第118回「地域通貨」
第118回 探究型ワークショップ実施!
今回のテーマは「地域通貨」です。
【本日の問いかけ】
あなたの出身地(または住んでいる地域)でもし地域通貨を作るなら、何を媒体にする?
(あるいは、どのような地域通貨を作る?)
【グループトーク】
~インプットセッション~
>>おかねー!
>>全盛期で3000!?
>>これは「置き換えるモノ」に力点が置かれているのですな>地域通貨ネタ
>>昔の藩札は地域通貨?
>>*お金にならない「いいこと」をおかねにしよう、的な
>>地域通貨っぽいですね。
>>私も持ってましたw>アトム通貨
>>これは「地域制限の代わりに価値デカい」ヤツなのですな>アトム通貨(1000円が1100アトムに、的な)
>>藩札は「価値担保をどうにかしたい」(小判もう持ってないケド、お金作らなきゃ)的な話もありますよね…
>>*ある意味では地域盛り上げといえなくもない。。かな?>藩札
>>腐るお金を作れば世の中はずいぶんよくなると思う
↑うんうん。そうですよね!
>>貨幣の基礎原則(価値担保)が諸悪の根源という発想からできている地域通貨もありますよね。
>>*イベントなどで「期間内は価値が高いけど、時間と共に価値が減る」通貨やったことがあります。(わりかし上手くいった)
(お祭りのときだけ、1000円が2000アトムになる。でもお祭り期間内しか使えない、とかですな)
>>資本主義自体が実際囚人のジレンマだね~
>>皆で残業はナッシュ均衡(経済)より同調圧力(社会学/行動経済)ネタの解釈もありますねー!
>>ゲーム理論はまた後で詳しくやりたいですねー!>表の話
>>1000円が1100アトムになるなら、両替するか?というのは、意外と難しいのですよね…>だってアマゾンって便利じゃないです?
*ちなみに「発行コスト」もあるので、意外と大変ですし?
>>「腐るモノがやだ!」(頑張って魚を捕った、が無になるのって嫌じゃない?)ということから貨幣ができたのですが、それが、「お金でお金を稼げばよい」ということになっているのですよね…(悩ましい!)
~グループトーク本編~
【どんな通貨にする?】
>1,通貨じゃないですけど…
(どうやってカウントするかとかは置いておくとして)
その地域で”いいこと”すると稼げる”通貨”
通常の買い物の外、”悪いこと”をする権利を購入可能。
例:ゴミ拾うともらえる。
たくさん稼いだらスピード違反が一度免除になる、みたいな。
*お金がモラルを作るなら、
モラルでお金を作ればいいのでは?的な発想ですな。
ーー
>2,地域の特産物(腐るもの)を通貨にする
(腐る、持ち出せない、譲渡可能)
例:サンマ通貨、
その地域の景勝地を回るともらえる
→観光した後にサンマとビールで一杯!
→余ったら友人に譲渡
→友人もその地域に観光に来るかも?
ーー
>3,地域の政治家の好感度を交換レートとした通貨を作る
例:小池都知事通貨
→人気とりに必死になるかも?
*あれですな、株価第一経営主義(私は好ましいとは思いませんが)
みたいなヤツですな。
>>規格外野菜もらうのとか
>>あとなんか小さい野菜
>>善行に対してもらえる
>>何が、善行なのか??(判断が難しい..)
ーーー
あなたの出身地(または住んでいる地域)でもし地域通貨を作るなら、何を媒体にする?
まず統一基準として信用、安心安全の場であることですよね。
確かマルコポーロが中国の紙幣を持っていったらそれは通貨ではないと思われたって話もありますよね。
紙幣では、個々人の信用が担保できなかったということですよね。
江戸時代の藩札も、各藩(江戸時代は正式には知行地)がなくなったら有効性がなくなりますからね。
このようなことを考えるとハイブリット型になるかなと思いますね。
紙幣・硬貨 /IC カード、
ネットワーク
地域限定商品券
ある面プレミアム率によって貨幣を流通しようとしてますよね。
矛盾を孕んでいて
>>Go toトラベルのクーポン
>>
目的の制限
地域の制限
期限の制限
が成り立っていそうですよね。(あ、でも地域は微妙…?全国版)
>>流通量が重要
ーーー
・アンテナショップで この地域の商品を2000円以上買った場合、○○と○○○(特産品など)が1週間の間に買えば3個まで無料!とか
・○○市に来てくれたら形の崩れた規格外野菜1個プレゼント!
>>ふるさと納税
>>「使わないともったいない」⇒目的と手段が逆転
>>地域+全国の地域出身者(県人会)でコミュニティの拡大
>>地域通貨⇒流通だけじゃない
>>お金の教育⇒経済学から…よりも、お金がどう人を幸せにするのか、体験的に学ぶ方法もあり
ーーー
成功した地域通貨
ドイツのキームガウアー
例えば今回コロナ禍で特別定額給付金(日本居住者全員に10万円)を期間限定(例えば使用期限1年以内)の地域振興券で全国民に配った場合、より多くの経済効果が出ただろう
将来的にはDXで地域通貨発行はより簡単になる
地域通貨の発行で課税しにくい未来が来る?
>>「地域通貨×課税」も深そうな話ですね。
>>地域振興券は10000円集めて8000円にするスキーム、
*なので、実行自体が効果のある施策ではある(けど…
(目的別のカンフル剤としては有効…かな)
>>法定通貨⇒どこでも使える
(1000円と言われれば1000円払う)
しかし、、
>>自分で決めて払うことで、価値についての力が磨かれる…!
>>例えば投げ銭
⇒皆が考えずにやっていたことを考えてやるようになる
(地域通貨、ブロックチェーン、沢山出てくるとややこしいけど)
>>将来タダで暮らしたい
>>課税されるのはお金が動くとき
⇒物が動くと…?
>>投げ銭やってみたいですね~
⇒値段を決められる
>>ホテルのレストラン、値段未設定
>>お金の心配なく生きてく
>>私のおじいちゃん「戦争になっても畑があれば生きていける」
>>「田舎のお気持ち」難しい、、
ーーー
地域のもの・サービスが買われる
⇓
地域経済が潤う
が、基本とすると、少しでもおトクに買い物をしてもらう。
ただ、広く使えないと意味がない。
ということで、
Paypayなどで、
ココで買ったら追加ポイント還元するよ、
が結局一番いいのではないかと思った。
地域でしか発行されない、
地域でしか使えない、
は、物理的にその場所にいないといけないということもあるので、
上記のようなものを活用してオンラインで販売するなどすれば少しでも購買意欲を高めることができるのではないか?
地域通貨の発行、管理にかかる費用(諸経費、人件費)など考えるて、還元率や追加ポイントを見定める。
※そもそもここまで決済業者が柔軟に応じてくれるか分からないが。。。
※ただ、一から作る必要は、もうないのではないかと感じる。
>>イオンはやってたね~
【ファシリテーターより】
今回もご参加いただきありがとうございました。
ファシリテーターの木原です。
今回のテーマ「地域通貨」は以前ワークショップにご参加いただいた方からリクエストがありずっと温めていたテーマでしたが、今回ようやく実施させていただく運びとなりました。(遅くなりました、、)
毎回トークの中で様々な話題がのぼってきていますので、それぞれ検証し、可能な限り探究ワークショップへとつなげていければと思っております。
地域通貨自体は、最近日本で全国的にブームとなった(?)のは15~20年ほど前で、世界的に成功しているものもある一方で、日本国内のものをみても、うまくいかないものも多い(大半..?)ものとなっています。
地域通貨って、何?
商品券か何か??
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は古来より各地域で流通していた“媒体”があり、それらは金銀が全国的に共通貨幣(=通貨)となっても各地に根強く存在していたと言われています。
(これらは、地域振興のためのものというよりも、純粋にその地域で便利だから使われている、貨幣だということが言えそうですね)
一方で近年はブロックチェーン技術や電子決済の手段もあり、改めて20年前にも流行った地域通貨というものが(に近いものも)が脚光を浴びるタイミングがあったのではないかというのも面白いと思います。基本的に近年立ち上げられる地域通貨の取り組みは、基本的にはそれぞれの地域・コミュニティを盛り上げたいという想いを持つ方々によるものですが、実際にはうまくいかないケースも多いという事実と、これらは“通貨である”という事実から、「通貨」という視点も交えて地域通貨について考えてみようということで今回のテーマを企画してみました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。またやりましょう!
次回は第119回「渋滞」を予定しております。
今後も楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!