題、哲学的な本質論を元に、どの学年の生徒でも参加しやすいようにシンプルな問いに変換し考えてみたり意見交換してみる
そうすることで

「そんなこともあるんだ」

「こういうことだと思わなかった」

など気づきを得て、そこから先、自分でもっと知ってみようとか学んでみようという

「きっかけ」

ができると考えています。

ワークショップの実施が目的ではなく、そして参加がゴールでもなく、あくまでこのワークショップが思考することや意見交換の楽しい「きっかけ」となり、社会の事柄にもっと関わってみようと思う「きっかけ」となる、

そういう意味で、

「Oh! I See!」⇒なるほど!そうなのか!
略して「OIC」ワークショップ

と呼んで実施しています。

参加ハードルは、聞いているだけだと「ワークショップって難しそう」「緊張する」と高く感じるかもしれません。

しかし、実際は意外と気楽に、意外と楽しく参加できたと言ってもらえることも多いです。

現在ステップアップに所属している生徒も気軽に、まだ利用したことのない人も気軽に、参加のお問い合わせをいただければと思います。

毎回いろんなテーマで準備してお待ちしています。

今後もこちらのブログではいろんなテーマを紹介していきたいと思います。

OIC

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