第203回「民間教育の役割」

第203回 探究型ワークショップ実施!
今回は「民間教育の役割」というテーマで探究していきました。

今回のテーマについて

ファシリテーターの木原です。

始めに1つ宣伝となるのですが、この度「先生の対話塾」という教育イベントに登壇させていただくことになりました。今回のMWCで実施したテーマと関連のある内容で実施しますので、ご興味ある方、ぜひこちらもご参加ください!

トップページ – 教育を対話でつくるオンラインサロン「対話の先生塾」

改めて、今回は「民間教育の役割」というテーマで、

塾をはじめとする民間教育が

果たせる役割

果たすべき役割

について考えていきました。日本には「塾」が沢山あります。コンビニよりも圧倒的に数が多いというのですから、驚きですよね。そのような感じなので、日本では塾を含め民間教育が教育に与える影響は大きいと思います。

また今回のワークを企画した当初考えていたことに加え、

塾と学校でどんなコラボができそうか、したら面白そうか

ということも考えてみました。

 

今回、個人的には

「日本では教育が過剰評価されがちなのではないか」

という意見にハッとさせられました。よく

「日本をよくするためには教育を~」

という文脈の議論を耳にします。私もそのようなことは自分で考えたり、他者と話したり、話を聞いたりしてきましたが、そもそもすべて教育だけでどうにかしようとすることが間違っているかもしれないし、仮に教育だけ良くできたとしても、他にも課題は沢山あるのではないか、という意見です。私自身、教育業界で仕事をしている人間ですが、確かに、気付いたら教育であれもこれもどうにかしようという考えになっていることはあるかも、と思います。もしかしたら教育は本当に最低限でいいのかもしれない、そうでないとむしろ子供たちの可能性や未来を奪ってしまうことになるのかもしれない、そのようなことを思いました。教育はどこまでやるべきか、は重要な命題であるように思います。

1
2
3
4
5
6
7
8
previous arrow
next arrow

グループトーク

参加者の意見・やりとり

3スタイルを提示してみました。

予備校スタイル:”公”教育をサポートする(受験合格など)スタイル
ーーより目的に特化したスタイル(従来型)だが、
受験の労力を最小限にし、空いた時間で更に豊かな学びを…などの派生もあってもいいかも?

塾スタイル:いろいろな目的をサポートするスタイル
”公”で教えないこと/”公”で教わることの意味・方針(教化はどうしてもその国のスタイル(≒偏見)が入る、入るのをとめるのではなく、どんな偏見があって、その国がどんな人間をもとめているか?を知ったうえで選べるようになる人材を育成)
”公”と上手く交わる方法(好きなことと学問をつなげる、など)

中間スタイル:
学校の先生と連携し、トータルで生徒さんをみていくスタイル。
学校での生徒さん/塾での生徒さんの様子を共有して教育に当たる形など。
*学校ではあわない(みんな一緒に教わる。先生選べない)けど、塾なら…なども。

【おまけ】
塾の先生入れた4者面談とか、家庭訪問とか、授業参観などもおもしろいかも?

テラコヤイッキューのような事業をやりはじめて5ヶ月の者です
今まで民間教育は個人の部分を補う
 ↓
ICTの普及により、公教育が個人までみれるようになっている、民間の出番は無くなるのではないかと危惧しながらの5ヶ月。

今考えているのは、”教育らしさ”、”塾らしさ”をなくすことをやってみたい
・先生と生徒の上下関係→共に学習を進めるパートナー
・おしゃれでリラックスできる学習スペース
・NG 絶対合格のような貼り紙

SNS運用やデザインといったクリエイティブの面を頑張っていきたいなと思っています。。

コミュニケーション能力を鍛える20の方法
(さっきのプレゼンにもあったのもありますが・・・)

  • 見た目に清潔感を意識する
  • オープンポジティブを心がける
  • おはよう、ありがとう、ごめんを言う
  • 相手の良いところを見つけて言う
  • 間接的に褒める
  • 時に自分を振り返る
  • パーソナルスペースを意識する
  • タイミングを意識する
  • 相手の名前を呼ぶ
  • 非言語コミュニケーションも意識する
  • ネガティブな情報から伝える
  • ドア・イン・ザ・フェイスを使う
  • 優柔不断(なんでもいい、どっちでもいい)をやめる
  • 話すよりも聞き上手になる
  • 相手が間違っていることを指摘しない
  • メモを取りながら会話する
  • 1度肯定してから主張する
  • 男女で思考が違うことを理解する
  • 相手の気分で対応を変える
  • 海外生活してみる

・よいコミュニケーションとは
正しく伝える/正しく聞く/狙った気持ちになる・なってもらう(お互いに幸せに)

・語源
ラテン語のcommunisと言われています。 この「communis」には、「共通の」「共有する」「分かち合う」

・そのために何に気を付ければいいか?
相手に敬意を。(単語よりも愛が大切)
相手の価値観と印象を知る。(どこが大切かはそのときの相手による)
決めにくいものはプロトコル(マナー・贈与論)共有で。
心身・時間ともに健やかで。(ティルトには気を付けて)
キリンやバカには気を付けて(それは双方向じゃない?)
感覚便乗(習性)を知り、それに気を付ける。(ショウジョウバエの求愛歌)
ちょっと損するくらいのスタンスで(そんなもの)

・ガチ目なら
エトス・パトス・ロゴス

・最後に
三現主義もあり。

言語以外で行うコミュニケーション

身振り手振り
ジェスチャー
表情
目の動き
といった動作行動

体重
体臭
髪や皮膚の特徴
体つき
といった身体特徴

あいさつ
抱く
触る
といった接触行動

音声の高低
強弱
リズム
といったパラ言語

対人距離
守備範囲
縄張り
といった空間行動

理想は民間教育がなくてもうまくいく状態。

でも公教育が自動的に変わっていくのは難しい。

民間には切磋琢磨があるから。

公教育と民間教育

家庭教育と社会(地域)教育

色んな分け方ができるし、どんな分け方が良いのだろうか。

一時でも植民地になった国や地域は塾が盛んなイメージ

ゆとり教育に対する家庭の危機意識⇒塾に行かせよう

世の中の意識の根底に「学校教育だけじゃだめだよね」というニーズがある

明治時代の「立身出世」の幻想を今も引きずっている?

教育の役割?

①国民として最低限の共通教養を子どもに身に付けさせること
②個々の家庭や保護者の経済的・社会的条件に左右されることなく、子どもの能力を最大限に伸長させるために平等な機会を与えること

民間教育の役割?

公立でできないことは何か?

いろいろな大人とふれあう
お金の教育
哲学対話
無駄なこと

塾と学校のコラボ

塾の先生が教科を教える
学校の先生に教え方を教える
学校の先生と塾の先生との交流
学校の先生が他の仕事を体験

金融教育⇒学校の先生、本当にできる?

お金で失敗した社長さんに教わったら面白い?(笑)

一県すると無駄なことの中に価値が隠れているもの

効率化、効率化、・・・では、世界トップ50の企業を作るのは無理だと思う。

データを共有し、複数の人がその子をサポートする

これは意外と公立の現場でもうまくいっていないことが多い。

そもそも 教育自体が過大評価されている

教育のこういうところが~
という話が沢山あるが、実は教育だけ変えてもそれほど変わらないのでは?

天才・才能人・頑張る人をつぶさないようにすることが必要

そもそも学校は抱え込みすぎ

学校はそこまで多くのことはできない

何でもかんでも教育の枠組みの中でやろうとしなくて良いのでは?

塾という面で見ると学校教育のサポート的な役割
色々な場の提供という面も含めて

「無料塾」学習支援
(生活困窮者への手立てとして)
子供の安全を守るための連携
学習塾フリースクール学校の連携
学童保育との連携
発達障害への対応

民間教育と特別支援教育
障害のある子どもについては、学校における指導及び支援とも連携しつつ、家庭や地域における支援を含めた多面的な支援体制を構築することが重要。
そこで、NPOを含む民間団体における障害児教育支援活動について、特に課題とされている分野に関する先導的な取組等に関する実践研究や、異なる支援団体間の連携及び支援活動の協同及び互助、情報共有等のネットワーク体制の構築、体系化等の推進が重要

時間が余っている人
教えたい人
面倒を見たい人
って結構いる

むしろ社会人がお金を払って学生に何かを教えるサービスが成り立つくらい。

でも「話してやるよ」「教えてやるよ」と、偉そうになってしまいがちなのが課題w

まあでも、そこも含めてリアルなおとなとの関りですね。子供が大人と関わって学ぶという意味では、意外とそのままでもいいのかも。

ファシリテーターの意見

【民間教育の特徴】
〇縛りが少ない
・法律的にも
・「こうあらねばならない」という意味でも
⇒つまり、やりたい教育を実現しやすい

〇事業が成り立たない=倒産・廃業
※学校も私立は似たようなものか

【民間が果たせる役割】
1,学校のサポート
・補修
・不登校生の対応
・一人ひとりに向き合う教育

2,新しい教育を作っていく
実験場になり得る

【コラボしたら面白そうなこと】
〇担任の先生と生徒について作戦会議したい(願望)

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
今回は3年ぶりにご参加くださった方、同じく久々いにご参加くださった方もいらっしゃり、大変多様な視点で面白い議論になったと感じます。

次回は

5月19日(金)19:30~21:00
第204回「東大」を予定しています。

引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!

OIC

次の記事

【OIC】歴史を動かす人物