第183回「映像技術とスポーツ」

第183回 探究型ワークショップ実施!
今回は「映像技術とスポーツ」というテーマで探究していきました。

今回のテーマについて

ファシリテーターの木原です!

サッカーワールドカップ、まだまだ盛り上がってますね~
個人的には、イングランドが強いかな~と思っていたのですがフランスに負けてしまい、、(笑)

昨晩はアルゼンチンがクロアチアを破って決勝に駒を進めました。
ここまできたらメッシに頑張ってもらいたいですね!
また明日実施されるフランスvsモロッコも大きな見どころ!
なんと、植民地として支配していた側とされていた側の戦いだそうです。
なんと、、両者絶対に譲れない戦いですな、、
個人的には、これはモロッコを応援したくなります。

さて、今回は日本代表の試合にも大きな影響を与えた
「VAR(Video Assistant referee)」
を題材に探究を実施しました。

スポーツとは時代とともに変容していくもの。
ABEMA解説の本田さんも言っている通り、
VARは1つサッカーという競技を変えたのではないかなと思います。

そこで今回は、
・VARがサッカーにどんな影響を与える(与えた)のか
・VARはサッカーをどのように変える(変えた)のか
・また他のスポーツも同様に、映像技術によってどのように変わっていくのか
そんなことを、皆で考えていきました!

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グループトーク

今回も面白い意見をたくさん出していただきました!

「世紀の誤審シリーズが見れなくなってしまう」
⇒た、確かに、、(笑)

個人的に興味深かったのは、
映像技術が導入されることによって
・審判の存在意義(役割)はどうなっていくのか?
・またそもそもスポーツは何のために実施されるのか?
という視点です。

参加者の方が話してくださった意見で、

試合翌日の、友達との
「いや、あれはファールやったよ~」
という議論まで含めてスポーツの楽しみだった。
それはなくなっていくだろう。

というものがありました。
確かに、そうなのですよね。

また別の視点で、今回初めてサッカーをちゃんと見た中学生の参加者は、
アディショナルタイムが長いと思わなかったし、
いちいちプレーが中断されることに対する違和感は感じなかった
と、おっしゃっていました。
本田圭佑は
「VARによってシミュレーション(足を引っかけられた演技など)が許されなくなった。そこも含めて1つの技術だったから、寂しく思う。」
という風に言っており、個人的にはそれには賛同するところでしたが、
そういったサッカーを観ていく若い世代にとってはそれが当たり前になるということなのです。
これも、大変興味深いやりとりでした。

参加者の意見・やりとり

グループはランダムで決定するのでしょうか?

甲子園みたいな感じなんですね〜

ボールの位置認定・・・

【VAR(電子判定)はサッカーをどう変える?】

審判不要の世界が加速する(少なくてもその原動力になる)。

サッカーに限らず、人間は人間のとくいなところ(人を感動させる≒選手)を、
機械は機械の得意なところ(正確に、間違えず≒審判)をやればよい。
それが大きく認識させた事件だったのではないか。

*でも人間審判も味があってよいですよね…!

*おまけ:
世界初の動画(超高速写真+投影技術)は馬の動画という説。
*馬が速く走るときに四肢が浮いているかどうか、という賭けを証明するため、お金持ちが作らせたのが動画の始まりとされる。
(そもそも動画は判定と相性よいのかもですね)

* VARはサッカーをどのように変える/変えた?
 * 機械が判断しているので、ケチをつけづらくなった
  * 審判個人が批判される機会が少なくなる?
 * 開発している会社が本当にフェアであることの証明が必要
  * 今回はドイツと日本も関わっていたらしいので、フェアだったと思われる…?
* 映像技術によってスポーツはどのように変わっていくだろうか
*  試合の状況が見やすくなった
  * 例)ゴルフでは、小さいボールの軌道が示される
 * いい写真が撮れる
  * スローモーションなどで、ポスターにふさわしいようなベストな瞬間を残すことができる
 * 少しの準備時間?に、視聴者が飽きない
  * 試合に動きのない数十秒間に、ハイライトや3Dでの再現をすぐに見ることができる

SONYグループ傘下IT企業ホークアイ・イノベーションズのVAR技術も関わってる?

世紀の誤審シリーズ>野球

⇒これが見れなくなってしまう…

映像を使うことによって、誤審が減り、正確な判定ができるようになる

半自動オフサイドテクノロジーでは、スタジアムの屋根に12台の専用カメラを設置。各選手から29のデータポイントを収集し、毎秒50回ボールを含めた正確な位置情報を割り出す。また、ボール内部に専用チップを埋め込み、選手がボールに触れた正確な瞬間も自動で検出する。この2つが組み合わさることで、自動的に・短時間で・正確なオフサイド判定を下すことが可能になるという。また、スタジアムの大型ビジョンとテレビ中継画面にはCGアニメーションによるオフサイドシーンの再現画像が表示される。

カタールW杯が開幕し、連日熱戦が繰り広げられている。8年前はゴールラインテクノロジー、4年前はVARと、機械を用いた判定制度が導入されてきたが、今大会は半自動オフサイドテクノロジーが新たに導入された。

 導入に至った経緯は、円滑な試合展開の実現にある。これまでVARは、攻撃側選手がボールに触れた瞬間をコマ単位で確認した後、手動で対象選手の最もゴールラインに近い部位にポイントを指定していた。指定すると自動でオフサイドラインが生成されるが、国際サッカー連盟(FIFA)によるとオフサイド判定の確認に平均70秒を要していたという。VARが確認するための待ち時間を短縮するため、この技術が採用された。
 もっとも、“半自動”という文字が示すようにすべてが機械化するわけではない。半自動オフサイドテクノロジーが示すボールに触れられた瞬間が正しいかを確認するほか、オフサイドポジションの選手がボールに触れていないもののオフサイドの反則に該当するような“主観的”な判定は人間が判断しなければいけない。使用されるのもVARの介入対象(得点・PK・1発退場)と同じであり、その他のオフサイド判定には影響しない。また、最終判定は依然として主審が下す。

確かに、同じプレーをしてるのに結果が変わってしまいそうですね…

最後のAIにできるけど、しない部分ですよね
「最後の判断は人」
というのは、絶対そうなると思います

映像をを使うことによって、誤審が減り、正確な判定ができるようになる

VARの効果が指摘されている。

誤審の減少
ファウルの減少
PKの増加
警告や退場の減少
選手同士の争いの減少
シュミレーションの減少
オフサイドの増加
アディショナルタイムの増加
DOGSO(denying an goal-scoring opportunity決定的な得点の機会の阻止)の増加
VARにより「神の手」のような誤審が発生する可能性は限りなく低くなったと言えるだろう。
しかし、レビューにも誤審がある
試合の流れが止まってしまう
つまらなくなった
など、様々な否定的意見があるのもまた事実。

ルールの改正

技術的肉体的強さがすべてを決める

サッカーのボールの柄もテレビのために変わったみたいですね

↑白黒テレビで見やすいように、あの模様になったみたいです

サッカーのボールの柄もテレビのために変わったみたいですね

↑白黒テレビで見やすいように、あの模様になったみたいですサッカーボール 外部パネル

ゲーリックフットボールのボール
創成期から1960年代まで、サッカーボールは、12枚ないしは18枚の細長い革で構成されているボールが一般的であった。これはゲーリックフットボールの球体の構造に近い。
一方、当時、既にヨーロッパでは五角形と六角形を組み合わせた亀甲型のボールが存在したが、サッカーボールに応用されるようになったのは1960年代である。1961年(昭和36年)に日本のモルテンの営業マンがヨーロッパにある亀甲型のボールを話を小売店で聞き、これをデザイン化して意匠登録し、まず、1962年(昭和37年)に亀甲型のハンドボールが発売された。
さらに1964年(昭和39年)にはモルテンの営業マンが亀甲型のカラーボールをドイツで見たことをきっかけに新しいデザインのボールの開発が進められた[3]。こうして1966年(昭和41年)に白黒の亀甲型のサッカーボールが日本で発売された]。1960年代半ばまでサッカーボールは世界的にも茶色一色のものが多かった[3]。当時、モノクロのTV放送が普及したこともあり、従来の白や茶色ではなく、見やすい白黒に色分けされたという[4]。こうして黒の五角形12枚と、白の六角形20枚のパネルで構成された切頂二十面体のボールが登場した。この構造のボールには縫い合わせの辺が90あるが、ボールのコントロール性の大きな要素になっている。

ファシリテーターの意見

【VARによってサッカーはどう変わっていくか】

〇“それ”ありきで戦術が組まれるように

今までも、審判がどんな人か、サポーターの雰囲気、等々、不可抗力や運の部分まで含めてサッカーだった感はある。(勝負事とはそういうものか)例えばバレーボールでは「チャレンジ」をいつ使うかも作戦の1つになっているし、VARでの確認がなされることを前提のプレーや作戦が組まれることになるだろう。

例えばファール。今までは判定の微妙さ、誤審は非常に怖いところだった。ゴール前エリアでのスライディングなどは相手にPKを与えかねないのでめちゃくちゃ勇気のいる行為だった。けどこれからは判定が微妙な場合はちゃんと映像で見てもらえる。ということは上手いスライディングはどんどんかましていけるようになる。

〇VAR確認によるアディショナルタイムには上限が設けられるように
今回みたいに、5分、10分、15分、・・・と増えていくと違う競技になっていってしまうので…

あるいは、、

〇VARの使用回数に上限が設けられる

サッカーの交代枠や、バレーボールみたいに

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。

次回は

12月16日(金)19:30~21:00
第184回「クリックケミストリー」を予定しています。

引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!