第216回「感謝の伝え方」

第216回 探究型ワークショップ実施!
今回は「感謝の伝え方」というテーマで探究していきました。

今回のテーマについて

スライド作成担当の山田です。

今回は、「感謝をどう伝えるか」について考えていきました。
私自身、最近の生活の中で、感謝を伝えることが少なくなっていると実感しておりました。
そこで、一度、感謝の伝え方について考えたいと思い、今回のテーマに致しました。

インプットセッションに、海外での”ありがとう”の由来についてを話題に入れました。
海外の感謝の表現について知った方が考えやすいと考えたためです。

今回の探究のグループトークを見て、私自身心が温かくなりました。
自分も後悔のないよう、伝えられる時に感謝の気持ちは伝えておきたいと思います。

MWC探究に参加していただいている皆様にも、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

 

グループトーク

参加者の意見・やりとり

*ありがとういわれやすい人の特徴があるとか

〇色々調べてみて
「ありがとう」を言うのって、実はめっちゃレアな文化?(驚き)

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〇人は思っているほど「ありがとう」と言わない
https://toyokeizai.net/articles/-/228180?page=3

「ありがとう」に直接該当する言葉がない言語は多い。確実なデータは存在しないが、おそらく現在世界で話されている6000~7000言語のほとんどがそうだろうと、エンフィールドは言う。

その多くは、話者のほとんどが知り合い同士の小さなコミュニティで話されている。「こうした言語では、礼儀正しさが重視される無個性のやりとりは存在しない」。

頻繁に言うことは侮辱?(南アジア)

人は日常生活で何かを頼まれると、ほぼ例外なくその頼みを聞いてあげるけれど、それに対して「ありがとう」と言われることは20回に1回程度

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「親しい人は助けてくれるのが当たり前」
これは単なる傲慢ではなく、結構深い、そして高度な文化ではないかと思った。
例えば、我々の

・待つときは並ぶ
・使ったら片づける

等々と同じレベル
助けてもらうのが当たり前、というよりは、互いに助け合うことが当たり前、と言うべきか。

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Amazon奥地に住んでいるピダハン族
彼らの言語には「ありがとう」が存在しない
プレゼントをもらう時、「いいですね」「わかりました」と言う。
⇒でも、後日お返しをしたり、何かを手伝うなどして感謝を表現する

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〇なぜ「ありがとう」と言うのか?
・言わなきゃ伝わらない?
・伝える手段として「言葉」を作った?
・感謝の気持ちを抱く頻度やハードルは文化によって異なるのか?

〇人はなぜ感謝をするのか?
ピダハンの人たち
何かをもらう⇒御礼

贈与論に出てくるのは「貸し借り」を±0にするということ。
「感謝」とは「貸し借り」を±0にするということ。
それは相手とのマンツーマンのやりとりでもいいし
経済みたいにコミュニティ内を回しても良い。
(このコミュニティ内をパスして回すボールを見える化したのがお金、か。)

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最高のありがとうを伝えよう!

答え)
ジョルノジョバァーナを一人の人間として扱ってくれた名もなきギャング
言葉や物で形にするのではなく、自分の姿勢で、一生示す
時には恩送りみたいになるかもしれないが、恩のバトンが渡るところをその人に見せればOK?

感謝の念は教養の結実である。粗野な人々の間には見受けられない。
サミュエル・ジョンソン

という考えもありますし、
逆に「みずくさい」なんかも日本語にありますよね

恩の総量は格差につながり、格差は支配につながる

あえてありがとうを言わない文化?
上手く社会を回す仕組み⇒感謝・ありがとうを捨てた?

感謝を伝えたい人と伝えるべき人は違う

感謝を伝える時、残るようにしたい
自分にしかできないことで感謝を伝えたい
⇒恩師に曲をプレゼント

その人とつながっていたいから感謝を伝える

その場しのぎで
「ありがとう」
「ごめんなさい」
を連発する

思ってもいないのに言ってしまう

「ありがとう」しか言えないこともある

告白して「ありがとう」って言われたら、これはダメなやつ、、

「ありがとう」を言いまくると失礼になる国もある

余計なお世話をしてくる友達には「ありがとう」と言う

No thank you

「ありがとう」を言うのは他人
⇒中国の田舎の方

身内で「ありがとう」を言うと距離を感じる

・自分は感謝を伝える手段としては、一番効果的なのは手紙であると考える
→手紙の破壊力はすごいぞ、、、!
手紙で書くと、そのために時間を割いてくれたという事実がまず残るし、それだけで泣ける
自分は親しい友人や本当に感謝したいことがあるなら手書きでやると思う。

次に効果的なのはギフトを贈ること。
自分は誕生日プレゼントとかは感謝している人には必ず贈るし、軽い友達ならLINEのギフトカードは送る。
時と場合によって異なるが、やはり実用的なものが喜ばれると思う。

あとは食事とか、感動する体験を共に過ごすことが大事なのかなと思っている。
大切な人だったり、家族だったりする人は、そういうことが一番満足なのではと思う。

わたしの特技は、手紙で人をうるっとさせることです(°▽°)

大人は嫌いな人にもあえてプレゼントを贈ることもある

「仲良くなってください」

武田信玄のコレクションの中に信長からの贈り物があった。

信長が信玄を警戒し、媚を打っていた

これも贈り物

感謝の気持ちはやり取りを通じて強化される

プレゼントをもらって
ありがとう
嬉しかったよ

みたいに御礼を伝える

手紙は形に残る

赤ペン先生

この世を去った恩人や偉人について。
その人のことを語る、というのが自分の感謝の示し方かなと思ったりしています。

先日、小中高生と勉強合宿を行ったんですが、
要所要所でスタッフが生徒たちに語り掛けることのできる、
いわゆるメッセージを投げかけられるタイミングがあるのですが、
そこで、
以前に何度もお会いした自分の中の「すごい人」について、
その人の言っていたこと、直接聞いたこと、どんな人だったか、
をメッセージの中に加えて話しました。

こういう合宿のときは、いつもより真摯に話聞く姿勢ができていたりするので余計にですが、
良い感じで話せたかな、伝えられたかなと思います。

ぼくにとってもとても学びを得た人でしたし、
ふとした折の一言に救われるような気がしましたし、
何より偉大なことをした人なので子どもたちにも知ってほしいなと思った次第です。

こういうことで、感謝を示すことにもなるかなと思っています。

陳寿は「三国志」を通じて諸葛亮に対する感謝を伝えたのかもしれない、、

新庄が野村監督のことを語って伝える

母方の祖母へ
ちょっと脱線しますが、思い出したことがあります。
母方の祖母が、いつでも「ありがとう」を言っていたことです。
多分色々なことに感謝していたんだと思います。
その気持ちは大事だなって思っています。
行ける時には、月命日にお墓参り行きたいと思います。
いつまでも思っていることも、感謝の一形態かなって思ってます。

日々生きていることに感謝・・・・・

平和である日本に感謝

争いがなくなるといいな・・・・・

お葬式
四十九日
・・・
忘れないようにするための、昔の人の工夫

【最高のありがとうを誰にどうやって伝える?】

家族、師匠、(ここにいる皆を含めた)仲間…うむむ迷います!

ですが、選ぶなら、

運命の神様に…とか。

ヒドイことも楽しいことも生あってこそ。
そしてヒドイことで生き残っているのも、運あってこそ。
弱きものだからこそ、感謝という概念(よい意味での家畜的先鋭化?)も生まれる。

もちろん、感謝の方法はより良く生きること。
そして楽しく相手の時間を奪うこと。
神様にきちんと伝えるのはずっと後で。

生き物飼っていますが、先に死んじゃうから人間より「生きててありがとう」と思います。

感謝を伝えるのは、種として合理的でもあるし、それが良いものだと教えられ、僕らもそう思って、文化にしている

企画者の意見

今回の問いかけの解答
大学の親友たち
大学と大学院を共に過ごしたこの4年半はかけがえのないものであると同時に、残りの1年半がずっと一緒にいられる最後の時間になると思うと寂しい。彼らがいたからこそ、自分はここまでやれたと思っており、感謝の気持ちでいっぱいである。

伝え方
見えないプレゼントを贈る
→相手に見せない形でお礼を言いたい

自分が好きなライトノベルを送る
→自分の中での最大限の感謝の気持ち
自分の好きな作品を読んでもらい、楽しんでもらえたらうれしいという気持ち

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう!

引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!