第63回「弁論術」
第63回 探究型学習コース実施!
(今回も、オンラインで実施いたしました。)
【アイスブレイク】
テーマ「弁論術」ということで、
○自己紹介(名前&私は○○している人です!)
○私の「おねだり」エピソード
を皆さんでシェアしてみました!
「おねだり」とは、じいちゃんにゲームボーイを買ってもらうための“説得”である!
ということで、弁論術探究に入ってまいります。
【インプット】
今回はテーマ『弁論術』ということで、インプットセッションでは以下のような内容を皆でシェアしていきました。
・アリストテレスの名著弁論術
・ちなみにアリストテレスは「どんな場合でも相手を説得可能な方法を見つけ出す能力」というのに対して、プラトンは「弁論術は“慣れ”である(から悪用しちゃだめよ)」と言った。
・「説得」とは、聞き手に「決断」し、特定の行動をさせること/させないこと
→「利/害」によって何かを「勧める/思い止まらせる」
→「正/不正」によって「弁明したり告訴したりする」
→「美/醜」によって「賛同を得たり、(特定の対象に対する)非難を引き出す」
・説得には3つの要素があるという
①ロゴス(論理)→理由があると納得しやすい!
②パトス(人を動かす心理的要因)→相手の気持ちやタイミングを見て話す!それに合わせた話し方を使う!
③エトス(倫理・人柄→話して似たいする信頼)→専門家が言うと説得力がある!
・カーネギーの視点
→相手を「論理」の動物ではなく「感情」の動物と思え!
→「自分が重要人物でありたい」という欲求に着目せよ(どんなに小さなことでも良いので、批判せず具体的に褒めよ!)
と、いうわけで今回の問いかけ。
【問いかけ】
コロナ疲れで渋谷に遊び出る若者に対して
誰が、どのように言えば
思いとどまらせることができるか
【探究】
・否定をしたって相手はいやだから否定はしない→だから対話をしながら関係性を築いていきながら話していく(自分のエピソードなども伝えていく)
・あなたのおかげて~なった!ありがとう→良い所を見つけて褒める
・コロナで亡くなった方のドキュメンタリーを作る(遺族の協力必要だが)
・あなたの行動によって人が亡くなるかもしれない…と説いていく
…等々、今回も様々なアイデアをもとに深い議論が行われました!
(機材の不調で議事録が全て飛んでしまい…申し訳ありません)
☆多くの方が「ロゴス」「パトス」「エトス」について考察してくださいました!
【ファシリテーターより】
今回久々にファシリテーターを務めさせていただきました、MWCの木原です。
今回はテーマ「弁論術」ということでしたが、実はよくMWCの探究にご参加いただいている方を含めた雑談の中で「弁論術オモシロイかもね~やりましょう!」となって今回の探究が生まれています。色々な人にご参加いただき、そしてお力を借り、そこから新たな探究がまた生まれてきたというこの流れがとても嬉しく思います。
私自身は実は今回の探究をやるまで「弁論術」をちゃんと読んだこともなければどんな内容かもほとんど知りませんでした。ですが今回の探究にむけて調べたり考えたりしていく中で(実はこの段階で思うようにできないこともあり、運営の皆さんにご迷惑をおかけしてしまいましたが…)こういった世界があるということを知り、また一つ世の中の見え方が変わるような経験をしました。
自分でも多少は考え探究したうえで実施していますが、やはり“中高生から大人まで”“正解のない問いについて”“深く考え皆で話し合う”ことを通じて、自分では思いもよらなかったような視点やアイデアを得られます。久々に主催をさせていただき改めてこの意義を実感するとともに、今後も少しでも多くの人にこの場を提供していきたいと思いました。
ありきたりな振り返りになってしまいましたが、、今回感じたことを率直に書かせていただくことにしました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。またやりましょう!
次回は第64回『コロナ時代』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!