【OIC】環境問題

こんにちは。木原です

9月11日(日)に、9月第1回のOICワークショップを実施しました!

テーマは「海洋の」環境問題

ということで、毎回解答してもらっているアンケートの「扱ってほしいテーマ」の中から、毎回欠かさず回答してくれている参加者が書いてくれたテーマ案を実施しました。以前からずっと書いてくれていたのですが、中々タイミングが合わず…今回ようやく形にできて良かったな~と思います。今後も参加者の皆さんが書いてくれたテーマを順次実施していければと思っております!

OICプログラムとは?

※この段落を読み飛ばす場合はこちら

OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに

  • 批判的・論理的に思考する力
  • 他者と議論する力
  • 自分で情報収集し、判断する力

を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。

本ワークショップでは次のことを大事にしています。

OICワークショップに参加する時の心構え

発言は自由!(どんな意見も歓迎)
※答えは一つとは限らない

聞く姿勢も大事。人の意見に相槌を拍手を送ろう!

ここには、

  • 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学びあう
  • 意見を言うことにチャレンジする
  • 聞く姿勢を身に着ける

ことを実践してもらう狙いがあります。

今回のテーマについて

今回は、数ある環境問題の中で「海洋の」環境問題に注目し、扱っていきました。

「環境問題」と聞いて思いつくこと

まずは簡単なワークを1つ。「環境問題」と聞いて思いつくことは何か?1つ挙げてもらいました。

  • 酸性雨問題
  • 大気汚染の問題
  • 熱帯雨林の森林破壊…等々

幅広く、色々な環境問題をあげてもらいました。

「環境問題」には色々ある

一言で「環境問題」と言っても色々あります。

一つ例を挙げると「オゾン層破壊」は有名です。原因はフロンガスで、今ではフロンはオゾンを破壊してしまう物質として有名ですが、実は発明当時、万能な物資だと思われていました。

20世紀のはじめ、冷蔵庫にはアンモニアという物質が使われていました。しかし、アンモニアは取り扱いが難しいため、トーマス・ミッジリーというアメリカの科学者がそれに替わる物質として、1928年にフロンを開発しました。 フロンは自然界には存在しない物質で、分解しにくく人体にも無害です。ミッジリーは、そのことを証明するために、自分でフロンを吸い込んでフッとろうそくの火を消してみせるというパフォーマンスをしたといわれています。 その後、フロンは私たちの生活のいろいろなところで使われ、その便利さから「夢の物質」といわれてきました。

NPO法人 ストップ・フロン全国連絡会

今現在便利な暮らしをしている中にも、将来的に問題となることが隠れているのかもしれませんね。

海洋酸性化の問題

ここで今回の本題。数ある環境問題の中で、皆さんがあまり深くは知らないであろう海洋の酸性化問題について、触れていきます。

増えすぎた二酸化炭素を海が大量に吸収し、酸性化することで生物が死んでしまったり、生態系に影響を及ぼす、という問題。参加している大人もあまり深くは知らないことでした。すでに影響が出始めていることが、恐ろしいと感じます。

ここで、NHKスペシャルの映像も視聴。この問題についての詳しい解説を見て知るとともに、問題解決のため実際に行動を起こしている高校生がいることも知りました。行動するのに年齢は関係ない。素晴らしいですね。

解決策を考えてみる

再び環境問題全般に視点を戻し、2度目のワーク。先ほど「環境問題と聞いて思いつくこと」という問いで自分が発表した内容について、解決するためにできること・やるべきことを考えてもらいました。

発表・やりとり

中学1年

酸性雨問題

自然エネルギーの発電に切り替えていく

ファシリテーター

例えば日本において火力発電を減らせそうかどうか。
難しい問題だね。

ファシリテーター

他にも、排ガスを出さないようにするという手もあるかもしれない。車を使わない、排ガスを出さない車に切り替える、とかね。

中学3年

大気汚染問題

発電時に汚染物質が排出されるので、省エネを意識する。

中学1年

海のごみ問題

エコバックの使用を徹底し、ビニール袋を超有料化する

ファシリテーター

エコバックは、今日さっそく行動できそうなことだね。

中学2年

地球温暖化

電気の使用を控える。
移動手段を工夫する
⇒二酸化炭素の排出量を減らす

大人

オゾン層破壊

フロンを使わないようにする
(すでにフロンを使う製品の使用は禁止されている)

けれど、破壊されたオゾン層を再生させるのには時間がかかる

まとめ

OICのワークショップでは、

「そうだったのか~」

と、知る経験を1つでも多くしてもらいたいと思っています。今回この回を準備・実施をしたファシリテーターは、大人の立場で普段から情報収集をしながら学んでおり、環境問題にも興味があります。海に二酸化炭素が吸収されていることも知っていましたし、正直、地球温暖化って商業主義的なものなのではないか?と疑ってもいました。(実際、実はメカニズムが判明していない部分もあるため)

ですが今回、自分で調べてみて、初めて知ったことがたくさんありました。特に、この問題のことを知り、解決のための行動を起こしている高校生がいることがとても印象的です。

何事も「まず知ること」が第一歩だと思います。知らないし、興味もない、では何もできないし分からないからです。OICはこれをきっかけに行動を起こしなさい、という会ではありません。まずは世の中で起きていること、課題について知り、関心を持ってほしい。そのうえで深堀してみたら、面白いかなとおもいます。今回のワークショップもそういったきっかになればと思います。