第26回 ディベート第二弾 国際サミット模擬会談
第26回 『探究』型学習コース実施!
今回は特別編 第2弾ということで、カンボジアチームと日本チームに分かれての模擬会談を行いました!
「日本とカンボジア、互いが抱える課題を解決するために(つまりwin-winの関係を結ぶために)パートナーシップを提携せよ」
という問いのもと、ターン制でチーム内MTと会談を3回ずつ行います。ただし、ルールとして
・互いの国が抱えるリアルな社会課題と向き合うこと
・互いの国力・現状に関するリアルな情報を考慮すること(別資料用意)
・ただの友好関係ではなく、双方の国益を考慮すること
・よく検討した結果、パートナーシップを結ばない(お断りする)という選択もアリ
を頭の片隅に入れておきます。
また今回は特別に、内海揚氏に中国(ジョーカー)役となっていただき、日本とカンボジアがサミットをしていると、独自に声明発表してくるという状況にしてみました。
高校生・大学生と大人が混ざって2チームに分かれての実施でしたが、今回のゲームの結果は「提携失敗」
カンボジア側が日本と組むメリットを見出せず、「中国と組みます」と宣言して決裂するという形となりました。
日本チームとしては、たいそう難しかったのではないかと思います。自国を客観視できるかどうか、また相手国に対して上からにならず、対等に向き合えるかどうかが試されていました。
なにぶん日本は裕福な国ゆえ、ついつい「自分たちが助けてあげるよ」という目線になってしまいがちでしたが、そもそもカンボジアからすれば「そんなの必要ないよ」となってしまっていましたね。
これが現実だと思います。我々はもう、かの国々が無条件で助けを求めてくるような存在ではないのかもしれません。われわれ日本人はそれを知っておく必要があるのでしょう。
またカンボジアチームの高校生たちも、自分がもし日本側にいたら同じように考えたでしょうか。すなわち「日本とは組む必要がないな」と。今回はカンボジア側に立つことで結果的に日本を客観視することになった、とても良い経験だったのではないかと思います。
実は今回の企画、MWCにいつも参加してくれている高校生が今月末にカンボジアスタディーツアーに参加するにあたり、カンボジアの学生と一緒に行うワークショップの前哨戦として実施いたしました。
本番は英語で実施しなければならないため、そのための意識付けおよび練習のためというがあり、またそのほかにも
・日本を客観的に見ること、他国を理解し仲良くなること、の難しさ・奥深さを体感しそれに気づく
・現実世界で行われている外交交渉に関心を持つきっかけとしてもらう
・現実世界においても中国は本当に手ごわい、逆に日本は本当に難しい状況にあることを知る
・・・
などなど、目的を持って実施しておりました。
大人の皆様方のご協力もございまして、終了後、参加した高校生の目が変わり、意識が変化したように感じます。
今回は本当に良い会になりました。
彼らが今回での気づきや学びを糧に、今後ますます精進してくれることを願います。
参加してくださった方々、ありがとうございました!また、やりましょう。
次回は 7/11 (木)
次回もまた、面白くて学びになる探究の場を提供してまいりますので、お楽しみにッ!