進路探究 過去の実施事例
こんにちは。木原です。
7月1日(土)に、中2生・中3生対象の進路探究特別号、第1回を実施しました!
今回は東京都三鷹市にある英語スクール「MEL School」の生徒さんを対象に、ステップアップスタディサロンの生徒も一緒に参加して、進路について深く考えていきました。
進路探究とは?
進路探究は、中学3年生が進路選択に対して主体的に考え行動し、納得のいく進路をようになるためのワークショップです。高校受験における進路選択が、
ここ「で」いいという選択ではなく
ここ「が」いいという選択に
なるようにしていきます。
そして最終的には
- 自分はこうしたい/こうなりたい
- だからここに進学する
と、進路について自分の言葉で他者に説明できるようになることが目標です。
3月に「そもそも高校には行った方がいいのか?」を真剣考えることから始まり、
4月号は「自分に合った学校とは?」
5月号は「学校見学の予定受験の予定を立て、何を見てくるのか考えよう」
・・・
という具合に、毎月その時期に必要なことをテーマとして扱っていき、1年かけて納得のいく進路選択を実現します。
今回の特別号について
東京都三鷹市にある英会話スクール「MEL School」の生徒さんを対象とした特別回です。7月・8月で計3回実施し、通常の進路探究の3月号~8月号までの要点を抜粋した内容となっています。
中2の夏休みに「学校訪問」や「学校調べ」がよく宿題として出されます。それらは「やれと言われたから」と受け身で取り組んでしまいがちですが、進路選択は自分の将来にとって自らがとる大選択です。そこで、進路選択に対して主体的に考え行動するとともに、最終的に学校訪問や学校調べを通じての気づきや考えをを自分の言葉で他者に伝えられるようになるためのきっかけとして、この進路探究を実施しています。
通常は中3生を対象としていますが、今回は中2生が参加できる形としました。中2のうちから進路について考えることにはいくつもメリットがあると考えます。今はまだ、この学校が気になる、興味があるくらいのものだとしても、早いうちから進路を意識することで、目的意識を持って定期テストや日々の学習に取り組むきっかけとなります。
今回のテーマについて
今回は通常の進路探究における3月号の内容となります。
なぜ高校に進学するのか?
日本では97%以上の中3生が高校に進学しますが、そもそもなぜ高校に進学するのでしょうか?
- 大学進学のため
- 中卒よりも高卒の方が就職に有利だから
等々、理由は色々あることでしょう。しかし
- 皆が行くから
- 中学を卒業したら高校へ進学するものなのだ
という漠然とした理由で進学している人も多いのではないでしょうか。最終的には自分が納得できることが重要ですが、そのためには自分で深く考え抜くことは必要です。(そうすれば、高校進学後に後悔することも少なくなります。)
グループトーク
今回は中2の参加者が興味深い意見を出し合い、活発な意見交換をしてくれました。
高校には行った方が良いと思う。
知識が身に着くし、将来就職するうえで役に立つから。自分の能力があがり、仕事でミスをしなくなる。(成果を出せるようになる)
自分の能力が上がるのは良いことだと思う。
一方で自分はそもそも
「本当に働かなきゃいけないのかな~」
と思うことがある。
働くこと自体がダメなのではなく、嫌々やりたくもないようなことはしたくない。やりたい事って何だろう。高校に行くことについても、
「本当にそれが正解なのかな~」
と考えてしまう。
高校に行かなければ、高校の勉強はしなくても良くなるが、高校には行った方が将来安定すると思う。
今やりたいことが分からないなら、それこそ高校に行った方が良いんじゃないかな。
高校に行くかどうかはどちらでも良いと思う。実際に行っていない人もいるし、現代はSNSも発達しているから、高校に行かなくても色々な情報に触れて学べる。
でも高校に行く方がメリットはある。
中卒の正社員率は約37%なので、自分がなりたいものがあるなら高校に行った方が良いと思う。
主体的に生きるとはどういうことか?
学校に行くこと。今はそれしかやれることがないから。
君のやりたい事はどんなこと?
生きていくためにお金は稼げるようにしたい。
働いた方が良いのは分かるが、やりたくもないことはしたくない。
⇒それは時間の無駄だと思う。
高校で学ぶのが、自分のやりたい事のためになるなら頑張れる。
結局、高校に行くとはどういうことなのか?
マリオで言うと、キノコをとることじゃないだろうか。
取らなくてもクッパのところまではたどり着けるが、取った方が有利になる。
面白い意見だね。
それってつまり、何も考えていない人は何となくスルーして、クッパの難易度が跳ね上がるってことだね。
今回のテーマは特に、
「どのような意見でもOK」
というところがポイントでした。
このテーマについて考えると、多くの場合「行った方が良い」という意見が返ってきます。それはもちろん間違いではないと思います。そういった中で
「あれ、本当に行かなきゃいけないのかな?」
と考えたり、そういう意見に触れることで、今まで当たり前に考えていたことが当たり前ではなくなります。そうやって疑問を持つことで
「高校へ行くのは当たり前じゃん」
という前提で考えていては気づかないことに気付けるようになるかもしれません。
その後の進路選択や受験のことを自分事として向き合ってもらいたいと思いますし、結果としてちゃんと自分なりの理由とビジョンを持って高校に進学し、さらにその先に向けて主体的に頑張ってもらいたいなと思います。
参加者の感想
自分の意見を自由に言えてよかったです。
今はまだ行きたい高校はありませんが、
高校には行った方が良いのかもしれないな、
と他者の話を聞いて思いました。
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