【OIC】『大量廃棄』を考える
こんにちは。木原です。
2月12日(日)にOICワークショップ2月第1回を実施しました!今回のテーマは
『大量廃棄』問題を考える
です。
OICプログラムとは?
OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに
- 批判的・論理的に思考する力
- 他者と議論する力
- 自分で情報収集し、判断する力
を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。
今は「VUCA時代」といわれる、社会が激しく変化し先が読めない時代です。
例えば
2011年にアメリカの小学校に入学した入学した子供たちの65%はその時存在しない職業に就くだろう
と予測されています。また
約3分の1の企業が外国人留学生を採用する
というデータもあり、
- 一生日本人とだけ仕事をする
- 日本人だから日本の企業に就職できる
という時代は終わったと言えるでしょう。
だからこそ、こういった先行き不透明な時代を生き抜くために必要な力を身につけなければなりません。本ワークショップでは、まずは世の中で起きていることを知り、深く考え、他者と意見交換をするといった経験を積んでもらいたいと考えています。
本ワークショップでは次のことを大事にしています。
OICワークショップに参加する時の心構え
発言は自由!(どんな意見も歓迎)
※答えは一つとは限らない
聞く姿勢も大事。人の意見に相槌を拍手を送ろう!
ここには、
- 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学びあう
- 意見を言うことにチャレンジする
- 聞く姿勢を身に着ける
ことを実践してもらう狙いがあります。
今回のテーマについて
今使っているもので、最も長持ちしているものってなんでしょう?ぜひ一度、身の回りのものを眺めながら考えてみてください。
ちなみに、、
私は小4の時に100均で買った筆箱でした。私はどちらかというとすぐにものをなくしてしまったり、壊してしまうので、なぜこの筆箱だけこれほど物持ちが良いのか謎ですが…(笑)
私たちは常に、環境に負荷をかけながら生活しています。生活必需品をはじめ身の回りの色々なものは、「製造」ー「消費」ー「廃棄」の各パートで地球の資源を使います。そこで今回は、私たちの生活と切っても切り離せない重要な「アレ」が、実は環境に大きな負荷をかけてしまっていることを知るとともに、そういった問題に対して自分たちには何ができるか、皆で学び、調べたり、考えたりしていきました。
アパレル品の環境負荷
最も環境に負荷をかけている産業は何か、ご存じでしょうか?
正解は「石油産業」です。では2番目はどこでしょう?
実は、今回テーマとして扱う「繊維産業・アパレル産業」
製造段階で多くのCO2を排出し、大量の水を使用しているそうです。
【引用】https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/index.html
そこで、まずは次のことについて、参加者の皆さんに調べたり考えたりしてもらいました。
皆さんの回答
化学繊維、ポリエステル(繊維状のプラスチック)による水質汚染と健康被害が起きている。
電気や熱を沢山使うため
綿花を作るために化学肥料や大量の水が必要なため。
染色に多くの水が必要なため
長く使われず、すぐに捨てられてしまう
それを焼却処分する
ユニクロに行けば、いつでも服が揃ってるよね。ユニクロにジーンズが1着しかありません、みたいな状況ってまずない。
けど、あれって全部売れるのだろうか?
大量生産⇒安ものを使う⇒壊れやすい⇒大量廃棄
あまりものを再流通させると価値が下がってしまうため、基本的に焼却処分してしまう。
繊維の分解に時間がかかる(200年)
分品や製造段階ごとの分業が進んでおり、環境負荷の実態や全容把握が困難
衣服の大量生産と環境への影響
普段から身に着ける「服」は我々にとって最も身近なものの1つです。それ故に、どのように作られ、あるいは捨てられた後はどこへいくのか、またその過程でどれほど環境に負荷を及ぼしているのか、を知っておくのは大事なことでしょう。またそのことについて考えることは、普段はあまりないのではないでしょうか。
データによれば、1日当たり1,300トン、大型トラック130台分の衣服が焼却され、埋め立てられているそうです。安く服を買えるのは便利なことですが、安くなるほど大量生産・大量廃棄されるようになるのは、難しいところですね。
具体的な数字データにも触れながら、生産・廃棄の環境への影響について知ったところで、以下のことについて調べたり、考えたりしていきました。
参加者の意見
服を無駄遣いしない
(着られる服は長く使う)
着られなくなった服を寄付する
寄付したら500円券がもらえる服屋さんがある
1,未来人が来ている銀色のタイツを開発する
(破れにくい)
2,ごみ処理場で分別をする
企業は売上を元に最小限の生産を行う
消費者も最小限だけ買う
企業は環境にやさしい生地を開発し、リサイクルしやすくする
衝動買いをしない
着ない服は古着に出す
極力捨てない努力
ブランド関係なく、作りすぎた分を回収し、安く売るお店がある
服の値段を全体的に上げる
大量生産⇒安ものを使う⇒壊れやすい⇒大量廃棄
あまりものを再流通させると価値が下がってしまうため、基本的に焼却処分してしまう。
★サステナブルファッション実現のため、企業や消費者は何をしていくべき?
〇消費者(自分)
⇒極力捨てない
最近ほとんど買った記憶がないし、捨てた記憶もない
ビリビリに破けたら、雑巾に使うなど工夫
靴下とかは、脱がなければ結構穴開いてても普通に使う
多分、環境に貢献してると思います。(笑)
ミニマリストになる
〇企業
地味ファッション・白系ファッション・天然素材ファッションを流行らせる
(流行の作り手はファッション業界なので、そこが動けばいける)
知って考える
以前、水と食糧の問題について扱った際、南アフリカ産のワイン生産の現状について知りました。良いブドウを作るために沢山の水を使う一方で、ブドウ畑の周辺で暮らす人々は1日2リットルの水で生活している、というものです。(当然、そこで作られるワインは彼らの元には渡りません。輸出され、我々の手元に届くものです。)色々考えさせられます。このことを知って以来、参加していた大人たちは、ワインを買う際に産地の表記に目が行くようになりました。我々には、考えるべき問題が沢山あります。今回の件も、その1つですね。
OICワークショップは探究です。
「テストに出るから覚えておいてね~」
ではなく、
「なぜだろう?」
「どういうものがあるのかな?」
と、疑問を持って調べたり考えてみることが大切です。
今回も、10分程のリサーチ&シンキングタイムの中で「へ~」と思えることが色々あったことでしょう。
参加者の声
地球環境に関する問題についてよくわかった
アパレル産業が環境負荷の原因第2位になっていると聞いて驚いた。このようなところでこんなに水を使っていたのか、、と思った。
以前家庭科の授業で習ったことだな~と思いました。
ジーンズ1本作るのに大量の水が必要なことに驚きました。 消費者は購入する企業に投票しているという言葉を聞いたことがあるのでどこで買うのか何を買うのかをよく考えなくてはならないなと改めて思いました。 今後は、古着屋も利用してみたいです。
OICワークショップは
毎月2回実施しています。
初参加の方は1回無料で体験可能なので
ぜひお気軽にお問合せください!