【OIC】経済~安い国 日本~
こんにちは。木原です。
10月30日(日)に、OICワークショップ10月第2回を実施しました!
引き続き、テーマは円安
前回は、改めて「円安」とはどういう状態なのか、メリット・デメリットの両面に着目しながらみていきました。そして今回のキーワードは「安い国 日本」。円安の原因となっている「金利差」についても学びつつ、より私たちの生活や仕事を取り巻く身近な状況にフォーカスしながら、今の日本の状況について考えていきました。
OICプログラムとは?
※読み飛ばす場合はこちら
OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに
- 批判的・論理的に思考する力
- 他者と議論する力
- 自分で情報収集し、判断する力
を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。
今は「VUCA時代」といわれる、社会が激しく変化し先が読めない時代です。
例えば
2011年にアメリカの小学校に入学した入学した子供たちの65%はその時存在しない職業に就くだろう
と予測されています。また
約3分の1の企業が外国人留学生を採用する
というデータもあり、
- 一生日本人とだけ仕事をする
- 日本人だから日本の企業に就職できる
という時代は終わったと言えるでしょう。
だからこそ、こういった先行き不透明な時代を生き抜くために必要な力を身につけなければなりません。本ワークショップでは、まずは世の中で起きていることを知り、深く考え、他者と意見交換をするといった経験を積んでもらいたいと考えています。
本ワークショップでは次のことを大事にしています。
OICワークショップに参加する時の心構え
発言は自由!(どんな意見も歓迎)
※答えは一つとは限らない
聞く姿勢も大事。人の意見に相槌を拍手を送ろう!
ここには、
- 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学びあう
- 意見を言うことにチャレンジする
- 聞く姿勢を身に着ける
ことを実践してもらう狙いがあります。
今回のテーマについて
円安と物価上昇
今年、ニュースを騒がせ続けている「円安」。最近は150円の手前で停滞していますが、少し前まで大きく変動しており、前回のワークショップ実施後には1ドル150円に達し、一時152円の手前まで下がりました。物価の高騰も重なり、日本人が海外のものを買うのは大変な状況になる一方で、海外で働く日本人や、日本にやってくる外国人には全く違う景色が見えていることでしょう。
日米金利差 なぜ円安なのか?
インプットセッションでは、現在の円安の原因になっている金利について、
そもそも金利ってなに?
というところからスタートし、日本とアメリカの金利(金利差)について学んでいきました。ちなみに今回は
- 小学生
- 中学生
- 高校生
- 大学生
- 大人
と、幅広い年齢層の人が参加してくれており、小学生や中学生でも理解できるよう、今回の担当の大場さんが相当嚙み砕いてお話ししてくださっていました。大人の私も運営スタッフ兼参加者として参加させていただきましたが、お恥ずかしながらこの手の話題はまだまだ知識不足で、「へ~そうだったのか~」と、他の参加者一緒に学ばせていただき、よく理解することができました。お世辞でもなんでもなく、これほど(小中学生でも)分かりやすい解説は、他にはないのではないかな~と思います。(笑)
個人ワークと発表
今回は海外で働いている日本人の取材動画を見て、率直に思うこと、感じたことを皆で発表していきました。この率直にというのは今回のポイントだったのではないかなと思います。今回、小学生・中学生・高校生の皆さんがこの後発表してくれる感想は、どれも的を射ていていい意見だなと思いました。インプットセッションで今回のテーマについて考えるための基礎知識を説明しましたが、逆に言えばそれだけです。以下は、彼ら・彼女らが率直に思ったことだということを踏まえて、ご覧いただければと思います!
発表
日本で働く人がいなくなってしまいそうだなと思った。
年収300万⇒8000万に増えているのがとても印象的だった。
(自分は英会話を習っているので)
英語を勉強し、将来海外で働いたら稼げるのかなと思った。
これはもう、将来寿司職人になるしかないね~
日本では節約しないと貯金できないのに、海外では旅行しながら貯金することができる。給料が倍になることにも驚いた。
ワーホリで給料が跳ね上がるのが驚いた。ちょっと働きながら余暇を楽しむものだったはずでは…。
海外で働くと、たくさんお金がもらえるんだなと、びっくりした。
昔は日本が凄く稼げるから、いろんな国から出稼ぎに来ていたのに、逆転してしまったんだなぁと思った。
日本から人が出ていくことで、技術の流出、労働者不足が深刻になっていく。外国人労働者や非正規雇用など。日本も給料が上がるといいなぁと思う。
自分は来年社会人として働き、お給料をもらう立場だけど、一生懸命働いて30万~40万くらいだと思うと、日本で働くのがばからしく思えてしまう。またそんな構造だなと思う。海外に人が流れてしまうし、日本にとってもったいないなと思った。
動画を見て「いいな~」「めっちゃ稼げるやん」と、正直思ってしまった。それと同時に、ふと、日本に出稼ぎに来る東南アジアの人たちを思い出し、これが彼らが感じていた感覚なのだなと気づいた。
出稼ぎって、仕事がある場所、稼げる場所へ働きに行くこと。日本は海外から出稼ぎにくる場だったけど、、あれ?今ってもう日本から海外に出稼ぎに行く時代?
日本に来ていた外国人労働者たちも、日本ではなくもっと稼げるところに行ってしまうでしょうね。
まとめ
今回は難しいテーマだったこともあり、上記の発表までで終わりとなりましたが、さらに皆で学び理解が深まったら次のようなことも考えていけると良いのでしょう。
OICワークショップは、
- 扱うテーマについて学んで知り
- 興味をもって調べたり考えたりしてみる
- 自分の意見をまとめて他者に伝える
そんなきっかけになればという考えで実施していますが、さらにその先に、自分も社会の一員として関心を持って考え、時に自分のできることから行動を起こしていくようになってくれたらいいな、とも思います。そういった意味で、「へ~そんなことが起きているのか~」と知ったら、次は「どうしたらいいのかな?」と考えることです。今回扱ったテーマも「何が正解か分からない」話題。我々が何気なく日常生活を過ごしている時、どこかの誰かが重要なことを決定していて、それが我々の暮らしに大きな影響を及ぼすものです。だからこそ私も関心をもって考えていかないとなと思います。
次回は11月13日
アンケートに書いてもらったテーマを扱う予定ですので、お楽しみに!
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