【OIC】将来の夢の見つけ方
こんにちは、木原です。
9月10日(日)にOICワークショップ9月第1回を実施しました!
今回は夏の勉強合宿に参加してくれたテラコヤイッキューの生徒さんも何人か参加してくれ、いつもより賑やかな雰囲気で、ともに考え、学び合いました。
今回の概要
将来の夢は持った方が良いか?
将来の夢の持つためには
夢を持ちにくい時代の生き方
OICプログラムとは?
OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに
- 批判的・論理的に思考する力
- 他者と議論する力
- 自分で情報収集し、判断する力
を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。
将来の夢がない
今回のテーマは中1の生徒さんからリクエストを頂きました。
経済産業省の2019年の調査によると、将来の夢を持っている若者は約60%にとどまり、比較対象の他の国と比べて低い結果となっています。
他の2つのアンケートも重要で、
自分が世の中を変える、変えられる
という意識を持っている人が少ないことが伺えます。これは日本社会の今後の発展に大きく関わることです。
夢を持つにはどうすれば良いか?
これは、何か決まった正解がある訳ではありません。ですが、夢を持って頑張っている人や夢を実現した人たちは皆、彼らなりの答えを何か持っていそうな気がします。今回は、
夢がない…
夢を持てない…
自分がやりたいことが分からない…
と、悩んでいる方にこそ届けたいテーマです。
将来の夢は持った方が良いか?
まずはこちらの問いかけについて、皆で考えました。
参加者の回答
あった方が良い
夢がないと、目標に向かって頑張ることができない
あった方が良い
夢は明確な方向性を自分に与えてくれる
あった方が良い
それを実現するために何をすべきか分かるから
「将来の夢はあった方が良い」という意見が大半でした。概ね「夢がある方が、そこに向けて頑張れる」という理由のようです。
それに対して、少数派でしたが、次のような意見もありました。
あまり夢にこだわり過ぎない方が良い。
大人になって、自分が思っていたのと違う職業に就いた時にやりがいを感じられなくなってしまうから。
なくても良い
夢が叶うとも限らないし、変な夢を追って失敗するくらいなら堅実に生きた方が良い。
確かに、夢が必ず叶うとは限りませんからね。
また、一緒に参加したスタッフ(大人)の意見はこちら。
夢を持ちたくても持てない時代があった。
今は、少なくとも日本では、夢を持とうと思えば持てる時代。
だから、持ったらいいと思う。
将来の夢を実現したアスリート
ここで「将来の夢」を実現した、有名なアスリートたちの事例を紹介しました。まずは、何といってもこの人。
メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手が高1の時に作った目標達成シートと高3で作った人生設計シートは有名ですね。高校1年の時点でこれだけ具体的に目標設定できるなんて本当に凄いですが、それだけ本気で、具体的に将来の目標を追いかけていたということです。
また同じくメジャーリーグで活躍したイチローさんやサッカー日本代表を牽引した本田圭佑選手は、二人とも12歳の時に「夢」を語る作文を書いています。
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校と全国大会に出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくはその練習にはじしんがあります。
ぼくは3歳の時から練習を始めています。3歳から7歳までは半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日ははげしい練習をやっています。だから、一週間中で友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
そして、中学、高校でも活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そしてその球団は、中日ドラゴンズか西武ライオンズが夢です。ドラフト入団で、けいやく金は1億円以上が目標です。
ぼくがじしんがあるのは、投手と打げきです。去年の夏、ぼくたちは全国大会に行きました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会NO.1投手とかくしんできるほどです。打げきでは、県大会4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打りつは、5割8分3りんでした。
このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは、1年間まけ知らずで野球ができました。だから、このちょうしでこれからもがんばります。
そして、僕が一流の選手なって試合に出れるようになったら、 お世話になった人に、招待券をくばって、おうえんしてもらうのも夢の一つです。とにかく、一番大きな夢は、プロ野球の選手になることです。
イチロー「夢」
ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。
世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今ぼくはガンバっている。今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。
そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。
Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。そして レギュラーになって 10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。
一方 世界中のみんなが注目し 世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り ミーティングをし 10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし 2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ 世界の競ごうをうまくかわし いいパスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。
本田圭佑「将来の夢」
流石は一流のアスリート。小学生にして決意の強さが段違いに強いですね。それでも彼らも私たちと同じ人間です。きっと壁にぶつかることもあったはず。
よく彼らがインタビューなどで話している話ですが、一所懸命練習していると
「なんだ、プロ野球選手にでもなるのかよ?」
と冷やかされることもあった
(イチローさん)
とか、
本田選手は良くも悪くも代名詞のように言われる「ビッグマウス」ですが、悪い意味では「できそうもないことを偉そうに言う」という冷やかしに他ならないと思います。
そういったものにさらされてきた訳ですね。
ではどうすれば強い意志を持って将来の夢を描けるのでしょうか?
将来の夢を持つためには?
参加者の回答
自分がやりたい事の条件を整理してみる
自分が好きなことを探究する
将来どうなっていたいかを具体的に想像し、叶えるために身近なことで何ができるかを考え実践する。
自分が得意なことや趣味を見つけて、関連する仕事を調べてみる。
なりたくない自分を考えてみる。
将来の夢はなくてもいいけど、自分で稼いで生きていけるようになりたいとは思う。そのために、年収○○円以下は嫌。
そう考えると、なりたい職業が見えてくる。
「大谷翔平」だったら「審判」みたいに、興味があることや憧れの人に関連する仕事に就く。
色々なことを経験し、興味のあることを探していく。
ボランティアなど。
俺はこれで生きていけるぞ!
というような趣味があれば、それを全力でやっていく。
必要なことをやっていき、自分に妥協しない。
憧れの人や事を書き出してみる。
自分の中にある「ワクワク」や「憧れ」といった感情を見逃さない。
感動
心動かされる体験
衝撃を受ける経験
を大切にする。
やりたいことが見つかったら、「できる」よりも「成し遂げる」考える。
ーーー
ユメは いつか ホントになるって
だれかが歌って いたけど
つぼみがいつか 花ひらくように
ユメは かなうもの
いつもいつでも うまくゆくなんて
保証はどこにも ないけど
いつでもいつも ホンキで生きてる
こいつたちがいる
・・・
ポケモンの主題歌、改めていい曲だな~と、最近ハマりなおしています。(笑)
夢をかなえるためには、
・マサラタウンにさよならバイバイして
・こいつ(相棒=戦力)と旅に出る
・鍛えた技で勝ちまくり
・仲間を増やして次の町へ
進んでいく。
まずは勇気をもって、今いるところから旅立たなければならない。
夢を持ちにくい時代の生き方
最後に、ファシリテーターからのメッセージです。
今は
夢を持ちにくい時代
だと言っても良いかもしれません。その要因は
・何でも手に入る(生活に困らない)
・変化の激しい時代(特定の職業に絞りにくい)
といったことが挙げられます。
貧しい時代、何もない時代では、とにかく暮らしを豊かにしていくことを目標として掲げやすいでしょう。そしてそういった時代の人たちのお陰で、今私たちは比較的豊かに暮らすことができています。これは素晴らしいことですが、何に向けて夢を持てば良いか、分かりにくくもありますね。
また今はVUCA時代と呼ばれる変化の激しい時代です。今ある職業が10年後にはなくなってしまうかもしれない。それゆえに、具体的かつ固定の夢・目標を持ち続けることは難しいのかもしれません。
では、夢を持つにはどうすれば良いか。
大事なことは
・憧れを持つこと
・色々な経験をしている人から学ぶこと
かなと思います。
我々は塾なので、勉強の話はたくさんするし、「勉強しなさい」とも言うけれど、
机に向かって勉強しているだけでは
夢は見つからない
のではないかなとも思います。
人と関わり視野を広げること。このワークショップもその一助になるはずです。
参加者の声
夢は持った方が良いと思った。
他者の話を聞くと、自分の考えが変わることに気付きました。普段、自分一人では「他の人はこう考えるのだろうな~」と想像するのが難しいので、今回色々な意見を聞けて、新鮮で面白かったです。
先生の話を聞いて、こんな夢の決め方があるのかと、新しい発見があった。
夢を掴むためには、勉強だけでなく色々な経験をすることが大事だと分かった。
OICワークショップで
ともに学び、考え、
視野を広げてみませんか?
ぜひ、あなたの意見や発表を
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