【OIC】歴史を動かす人物

こんにちは、木原です。

4月9日(日)にOICワークショップ4月第1回を実施しました!

今回のテーマは

歴史を動かす人物

です。今回は新しい大人(スタッフ)を迎えての実施となります!

OICプログラムとは?

OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに

  • 批判的・論理的に思考する力
  • 他者と議論する力
  • 自分で情報収集し、判断する力

を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。

 

今は「VUCA時代」といわれる、社会が激しく変化し先が読めない時代です。

例えば

2011年にアメリカの小学校に入学した入学した子供たちの65%はその時存在しない職業に就くだろう

と予測されています。また

約3分の1の企業が外国人留学生を採用する

というデータもあり、

  • 一生日本人とだけ仕事をする
  • 日本人だから日本の企業に就職できる

という時代は終わったと言えるでしょう。

だからこそ、こういった先行き不透明な時代を生き抜くために必要な力を身につけなければなりません。本ワークショップでは、まずは世の中で起きていることを知り、深く考え、他者と意見交換をするといった経験を積んでもらいたいと考えています。

本ワークショップでは次のことを大事にしています。

OICワークショップに参加する時の心構え

発言は自由!(どんな意見も歓迎)
※答えは一つとは限らない

聞く姿勢も大事。人の意見に相槌を拍手を送ろう!

ここには、

  • 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学びあう
  • 意見を言うことにチャレンジする
  • 聞く姿勢を身に着ける

ことを実践してもらう狙いがあります。

今回のテーマについて

今回は「歴史」から学ぶ回です。

OICワークショップでは、例えばプラスチックごみの問題や、ウクライナ戦争など、今起きている社会問題・出来事についてよく扱っており、今回のようなテーマは意外と今まで扱ったことはありませんでした。ですが、歴史から学ぶことは大切ですし、たまたまファシリテーターの大庭が別の大人の勉強会でも歴史をテーマにファシリテートする機会があったため、今回はそのような会を実施しました。

今回の概要

明治維新で活躍した人物について知ろう

吉田松陰から学ぶ、時代を動かす人のあり方

明治維新

日本の歴史の転換点と言えば?

これをきっかけに日本の歴史が大きく動いた

というポイントと言えば、何を思い浮かべますか?

大化の改新や本能寺の変など、沢山ありそうですね。

中でも今回は、近代日本の幕開けであり、私たちが暮らす今の日本の基礎が創られていく発端にもなった明治維新に着目していきました。まずは簡単に、明治維新について復習です。

明治維新で活躍した人たち

またまた問いかけですが

明治維新で活躍した人物

と言えば、誰を思い浮かべますか?

今回は、これらの人物の中から1人選び、参加者の皆さんに調べてもらいました。彼らは具体的にどのようにこの国を動かしたのか、後世にどのような影響を与えたのか、具体的にみていきます。

参加者の回答

小6の参加者

西郷隆盛

徳川幕府を倒し、明治政府の成立に貢献した。

小6の参加者

坂本龍馬

江戸幕府を倒すきっかけを作った

中1の参加者

伊藤博文

下関条約を結んだ
大日本帝国憲法の制定に貢献
初代内閣総理大臣

中2の参加者

大久保利通

島津久光のもとで公武合体を推進
(はじめは幕府をなくすつもりはなかった)

後に討幕派へと転じ、薩長連合を成立
岩倉具視らとともに、王政復古の大号令を敢行

中3の参加者

伊藤博文

内閣制度を作った
韓国併合を進めた

中3の参加者

木戸孝允

長州藩の西洋化、改革
明治時代には総裁局顧問として活躍

高3の参加者

大久保利通

版籍奉還
廃藩置県
岩倉使節団として海外視察
⇒後に富国強兵を推進
(官営工場の設立など)

大人

〇桂小五郎(木戸孝允)
この中では一番深く知らない人物なので

・長州藩の指導者
・明治期の政治家
・吉田松陰の教えを受ける
・薩長同盟締結
・明治政府で総裁局顧問選任

・幼少期は体が弱く、跡継ぎから外され養子に出された
・内藤作兵衛の道場に入門し剣術に励む⇒相当な腕前だった
・明倫館で吉田松陰の教えを受ける
・八月十八日の政変
破約攘夷⇒井伊直弼が結んだ日米修好通商条約をなかったことにしようとする運動
(ただし本人は慎重派だった)

・西郷隆盛と会談し、薩長同盟を実現
⇒長州は薩摩を通して武器を手に入れた

・五箇条のご誓文の修正

・版籍奉還と廃藩置県の断行
(反発を押し切って)

・台湾出兵に抗議して参議を辞職
・西南戦争では西郷討伐を願い出て京都に出張
(しかし持病が悪化し、亡くなる)

最期は朦朧とする意識の中、大久保の手を握りながら「西郷もいいかげんにしないか」と、西郷を案ずる言葉を発したと言います。

吉田松陰

後半は、多くの人に影響を与え、新しい日本を作っていく先駆けであり原動力にもなった松陰先生について皆で学んでいきました。後半は歴史の授業みたいになってしまいましたが、たまにはこういう時間も大切かなと思います。

志に従って行動すること、また松下村塾や野山獄での教え合い・学び合いのことなど、教育者としての一面、彼の人に影響を与えることなど、本当に学ぶことの多い人だなといつも思います。個人的にも、何かを成し遂げる人として、また教育者として、尊敬している人です。

歴史を動かす

冒頭のOICワークショップの紹介のところにも書きましたが、現在は「VUCA時代」と呼ばれる、社会が激しく変化し先行き不透明な時代です。こうした中で日本は、少子高齢化や経済の低迷、国際社会におけるプレゼンスの低迷など、社会の根幹を揺るがす要因を抱えまさに国難の時代と言えると思います。また世界を見てみても、水と食糧の危機、戦争、・・・等々、OICワークショップでも扱うような問題を色々と抱え、人類の未来を真剣に考えなければならない時です。

各時代に、大きな影響力を持った教科書に載るような人物というのは確かにいます。それは現代もそうなのかもしれません。ですが社会とはそういった人たちが一人で作るものではありません。その意味では、次の時代を作っていくのは私たち一人ひとりであり、それはすなわち私たち一人ひとりが「良くも悪くも」歴史を動かしていく担い手だということなのでしょう。私自身もそうですが、今回の参加者の皆さんには、歴史上の人物について学び、単に「すごいな~」と思って終わるのではなく、自分と重ねて考えてみる、自分はどんな人になるのか、自分には何ができるのか、(今すぐでなくても良いので)考えていってもらいたいなと思います。

参加者の声

小6の参加者

歴史上の人物がどんなことをしたのか、知ることができました。

中3の参加者

吉田松陰について今まであまり知らなかったけど、今回知ることができた

高3の参加者

歴史は繰り返されるとよく言われますが、現代も大きな改革の必要性を感じました。 時代の分岐点に立っていることを実感しました。

大人

歴史上の人物は学ぶ姿勢が強く

どうにかして日本を良くしていきたい!

という気持ちが現代の人よりも強いと思った。

OICワークショップは
毎月2回実施しています。
初参加の方は1回無料で体験可能なので
ぜひお気軽にお問合せください!

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