第49回 なりきり!交渉ゲーム 第2弾「保元の乱」

第49回 探究型学習コース実施!

【アイスブレイク】
まずは自己紹介とともに、好きな武士をシェアするというちょっとマニアックな時間にしてみました。徳川家康や、明智光秀、平清盛などの有名な武士の名前が出たりもしました。特に歴史に詳しい人、歴史好きな人が出してくる「好きな武士紹介」はその人の特徴や好みが現れるもの。お互いに知り合うための、良いコミュニケーションの一つの形と言えるかもしれません!
と、いうわけで本編!

【探究】
〜インプット〜
○交渉の基本について

○保元の乱
→平安末期、1156年の出来事
→崇徳上皇と後白河天皇の権力争い
→当時有力武士だった源氏と平氏がそれぞれについて武力衝突になった
→源氏も平氏も、一族がそれぞれの陣営に分かれて戦う形となった

○後白河天皇側
藤原忠通
源頼朝
平清盛

○崇徳上皇側
藤原頼長
源為朝
源為義
平忠正

今回は、天皇・上皇・武士に分かれて交渉ゲームを実施いたしました。

〜ゲーム〜

○勝利条件
・天皇・上皇は戦力集めて戦に勝つ
→そのために、手元の資金をもって武士に出来るだけ多くの戦力を提供してもらうよう交渉する。

・武士は勝つ方に味方して生き残り、沢山賞金稼ぐのがゴール
→そのために、情勢を見極めて勝ちそうな方を見極めつつ、自分が提供できる戦力に対して、できるだけ多くの報酬をもらえるように天皇・上皇と交渉する。

 つまり武士は戦力をいくら提供し、天皇・上皇は報酬をいくら払うかを交渉していきます。

○ゲームの流れ
・全部で5ターンあり、各ターン、天皇・上皇は自分が指名した武士と1:1で交渉することができる。

・同様に武士は、天皇or上皇から指名されればその相手と交渉することができる。

・全ターン終了後、天皇側と上皇側の戦力合計を比較し保元の乱の勝敗を判定。また各武士の報酬を比較し、優勝者を決める。

〜結果〜
今回のゲームの結果としては、上皇側が天皇側よりも圧倒的に戦力を集め、勝利しました。また、武士側の優勝者は他の入手した方に比べ多く上皇に渡していました。
史実では崇徳上皇は負けてしまいますが、今回のゲームでは、崇徳上皇が圧勝するという展開となりました。これは上皇の作戦が光ったからだと思います。上皇が圧勝したのは2ターン目の段階で契約を結ぶこと、天皇と話した武士と交渉し、より有利な条件を提案するという戦術からかと思います。

普段の探究もそうですが、今まであまり興味がなかった方には、深く考えて議論することを通じて、そのことに興味をもらえたらと思い、毎回テーマ選定をしています。もちろん、元々興味がある方にも楽しんでいただけていたら幸いです。
今回は「保元の乱」がテーマでしたが、これをきっかけに「歴史って面白いな」「この時代についてもっと色々調べてみようかな」
と思っていただけたらと思います。また人と関わって生きていく中で「交渉」ができると有利な場面って沢山あるかと思います。

本ゲームは昨年末にスタートし今回二度目となりますが、様々なテーマを扱い、参加して楽しいゲーム形式にすることで、楽しみながら社会に出て役に立つ力を鍛えていける場にできればと考えています。
ゲーム内容や仕掛けについては、今後まだまだよくしていける部分がありそうですので、さらに改善しつつ引き続き色々なテーマで実施してまいります!

参加してくださった皆様、ありがとうございました。
また、やりましょう!
次回は 1/23(木)国際情勢系のネタで探究をします!

次回もまた、面白くて学びになる探究の場を提供してまいりますので、お楽しみにッ!

 
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