夏の探究と学びの合宿2026 in淡路 レポート

ステップアップスタディサロンの木原です。
今年も、毎年夏の恒例行事となっている合宿を開催しました。
8月18日(火)~8月21日(金)の3泊4日。
昨年に続き、今年もテラコヤイッキューの渡邉先生と共同で実施。
スタディプラス主催のイベントをきっかけにつながり、熱海で勉強合宿を実施して以来、これで4年連続の共同開催となります。
渡邉先生、今年もありがとうございました!
昨年の合宿では、戦後80年の節目に鹿児島を訪れ、戦争や平和について考える時間を設けました。
今年の舞台は、古事記や日本書紀において「国生み」の最初の島として語られる淡路島。
歴史や文化、自然に触れながら、勉強にもしっかり取り組み、普段とは違う環境で4日間を過ごしました。
今回の合宿で大切にしたのは、
・自分で目標を決め、最後までやり切ること
・普段とは違う場所で、様々なことに触れること
・「なぜだろう?」と自分で問いを持つこと
・仲間と協力しながら生活すること
です。
「考える」「触れる」「人と関わる」
など様々な経験が詰まった4日間でした。

まずはチームビルディングから
初日は昼前に集合し、まず淡路サービスエリアで昼食。
その後、淡路島にある「ニジゲンノモリ」へ向かいました。
ここにはドラゴンクエストの世界観を楽しめるアクティビティ施設があり、今回はチームに分かれて冒険型のアトラクションに挑戦しました。
アトラクションでは、チームで協力して進めなければならない場面もあります。
最初は少し緊張していた参加者たちも、一緒に活動する中で少しずつ会話が増えていきました。

宿舎に到着してからは、入浴を済ませ、この4日間の目標を決めるワークを実施しました。
勉強面だけでなく、生活面についても、
「今回の合宿で何を頑張るのか」
「4日間を終えたとき、どうなっていたいのか」
を各々設定していきました。
4日間、それぞれが自分で決めた目標を意識しながら過ごしてもらいました。
初日の夜は、
勉強したい人は消灯まで勉強
休みたい人は翌日に備えて休む
という形にしました。
勉強セッション
朝からしっかり勉強
2日目からは、毎朝6時30分から朝活(早朝の勉強セッション)をスタート。
朝食後にも勉強セッションを行い、午前・午後それぞれの時間で、自分のやるべき勉強に取り組みました。
中には、6時前にはすでに勉強を始めている生徒も。
勉強セッションでは、最初にそれぞれが
「今回はここまでやる」
というゴールを決めてスタートし、終わったら成果を報告してもらいました。
分からないところがあればその都度質問してもらいながら、自分で決めた目標に向けて取り組んでもらっています。
今回大切にしたのは、
単に長い時間勉強すること
ではありません。
「自分で決めたことを、最後までやり切る」
ということです。
受験勉強や学校の課題、
苦手分野の克服など、
取り組む内容は一人ひとり異なります。
だからこそ、誰かに一律に指示されたことをやるのではなく、自分に何が必要なのかを考え、自分で取り組む内容を決めてもらいました。
合宿の後半になると疲れも出てきましたが、それでも皆、最後まで集中して取り組んでいました。
周りにも同じように勉強している仲間がいることで、互いに刺激を受けながら取り組めたのではないかと思います。
「楽しい時間は楽しむ。勉強するときは勉強する。」
そんなメリハリを大切にしながら、4日間を通してしっかりと勉強に取り組んでもらいました。



歴史に触れる
国生み神話の舞台を訪れる
2日目の昼に、伊弉諾神宮を訪れました。
淡路島は、古事記や日本書紀に登場する「国生み神話」と深い関わりがあります。
その最初の島として語られる淡路島で、実際にその歴史や文化に触れてみる。
教科書やインターネットで知識として学ぶのとは違い、実際にその場所へ行くことで、歴史を少し身近に感じることができます。
普段の勉強とは少し違った形で、日本の歴史や文化について考える時間となりました。


社会に目を向けて考える
2日目の夜には、「皇室典範」について考えるワークショップを実施しました。
ステップアップスタディサロンでは毎月2回このようなワークショップを実施していますが、今回はそれを対面で実施した形になります。
このワークショップでは毎回、できるだけ世の中に目を向けて考えるきっかけになるようなテーマを設定しています。今回はちょうど2026年7月に皇室典範の改正が行われ、当時ニュースなどでも取り上げられていたことから、「皇室典範」を題材としました。
またこの日の昼には伊弉諾神宮を訪れ、「国生み」の歴史や神話に触れました。
日本の始まりにまつわるこうした歴史に触れたうえで、その日の夜に現在の皇室について考えることで、単にタイムリーなニュースについて考えるだけではなく、歴史的な背景にも目を向けながらテーマについて考える時間となりました。
皇室の在り方や、これからの皇室について考えることは、大人にとっても決して簡単なテーマではありません。
だからこそ、今回のワークショップでは、答えを教えるのではなくそれぞれが考え、意見を出し合うことを大切にしました。
「これが正解」という答えが簡単には出ないテーマについて、関心を持って一生懸命考え、他者に伝える。
他の参加者の意見にも触れる。
そうした経験が、身近な出来事から社会問題まで、様々なことに対して主体的に考えるきっかけになると思います。


自然に触れる
淡路島の自然の中で過ごす
今回宿泊したのは、山や田畑に囲まれた、自然豊かな場所にある古民家をリノベーションした施設です。
夜には、都会ではなかなか見ることのできない綺麗な星空を眺める時間も取りました。

海でリフレッシュ
3日目には、皆で海へ出かけました。
淡路島の自然に直接触れる時間の一環として海辺で過ごし、海の家で昼食もいただきました。
ここまでたくさん勉強したり、ワークショップに取り組んできたこともあり、良い気分転換になったと思います。
山や田畑、海、そして夜の星空。
そうした自然の中で過ごすこともまた、今回の合宿ならではの経験の一つとなりました。

交流の時間
4日間の中では、勉強やフィールドワークだけでなく、参加者同士で交流する時間も設けました。
共同生活の中で仲間と一緒に過ごし、会話をしたり、協力したりすることも、今回の合宿では大切にしていたことの一つです。
バーベキューや花火などのほか、希望者を対象にボードゲームや人狼など、考えたり、相手とのコミュニケーションを必要とするゲームも実施しました。
中でも3日目の夜には、宿泊施設にあるピザ窯を使って、本格的なピザ作りに挑戦しました。
事前にチームごとにどんなピザを作るかを考え、必要な材料も自分たちで相談して決定。
当日は、生地をこねるところから始めていきました。
チームごとに材料を組み合わせ、トッピングを工夫しながら、それぞれオリジナルのピザを一から作り、最後は宿泊施設にあるピザ窯で焼き上げます。
慣れないピザ作りということもあり、焼き加減を調整するなど難しい場面もありましたが、チームごとに相談しながら工夫し、それぞれ個性のあるピザを完成させました。
自分たちで考えて決め、実際にやってみる。
うまくいかなければ、どうすればよいかを考えて工夫する。
料理を通じてもそうした機会を作っていきました。



最終日、4日間を振り返る
最終日は朝活と朝食を終えた後、4日間の振り返りを行いました。
今回の振り返りでは、参加者全員に一人ずつ前に立って発表してもらいました。
発表してもらった内容は、
・合宿で頑張ったこと
・反省点
・合宿を通じて学んだこと
・合宿後に頑張ること
の4つ。
4日間の中でできたことだけではなく、うまくできなかったことも含めて振り返る。
そして、その経験を今後につなげていく。
そんなコンセプトで、合宿最終日に一人ひとりが自分自身の4日間を振り返り、言葉にする時間です。
今回の合宿で頑張ったことは、自分から主体的に動くことです。
以前参加した時は自分から他の人に話しかけることができませんでしたが、今回は積極的に話しかけることができました。
高1 H.K.さん
2年ぶりに合宿に参加してくれた生徒さんです。
勉強を頑張るのはもちろんのこと、今回積極的に他者とコミュニケーションを取る様子が見られました。
そこは実は彼女が意識して実践したことだったということですね。
彼女のコミュニケーションは合宿の明るい雰囲気づくりにもつながっていたと思います。
普段は朝はダラダラしてしまうのですが、合宿中は毎朝5時に起きるという目標を達成することができました。
その後、準備をして朝5時半から勉強を始めることで朝の時間を有意義に使うことができました。
またスマホをできるだけ触らないよう意識し、他者と積極的に関わるようにしました。
合宿後も、人と積極的に交流し、時間を無駄にしないようにしていきたいです。
高1 H.T.さん
毎朝一番に起きて勉強を頑張っていました。
朝活は6時半スタートとしていたのですが、それよりも1時間早く勉強を始め、他の人が起きてきた時には既に黙々と勉強をしていました。
そんなHさんの様子を見て、他の人も「頑張らなければ」と刺激を受けたのではないかなと思います。
またそんなHさんの姿勢が朝活のメリハリと雰囲気づくりにもつながっていたと思います。
普段の時間の使い方や朝の過ごし方に課題を感じていたからこそ、自分でこのような目標設定を行い、チャレンジしたことは素晴らしかったです。
Hさんは夏休み以降もオンラインで、毎朝頑張って朝活に参加しています。
英語の文法が苦手なのですが、今回の合宿では大庭先生や高2のMさんからじっくり教えてもらうことができたので、帰ったら復習していきたいと思います。
また高校生のお姉さんたちが、勉強を始める時にすぐに教材を開いてスタートし、人よりも長く集中して取り組んでいる様子を見て、自分もそのようにしなければと学びになりました。
中3 R.K.さん
中3受験生として参加してくれたRさんは、普段オンライン上で一緒に勉強している高校生の先輩たちと机を並べて勉強する中で、分からないところを教えてもらったり、勉強に集中するときと休むときのメリハリのつけ方について学びました。
学校で自分と同学年の子たちと一緒に勉強することはあっても、高い目標を持って頑張る先輩たちと同じ空間で“一緒に”勉強する機会は普段なかなかないのではと思います。
そういう意味で、今回刺激を受けるとともにそれが今後に活かされていけばと思います。
毎日取り組んでいる勉強メニューを引き続き合宿でも進めていきましたが、決めていた範囲を合宿前半にやり切るなど良いペースで進めることができました。
一緒に勉強していたお兄さん、お姉さんたちがとても集中して勉強していてすごいなと思いました。
合宿から帰ったら、苦手で後回しにしがちだった理科も頑張って進めていきたいです。
小4 H.O.さん
今回最年少、小4の参加者です。
受験を意識して毎日勉強を頑張っていますが、今回は中学受験を経験したお兄さん、お姉さんもいる中で皆と一緒に勉強しました。
中学生・高校生たちと同じ時間勉強しており、4日間よく頑張ったと思います。
また普段都会で生活しているので、今回はたくさんの自然に触れることができたことも、多くの学びや刺激につながったのではないかと思います。



阪神・淡路大震災を知る
宿舎をチェックアウトした後は、北淡震災記念公園にある「野島断層保存館」を訪れ、1995年に発生した阪神・淡路大震災について、当時の状況を学びました。
館内では、実際に地震によって生じた野島断層が保存されています。
阪神・淡路大震災では、6,000人を超える方が亡くなり、建物の倒壊や火災など、甚大な被害が発生しました。
今回参加した生徒にとって、この地震は生まれる前に起きた出来事です。
地震があったことは知っていても、実際にどのような被害があり、人々の生活にどれほど大きな影響を与えたのかを、具体的にイメージすることは簡単ではないでしょう。
しかし、阪神・淡路大震災をきっかけとして、建築物の耐震化や防災対策、災害への備えなど、現在の私たちの生活にもつながる様々な取り組みが進められてきました。
だからこそ、実際に被災した場所を訪れ、当時の状況や被害を知り、地震によって生じた野島断層を自分の目で見ることには大きな意味があると思います。
過去に起きた災害を知ることは、当時の出来事を覚えるだけではありません。
「なぜこれほどの被害が起きたのか」
「その経験から、今の社会は何を学んだのか」
「これから同じような災害が起きたとき、どう備えるのか」
そうしたことを考えるきっかけにもなります。



2026年夏の合宿を終えて
今回の合宿は、
朝から勉強し、歴史や文化に触れ、自然にも触れ、皆で楽しく過ごす時間もとる。
そんな盛りだくさんの4日間でした。
勉強では、自分で目標を決めて取り組む。
歴史や文化に触れたときには、「なぜだろう」と考える。
チームで活動するときには、相手と相談しながら進める。
共同生活では、自分の役割を果たす。
そして、最後には4日間を自分の言葉で振り返る。
知らない場所へ行き、知らないものを見て、人と関わり、自分で考える。
そうした経験の中にはたくさんの「学び」があります。
今回の4日間で得た経験や気づきが、合宿が終わった後の日々の勉強や生活の中で、少しでも生きてくれたらと思います。
そして、今回の合宿を一緒につくってくださったテラコヤイッキューの渡邉先生、参加してくれた生徒の皆さん、そして送り出してくださった保護者の皆様。
ありがとうございました。
また来年も、机の上の勉強にとどまらない様々な「学び」のある合宿を開催できればと思います。



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