第212回「プライドは高い方が良いのか?」

第212回 探究型ワークショップ実施!
今回は「プライドは高い方が良いのか?」というテーマで探究していきました。

今回のテーマについて

スライド作成担当の山田です。

今回は、「プライドは高い方がいいか」について考えていきました。

自分の非を認めなかったり、自分の意思をほぼ曲げなかったりする経験から、私自身プライドが高いと思っておりました。 そこで今回は、プライドが高いことは、良いことなのか、悪いことなのかについて考えたいと思い、このテーマに致しました。

今回の探究において、私自身、プライドは高くない方がいいと思っております。 理由は、プライドが高いことで、非を認めない場面が多いと実感しているからです。 そのため、プライドが高くない方が、人間関係を良好に進めることができると思っております。

他の方の意見を読む中で自分としても大きな学びになるような意見がたくさん存在しておりました。 個人的には、「高いフリをして最後は低くするのがお得?」という意見は、自分にはない考えではあったので、大変参考になりました。

今回の探究で出た意見をもとに、自己分析を進めていけたらいいなと思っております。 皆さんも、今回の探究を通して、プライドが高いことに対しての問題を考えていただけたなら、良かったです。

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グループトーク

参加者の意見・やりとり

ダニングクルーガー効果とは、能力の低い人が実際の評価と自己評価を正しく認識できずに、誤った認識で自身を過大評価してしまうこと

*勉強初期など、わかった気になっちゃいますよね!

プライドは高い方が良いか?

〇プライドあり、なし
〇プライドが(高いor 低い)×(自分にとって or 他者にとって9

☆そもそもプライドって何だろう

〇英和辞典的には
・自慢
・得意
・満足
・自尊心
・誇り
・うぬぼれ
・高慢
・思い上がり
・・・

〇でも我々の感覚では
「誇り」は「うぬぼれ」とは違う

〇プライドをかけて戦う⇒負けられない
〇仕事人としてのプライド⇒否定されると傷つく

・・・(そうか、もしかして…)
プライドとは「鍵」みたいなもの
プライドで覆い包んだところはロックされる
(譲れなくなる)

あまりにも全部ロックしてしまうと
融通が利かなくなってしまい良くない
でもロックがまるでないと自分自身の軸がなくなってしまう
だから、適切な個所に、適切なサイズのプライドロックができると良いのではなかろうか

それってつまり、

楽したい
変えたくない
保持したい

ともいえる

伝統工芸
江戸時代は実はイノベーティブ
伝統を守る≒進歩しない
江戸の人たちは切磋琢磨しながら新たな価値あるものを生み出してきた

プライドは高いほうがいいのか?その理由は?

結論:高いフリをして最後は低くするのがお得?

【高いほうが良い場合】
・良い仕事をやり抜ける
良い仕事は時間も労力もかかり、
それを乗り越えるには強い精神力が必要。
その強い精神力のガソリンがプライドの高さ

・詐欺の防止になる
プライドが高い=素直じゃない
とすると
プライドが低い=素直
となる。
もし日本人全員のプライドが低いと世界中の詐欺師からカモにされる。

・努力する
プライドが高い=欠点を自認している
欠点があるとそれを補おうと努力する

【低い方がいい場合】
・不特定多数と友好的な関係を築ける
・柔軟な対処ができる
・女性に理解・共感してもらえる
・名を捨てて実を取るには低くないとできない
・外交や戦争で最後に生き残るのはこういうタイプかも?

【まとめ】
・事を成すには高いプライドが必要
・だけど生き残るにはプライドを捨てた方が生存確率が上がる

劉邦だ

ノブレスオブリージュ⇒頑張って死にに行くためのモチベーション

生き残る人は、生き残ることにプライドを持っている

プライドの低い人ってどんな人?

プライドの高低は、その人にとって何が大事なのかの意思表示

プライドが高いメリット

良くも悪くも自信があります。
自信がないよりかは自信がある方がいいですね。
自信があることで何事にも積極的に挑戦できる行動力がつきます。
何事であれ取り組む態度はとても熱心です。
成功することに重点を置くので結果を出すために努力します。
そのような姿勢は成長の鍵ですのでとても大きなメリットです。

プライドが高いデメリット

謝ることはほとんどありません。
直接的に自分の非があればわかりませんが…。
また間違いを認めない頑固なところもあります。
根拠のない自信がある故の頑固なのかもしれません。
そして何よりも周囲の人間を見下すような態度をとりますので周りから嫌われやすいです。
失敗やミスを起こしても自分のやり方に間違いがあると思わない場合があります。
そのため同じ失敗を続ける負のスパイラルに陥ることも…。
また周囲の人間の助けを求めることが苦手ですのでどうしても自分で考え解決しようとします。
自分の価値観を大切にします。
すごい人は絶対視しますね。
そのため自分が一度感じたり思ったりしたことを変えることはできません。
砕けて言えば頑固な人でしょう。
また固定観念が強いために環境の変化に対応することを苦手とします。

プライドが高いことは決してダメなことではありません。
むしろ成功に導くための大切な要素です。
しかし誤ったプライド(過信や自惚れ)やあまりにも高いプライドではデメリットの要素が大きくなってしまいます。
その点を治していけば自分の成長へと導くとても良いプライドとなるでしょう。

日本語の「すみません」は色々な意味を内包している

とりあえず「すみません」と言う⇒いったんプライドを捨てるプロセス

動物にはプライドはある?

猿山のボスにはプライドはありそう

単独で生きる動物にプライドはあるのだろうか?

プライドとは社会生活の中で得るもの?

本能半分?

社会生活半分?

「絶対譲れない」⇒「好みの問題?」

これは本能的なところからくるものなのかもしれない。

プライドがある≒悪いことではない?

自尊心やプライドが低いと、なんでも肯定する
そうすると、軸がなくなる
それってどうなんだろう

ちゃんと考え、それをきちんと表現する武器として、プライドはあった方が良い

最近は
みんな違ってて、みんな良い
多様性
が重視されるが、適切な量は必要なのでは?
 ↓
本当に各々が好きなことを主張しすぎると、問題が解決されず、国が機能しない

皆がちょっとずつ我慢して決定する、皆で幸せになる
社会はそうやって成り立っている

みんな違って、みんな良い
⇒実際は、多様性を大事にしよう、ではない

『私と小鳥と鈴と』

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

『大漁(たいりょう)』

朝焼小焼(あさやけこやけ)だ
大漁(たいりょう)だ。
大羽鰮(おおばいわし)の
大漁だ。
浜(はま)はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万(なんまん)の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう。

【プライドは高い方がいい?】

小結論:どっちでもいい。
*そもそも高いか低いか?という二元論でいいのか?

説明:
傲慢や誇りは自信は、
結局のところどう感じるか?(≒認知の歪み≒よくいえば個性)に過ぎない。
それを無くすことはできないので、
そもそも”ある”前提でお話すると楽しい。
*過剰に自信が無い人も”できない”という傲慢さ(プライド)に支配されている。

ポイントは”課題がよりよく解決できること”、と
”皆と自分が楽しく生きること”、そのための適切な量があればそれでいい。
*ノブレスオブリージュは気持ちよく奉仕/戦闘するための理由づけという視点。

おまけ:何に誇りを持つか?
”成果物の良さ”にプライドがあるのなら、
過ちも認められる…はず。

おまけ:プログラマの三大美徳

怠惰 (Laziness)
短気 (Impatience)
傲慢 (Hubris)

プログラマにとっては「効率化」「不具合の予期・処理速度の高速化」「簡潔で綺麗かつ、修正しやすいプログラムの作成」として機能している。
(いわゆる”職人”的なお話ですな。)

おまけ2:ハマーシュタインのマネジメント論
“利口ー単純”、”勤勉ー怠け者”

“利口で勤勉”は高官タイプ
(多量のタスクをミスなく行う)

“利口で怠け者”はリーダータイプ
(サボりは効率化と指揮能力の現れかも)

“単純で怠け者”は労働者タイプ
(管理の元で平均的な仕事を)

“単純で勤勉”は熱血タイプ
(労働者としてよさそう!、、に見えるが、誤った情報で暴走する危険有)

以上

大企業⇒無能な人ほど出世していく人事評価

企画担当の意見

プライドは高くない方がいい。

理由:プライドが高いことで、非を認めない場面が多いと実感している。そのため、プライドが高くない方が、人間関係を良好に進めることができると思う。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう!

引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!