【地理探究】アメリカの産業
こんにちは。木原です。
11月5日に、教科書探究11月第1回を実施しました!
テーマは「アメリカの産業」
今回は体験の小6の生徒さんも交えてのワークです。
教科書探究とは?
勉強はつまらない…
やりたくない…
と、感じたことはありませんか?
テスト勉強、受験勉強、学校の宿題、・・・大変ですよね。
もちろんこうした勉強は大切なのですが、本来は、
自分で興味をもって調べたり考えたり、
実験してみたり、
自分で考え探究していくことこそ、本質的で楽しい学びでなのではないかと思います。
教科書探究では、教科書の内容に対して問いを立て、調べたり考えたりし、発表や議論を行う探究型ワークショップです。
「テストに向けてとにかく暗記」となってしまいがちな中学生の勉強内容は、実は深堀してみると面白いもの。
教科書内容に対して
「へ~そうなんだ~」
「面白いな」
と思ったり、今までと違った見え方をするようになることで、学校の勉強がより楽しくなるきっかけとして本探究を実施しています。
実施は毎月2回、社会と理科をそれぞれ1回ずつ扱っています。
今回のテーマについて
今回のテーマも、中1地理の範囲からのチョイスとなります。
アメリカは世界有数の工業国であり、シリコンバレーなど世界最先端の産業を牽引する企業が沢山ある一方で、「世界の食糧庫」と呼ばれる農業大国でもあります。国際社会におけるこの国の存在感は大きく、世界に与える影響も計り知れません。
そんなアメリカについて、次のような面白い問いを見つけました。
もしもアメリカ生まれの産業がなかったら、この世界はどうなっていただろう?
おお、これは良い!
アメリカの存在について探究するうえでもってこいな問いでしたので、アメリカの存在が自分たちに与えている影響をより身近に考えられる形にアレンジし、実施させていただきました。
インプット・セッション
アメリカの工業・産業
まずはインプットセッションにて、アメリカの産業について触れていきました。
アパラチア山脈で採れる石炭と、五大湖周辺で採れる鉄鉱石、そして五大湖の水運を活用して発展していった重工業。それがのちの自動車産業につながり、かの有名な「フォード」が名を轟かせました。
しかし第二次世界大戦後、アメリカの自動車産業は国際的な価格競争にさらされていきます。
その後企業が目を付けたのは、まだ人件費も安く、温暖なためコストもかからない南方でした。
多くの企業がアメリカ南部に移住、あるいはそこで立ち上がり、世界の産業を牽引していくことになります。
アメリカの農業
アメリカの農業と言えば大規模農園が有名ですが、こうした少人数で大規模な生産を行う形態からアグリビジネスが発展し、これも現在、世界のトレンドとなっています。
個人ワーク・グループトーク
まずはこちらの問いかけ。
今回の問い1
アメリカではどのようなものが生み出され、世界に輸出されているだろうか?
アメリカの産業についてインプットで簡単にみていきましたが、そもそも具体的にはどんなものが作られているのか、事例を各々調べてもらいました。
コロナワクチン
パソコン内のアプリ
自動車、食品、原動機、部品
民間航空機 ボーイング社
電子機器 ワールプールコーポレーション
医療機器 メドトロニック
電子機器
民間航空機
半導体
コンピュータに関連する部品
続いてはこちら。
今回の問い2
もしもアメリカ生まれのテクノロジーや産業がなかったら、私たちの暮らしはどんな風に変わっていただろうか?
今回は体験で参加してくれた小6の生徒さんを交え、3人でグループトークを行いました。
普段は人数や雰囲気づくりの観点から「調べて、発表」というシンプルな形式をとっていましたが、今回は3人で意見を出し合う時間を取り、話し合いの進行もすべて当人たちに任せました。
「全く意見が出なかったら…」とも思いましたが、ちゃんと意見を出し合えていたので、流石だなと思います。
また、最後は話し合ったことを誰かひとりに発表してもらいましたが、それは体験の小6の子が進んで担当してくれました!
グループトーク
ネットサービスの質が下がる。
スマホなど、今生活を支えているものは結局別のところで生産されるからなくなることはないだろうが、個数は今より少なそう。
いろんなものの値段が今より高いと思う。
生活の質が下がりそうだね。
アメリカ産以外のものが主流になっている。
ITサービスのレベルが今よりも低いと思う。
Wi-Fiとか使いにくそう…
本来活躍するはずだった優れたん人材が、発掘されない…?
国産のものが今より増えてそう。
参加者の感想
初めてで緊張したけど、みんなと交流したり、発表したりできて楽しかった!
今回、三人でグループトークをしていつもとは違うので少し緊張したが、しっかりと自分の意見をうことができて良かったです。今回は以前学校で習ったアメリカに関することだったので、内容も理解しやすかった。復習にもなり、良かったです。
アメリカは経済的に発展していて、テクノロジー、産業、工業、重工業などほとんどの業界が発展しています。
アメリカは領土が広いから開発などに適していると思いましたし、人口も多いので、優れた人材もそれなりにいるから、発展につながっていると思いました。
「日本以外の国名を言え」
と言われたら、大体の人が最初にアメリカと口にすると思います。それくらい知れ渡っている国で、そして経済大国として有名なアメリカはすごいと思いました。
大体いつもそうなのですが、扱うテーマについて1回の探究ですべて掘り下げられるわけではありません。なので、この探究をきっかけにテーマに対するアンテナを持ってもらえたらと思います。
「なんか、アメリカってすごいな~」
と、感じたらそれも一つのきっかけだと思いますし、
「じゃあ日本はどうか?」
「なんであんなに大国なんだろう」
等々、自分で興味をもって色々考えたり調べてみるのも良いですね!
また引き続き、色々なテーマを扱ってまいります。
次回、11月第2回は理科探究です。お楽しみに!
「教科書探究について詳しく聞きたい」
「教科書探究を体験してみたい」
など、メッセージをお送りください。