第93回「入試」

【アイスブレイク】
・自己紹介
・あなたの入試、入社やテストで印象に残ったエピソード
皆さんの入試、入社やテストで印象に残ったエピソードについて、それぞれお話いただきました!
 
【インプット】
深く考え皆で話し合っていくために、まずは以下の事項を皆で共有しました!
 
〇生きる力
入試を考える中で重要となる必要とされる3つの力
・確かな学力
・豊かな人間性
・健康・体力
 
〇学力の3要素
・知識、技能
・思考力、判断力、表現力
・主体性、多様性、協働性
 
〇試験の変更
2019年まで  → 2020年から
大学入試センター試験 → 大学入学共通テスト
一般入試(個別入試) →一般選別
推薦入試 → 学校推薦型選抜
AO入試 →総合型選抜
 
〇一芸入試
学力審査に基づく選抜ではなく、受験者が申告する特技や入学への熱意を査定して入学者を選抜する方法
例:金魚すくい全国一位 けん玉日本一 Youtubeやニコニコ動画で配信発表した作品があるなど
 
〇信州大の例
調査書を活用する試験に変更。
調査書→今までよりも自分の活動について多く書くことができるようになった。
 
〇科挙の例
家柄や身分に関係なく誰でも受験できる公平な試験で、才能ある個人を選別するための試験
試験が全部で4つあり全て受からないとなることができない。
 
〇Google入社試験の例
論理的な思考力を問うような問題
Googleが求める人材
1.全体的な認識能力
2.創発的なリーダーシップ
3.問題解決に向けての責任感と当事者意識(気持ち)
4.他者のよりよい考えを受け入れる謙虚さ
5.専門性
 
【問いかけ】
大学入学選抜においてあなたならどのように選抜するか。
 
【探究】
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
おおもとの今回の大学入試改革は、概ね賛成でした。
それが、結局ふたを開けると、権力と大企業の癒着とか、保守的な人の抵抗とか、
さあやるぞとなったら依然とほとんど変わらないテストになってしまいましたね。
自分が大学の担当なら、または、自分の大学なら、徹底して人物評価します。学校の理念、方向性に合う、それを学びたい人を選びます。
その意味では、面接が一番の手段となるかもしれませんが、多面的評価をするため(ルーブリック)、何人かの大学卒業生(つまり学校の理念を知っていて学びを修めた人)を、入学のアドバイザー的位置づけにして、面接を担当させる。
また、大学自体が成長発展していくように、できるだけ多様なバックグラウンドを持った人を受け入れる。海外からの留学生など、です。
学力はその次くらいで、日本人で言えば、高校の成績をしっかり修めているか、程度での基準でも良いかと思います。
※高校の数学の成績5段階中「4や5」で、九九ができないとかはなさそうなので(笑)
以上です。
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
高校→共通・一般的、受動的な学び
大学→専門的、能動的な学び
会社→働く、実践的
大学は学びが目的
→より深い学びが展開できる学生を集めたい
→基本知識、貪欲さ、伸びしろ、コミュニケーション能力
→面接、グループディスカッション
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
なぜそうなるのか?を聞く問題を出す論文形式で説明するAIにお願いする木を書いてもらう
なぜその木を書いたのかを説明させる
大学選抜においてあなたならどのように学生を選別するかという問題を出す
過去の成績は見ない最低限の基礎学力の試験はする
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
重要視すること
何かにどれだけ夢中になって取り組めたか
選抜方法
1受験者に入試数年前に「自分はこの数年で○○を頑張ります」などのことを志望する大学に報告する
2数年後の入試で自分がこの数年で夢中になったことに関して発表や作文、面接などで話してもらう
3最終的に大学側が決める
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
芸術系の分野も採点対象にいれます。
なぜなら人間にしか持っていない「欲求」これが芸術と深くかかわっていると思っていて、人間らしさを求められる時代では欠かせないと思うからです。
まず、演劇です。
小道具を用意して、受験者には即興で劇を開いてもらいます。
より多くの試験監督の心を動かすことができた人が高い点数を得ます。(一芸入試のような感じでしょうか)
あと、数学と論文をとり入れたいです。
数学…時間をかけて手間を惜しまずにやる力、この力を評価できるのが数学だと思うからです。
公式を覚えていればできるような問題は出しません。嘘のない学力は必要です。
論文…日本の学生の多くは書く力が養われていないと感じるからです。
レポート課題でも、「文字数稼げればいいや」という気で書き、適当な評価をしている教員があまりに多いと感じるからです。
言葉の力が育たない我が国では、まず自分の熱い気持ちを表現できる環境を作るべきです。
言葉の力が育たないことが一番の「諸悪の根源」になっているのではないでしょうか。
(これについては熱く語ると長くなるのでまた次回)
あと、いろんな人をを見ていて、プラス思考で考えられる人ってここぞという時に強いと思います。
優秀な人材を集めたいならプラス思考で考える能力があるか評価できるといいですね。
反面マイナス思考の人間も鍛えられる場も大学で作ってほしいですね。
長くてすみません
余談ですが…
芸大の入試
「楽器でどんなことでもいいからパフォーマンスしなさい」 
シンバルに縄を縛り付けて引きずってシンバルの散歩→合格                    
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<バカテス入試>
自動全員合格+一年生から厳しいテスト(卒業させない)+階級システム(賢いと色々無料、とか)
 
ーーーーーーーーーーーー
 
<デスゲーム入試>
デスゲームにクリアしたものが入学可能*生きる力を!
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<先生も入試>
先生も入試を受ける。
*落ちたらバイバイ?
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<スゴイ場所入試>
ギアナ高地が試験会場。
*なお、一人で来ること。
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<入試入試>
通常テスト+イケてる問題を作ってくる。
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<協力入試>
他ジャンルのテストをお互いに指示しあって解く。
(得意側=教える側は回答用紙をみることができない)
*ゲーム業界では実際ある。
*複数チームでのトライアスロン入試とかも面白そう…
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<24時間面接>
好きなことを24時間しゃべりきる
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
〇利益を取るなら、、入りたい、金持ちを優先的に入れていく。
・世田〇区民枠(地域共生学部世田〇学科)
・中国の富裕層
・帝王学部とかやったら、世界の帝王になりたい人たちが集まってくるだろうか、、笑
 
〇研究成果出したいなら、、
・IQ入試・論文入試⇒1年かけて論文書いて提出させる
・数学の未解決問題を解決できた人、学費無料+何らかのメリットで出させるちなみに真面目なところでは、、
 
〇言動一致入試
・志+アクション入試⇒留学経験者に志語らせる
・4年間で達成することを宣言させる⇒できなければ学費負担
 
〇面接賛成!しかしコストがかかるのも事実ね、、なので、、
・企業の人事担当者に金払って面接させる
・大人数対応可能&社会で役立つ人材を確保できる
※ただし、卒業後1年間(?)はその人事が担当した会社で仕事をする
※あるいは、、在学中はその人事のいる会社でインターンをしなきゃいけない(社会経験)
 
〇逆面接入試
・高校生が大学側に面接
・コミュニケーション力
・究極のアウトプット、、になるかもしれない(似たような視点で、)
 
〇相互面接入試
・2人1組で面接させる⇒効率いい
・相手の評価(理由付き)をして、その評価も採点される
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
<面接+試験>
好きな(得意な)科目を選んでもらい自分の声で伝えられるかとか、それが苦手ならダメではなく「他にできることはないかな?」という風に簡単に切り捨てない1次試験(記号問題+英語での記述問題)と面接の合計で合否を判断するすごく時間かかりそうだからそこは考えないといけないけどね
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
私が考えたのはちゃんと自分の夢がありその夢を実現できそうな子を選ぶと思ふ。
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
【ファシリテーターより】
今回もありがとうごさいました!
今回の探究は、「共通テスト」という受験生にとって身近なテーマを扱いました。
今年度より大学入試が変更されました。今回の変更でセンター試験から共通テストに変わりましたが、この共通テストが考えられた当初は記述式を加えるなどの変更がありました。こうした点においても、共通テストを含む入試改革の方向性や構想は間違っていなかったように感じます。しかし、出来上がったものは結局従来とあまり変わらないテストでした。
今回はこの共通テストを踏まえ、受験生を選ぶ方法を考えることにより、本来生徒を選ぶということはどういうことなのかについて考えました。
たくさんの意見の中でも、個人的には24時間面接は良い案だなと思いました。
これはその人の思いや情熱を測る上で、重要なテストになるのではないかと思い良い案だと思いました。
皆さんにとって、大学入試を考える良い機会になればと思います。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
是非またやりましょう!
 
次回は第94回『HELLO! 2021年』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!
探究

前の記事

第92回「人権」
探究

次の記事

第94回「Hello! 2021年」