【歴史探究】ローマ帝国はなぜ繁栄した?
こんにちは。木原です。
11月26日(土)に、教科書探究11月第2回を実施しました!
テーマは「ローマ帝国」
元々毎月の第2回は理科探究ですが、参加してくれている生徒さんがテスト直前だったため、風邪で学校に行けなかった時に授業で扱われた範囲を、学校の授業よりも豪華なバージョンで、お届けすることにしました。
「この1時間でクラスの誰よりもローマに興味を持ち、ローマについて詳しくなる」
そんなイメージで実施していきました!
教科書探究とは?
勉強はつまらない…
やりたくない…
と、感じたことはありませんか?
テスト勉強、受験勉強、学校の宿題、・・・大変ですよね。
もちろんこうした勉強は大切なのですが、本来は、
自分で興味をもって調べたり考えたり、
実験してみたり、
自分で考え探究していくことこそ、本質的で楽しい学びでなのではないかと思います。
教科書探究では、教科書の内容に対して問いを立て、調べたり考えたりし、発表や議論を行う探究型ワークショップです。
「テストに向けてとにかく暗記」となってしまいがちな中学生の勉強内容は、実は深堀してみると面白いもの。
教科書内容に対して
「へ~そうなんだ~」
「面白いな」
と思ったり、今までと違った見え方をするようになることで、学校の勉強がより楽しくなるきっかけとして本探究を実施しています。
実施は毎月2回、社会と理科をそれぞれ1回ずつ扱っています。
今回のテーマについて
まずはじめに、こちらをご覧ください。
こちら、中学生の歴史のワークに乗っている「ローマ帝国」関連の部分です。
そう。あの壮大なローマの歴史や文化がたったこれだけなんです。
(まあ、仕方ないですが…)
中学生はこれをテストに向けて「暗記」するわけですね。記述問題もありますが、それも含めて暗記です。
でもこれは、ちょっと面白くないですよね。
ただひたすら漢字や横文字を覚えさせられる。
改めて見てみると、
そりゃ歴史や勉強が嫌いになってしまっても仕方ないよな~
と思います。
でも本来、歴史は面白いんです。
いろんな経験をし、物事をを知れば知るほど見え方が変わり面白くなってくるものです。
ローマの歴史については、政治学者の丸山眞男先生が次のようなことをおっしゃっています。
ローマの歴史の中には、人類の経験すべてが詰まっている
今回は本当に触りだけにはなってしまいますが、なんとなく
「ローマってすごいな」
「歴史面白いな」
と、思ってもらうきっかけになればと思います。
インプット・セッション
はじめのインプットセッションでは、
「ローマすげぇ!」
と思えそうなことをいくつか紹介し、当時のローマ帝国と諸外国との交流についてご紹介。
またローマ帝国の歴史についても、簡単に見ていきました。
個人ワークと発表
↓今回の問いかけはこちら↓
真剣に考えるとめちゃくちゃ奥深く、そして難しいテーマでもあります。
(もう少し絞って、簡単な問いにしても良かったかもしれませんね…💦)
色々調べ出すととても時間がかかると思うので、「こうじゃないか」と想像してもいいよ、ということで考えてもらいました。
そして、今回発表してもらった内容がこちら↓
良い人材がいたから
過ごしやすい気候だったから
良い視点ですよね!どちらも正解だと思います。
エンディングでもお話しましたが、ローマ帝国では敗軍の将を処刑せず受け入れる文化があったそう。
屈辱によって十分制裁は受けている
今回の失敗を糧に、次はよく戦い勝ってくれるだろう
という考えが根底にあるとのこと。確かに(考えてみれば当然ですが)ローマ帝国が拡大していく際には、
負けても最後には必ず勝利した
というのはよく言われることです。
また気候の方は、いわゆる地中海性気候というやつですね。中1の社会で習います。そもそもかなり早い段階から都市や文化が発展していること、そしてそれが繁栄していく背景には間違いなく「過ごしやすさ」はあるはずです。
ちなみに、、事前に用意していた別解答(?)には
農民や兵士一人ひとりの、ローマ人としての自覚と誇りが、ローマの強さの根底にあった
といった視点もありました。
なるほど~
他国の文化に染まっていった結果衰退してしまった国もありますからね。ローマ人の愛国心は、ローマが拡大するうえで「植民」ではなく「直接統治」したことにも表れているそう。属国を作るのではなく、その土地を「ローマ」に組み込んでいったわけですね。
まとめと感想
今回参加してくれた生徒さんからは、
学校で欠席してしまった範囲の歴史を学ぶことができて良かったです。
とのお言葉をいただくことができました。
学校で習う歴史は、覚えることが沢山あって大変ですけどね。でも今回のような機会をきっかけに「面白いな~」と思いながら学べるようになってくれたらいいなと思います。
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