第191回「令和版・二十四節気」
第191回 探究型ワークショップ実施!
今回は「令和版・二十四節気」というテーマで探究していきました。
今回のテーマについて
ファシリテーターの木原です。
今回は
「暦の上では~」というフレーズでお馴染み、
微妙に私たちの季節の感覚に合っていない二十四節気をリメイクしてみよう!
という回を実施しました。
「二十四節“気”」+「七十二“候”」=「気候」
となっていることは、調べていて「へ~」と思った豆知識です。
今回、個人的に、インプットセッションを作る中で
昔、「殷」王朝が存在した中国・太原の気候が、
見事のこの二十四節気の内容と一致していることに大変驚きました。
例えば「立秋」
「暦の上では秋」とは言いつつ、まだまだ暑いな~と感じる時期ですが
太原と東京の過去30年の平均気温のデータを見てみると、
東京では立秋の頃にちょうど気温のピークを迎えるのに対し、
太原では気温のピークを越え、少し気温が下がり始めるころに「立秋」を迎えます。
いわゆる「兆し」と呼ばれるものや、
「秋の気を感じられる」といった表現も耳にしたことがあり、
「一体こんな猛暑の中でどうやってそんなものを感じるのか、、」
と今まで疑問に思っていましたが、これで納得です。
今まで気温が上がり続けていたが、少し気温が下がり始めてきた
となれば、「お、秋に向かい始めたかな」と感じられることでしょう。
今回の参加者の意見を聞いて改めて思いましたが、
二十四節気というのは本当によくできたシステムだと思います。
元々今回の探究は、二十四節気のリメイクを通じて
・我々日本人が節目と感じられるもの
・大事にしている行事
などを再発見できればと考えていましたが、実際にやってると、、
この二十四節気のシステムが
色々な場面に当てはめられる優れたフレームワークになっていることに気付けたことが
とても大きな発見だったと感じます。
今回の探究を経て、
今まで特に気にしていなかった二十四節気に、
今年は注目しながら日々を過ごせそうだな~
と思います。早速、間もなく「雨水」の時期ですが、これは雪が雨に代わる頃とのこと。
天気予報で、新潟や北海道の一部でも近日中に雨が降るという予報を聞き、驚きました。
グループトーク
参加者の意見・やりとり
礼記に確か「・・・・雉鶏乳」ってあったような・・
↑へええ。。。!すごっ!
中国星座…!おもしろそうですね!
均等分割ではないんですよね。
なるほど。。。
「中気」は交互にくるのですね
エチオピアカレンダーシステム(全部毎月30日+13月であまり回収)にするしか…
*なお、わかりにくい模様
なるほど、本家の中国太源エリアでは「感覚にちかい」のですね
日本は「暦の上では春だけど…」というのが通説なのに…ずるい!
二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けると72、ということですな
令和版の二十四節季は、以下のように分けることができます。
立春 (りっしゅん) – 2月3日頃
雨水 (うすい) – 2月18日頃
啓蟄 (けいちつ) – 3月5日頃
春分 (しゅんぶん) – 3月20日頃
清明 (せいめい) – 4月4日頃
穀雨 (こくう) – 4月19日頃
立夏 (りっか) – 5月5日頃
小満 (しょうまん) – 5月20日頃
芒種 (ぼうしゅ) – 6月5日頃
夏至 (げし) – 6月21日頃
小暑 (しょうしょ) – 7月7日頃
大暑 (たいしょ) – 7月23日頃
立秋 (りっしゅう) – 8月8日頃
処暑 (しょしょ) – 8月23日頃
白露 (はくろ) – 9月8日頃
秋分 (しゅうぶん) – 9月23日頃
寒露 (かんろ) – 10月8日頃
霜降 (そうこう) – 10月23日頃
立冬 (りっとう) – 11月7日頃
小雪 (しょうせつ) – 11月22日頃
大雪 (たいせつ) – 12月7日頃
冬至 (とうじ) – 12月22日頃
小寒 (しょうかん) – 1月6日頃
大寒 (だいかん) – 1月20日頃
八節は多くの日本人が注目するタイミング
春分秋分夏至冬至の二至二分は、区切りとして合ってもいいかなって思います。
花鳥風月の四季の季節に伴ってそれぞれ入れていくのもいいかなって思いますね。
七十二候も(本朝版・日本)(宣明暦・中国)があるし、本朝版も何度も手直しされていたという歴史が合うのでそろそろ変えてみてもいいかもしれませんね。(国立天文台が呼びかけてとか・・・大々的にしなくても、こんなの作ってみましたというような・・・)
春夏秋冬 (孟・仲・季) 4❎3=12
【令和(自分)版(24)節気】
1,1年をどんな風にわけるか?
2,節目の意味
>考え方
時は繰り返す、それを事前に把握して
自分のよりよい生活に活かしていく。
なので…
パターン1:
やりたくないことアラートとして
1月 震撼(税金支払い準備)
2月 支払(確定申告)
3月 消化(予算消化など相談)
その他 あとは自由に!
パターン2:
好きな人や家族の誕生日。
節気名も「うつみさん」とかにする。
*その時の想い出を積み上げていく。
パターン3:
好きな食べ物。(旬の野菜や果物、かき氷など)
みかん、いちご、すいか、柿…など
パターン4:
病気になった(おなかこわした)頻度の多い日付や月を節気にする。
(夏に)かきごおり食べ過ぎ、
(秋に)薄着で夜更かししすぎ…など
パターン5:
ビックデータで皆が日々書いていることから節気を生成
パターン6:
国民全体に春夏秋冬でその日に交換すれば必ず当たるくじを配布し、
当選日を節気とする。
*大安をはじめ、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)などはあるがおおすぎなので。
二十四節気は統計データ・ビッグデータ⇒なるほど、、
「〇月生まれの人は~」みたいな統計データを、この節気に当てはめていったら、それも面白いものになりそう、、
なるほど、、SNS時代である今だからこそできることですね!
雑節で、八十八夜、入梅、二百十日とかも・・・・
二十四節気は農業をやる人たちのために作られたもの。
彼らにとってのアラートであり、備忘録であったはず。
だから現代人が備忘録に書いておきたいことをまとめれば、それが現代版のリメイクになるのですね。
暦は、多忙な現代社会に「終わり」と「区切り」を授けるもの
ファシリテーターの意見
年によってズレるもの
どんな暦があれば便利だろうか…
とりあえず、自分は教育の仕事をしているので、受験勉強で節気を作ってみる。
【受験生版二十四節気】
期間:1年~3年
(大学受験は、勉強を始めた時がスタート。明確に何年生から~ということは決まっていないので、あえて期間は固定せず、勉強開始~受験終了までを等分することを考える。)
1,覚悟・・・勉強開始
2,英語・・・理系も文系も英語を固めよう
3,二科・・・主要に科目完成
4,副科・・・3科目目 or 必要な科目まで基礎完成
5,信念・・・スランプ、伸び悩み
6,仕上・・・過去問演習、ラストスパート
(そして2周目へ…)
それぞれ×3くらいにして、十八節気くらいにできそう。
(追記)参加者の発表を聞いて
自分で考える時はとりあえず最初に6等分してみたが、二至二分を固定するのはアリだと思った。むしろ、
・二至二分
・八節
・・・
などは昔の中国の「数」のシステムに則って作られており、これはよくできている。なので現代版を作るならば、このシステムを農業以外の色々なものに当てはめるのが結局ベストなのかもしれない。(昔は農業のためだったけど、それ以外にも色々な用途で)
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。
次回は
2月24日(金)19:30~21:00
第192回「メタバース」を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!