【OIC】環境問題 part2
こんにちは。木原です。
9月25日(日)に、OICワークショップ9月第2回を実施しました!
テーマは引き続き環境問題
参加者の方がアンケートに書いてくれた中からのテーマ選定となります。
(引き続き、皆さんが書いてくれたテーマは、実施していければと思います!)
OICプログラムとは?
※読み飛ばす場合はこちら
OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに
- 批判的・論理的に思考する力
- 他者と議論する力
- 自分で情報収集し、判断する力
を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。
本ワークショップでは次のことを大事にしています。
OICワークショップに参加する時の心構え
発言は自由!(どんな意見も歓迎)
※答えは一つとは限らない
聞く姿勢も大事。人の意見に相槌を拍手を送ろう!
ここには、
- 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学びあう
- 意見を言うことにチャレンジする
- 聞く姿勢を身に着ける
ことを実践してもらう狙いがあります。
今回のテーマについて
前回は世界で起きている様々な環境問題について、何か1つ選び、原因と解決策を調べたり考えたりしてもらいました。そして、その中でまずはじめに、環境問題について関心を深めてもらうため、海洋の酸性化を題材に今世界で起きていることを皆でみていきました。
今回は再び海洋の酸性化を題材に、問題解決のために行動を起こしている事例を見ていきます。
アマモを増やす活動をする高校生
。アマモは成長する過程で光合成を行い、大量の二酸化炭素を吸収し、炭素として体内に蓄えます。枯れた後は泥となって蓄積し、炭素を海底に封じ込める役割を果たします。そんなアマモですが、実は発芽をさせるのは簡単ではないとのこと。そこでこの活動をしている高校生の入澤さんはどうすればより効率よく発芽させる方法を探究しているそうです。
運営に携わる大人の私は、彼女の言葉がとても印象に残りました。
ずっと危機的な状況で、何をやってもムダだという意見もあるんですけど、だからといって何もやらないのはおかしいし、未来を担っていく私たちが積極的に行動を起こしていく必要があると思います。
起きている問題を知り、関心をもって、考える。何とかするのは自分自身だという当事者意識を持ち、自分にできることをやっていく。OICに参加してくれている中高生の皆さんに見習ってもらいたい姿勢であり、私自身も見習わなくてはと思わされます。
個人ワークと発表
今回は以下の問いかけで、調べて発表してもらいました。普段は“調べたり、考えたり”してもらう時間を取っていますが、今回は少々難しい問いであるため、「調べてみよう」としています。
発表
酸性雨の問題
排気ガスや工場で燃やした時の煙などが原因。有害物質を発生させないようにする。火力発電を減らし、太陽光発電などクリーンな発電に切り替える。
「よし、火力発電から変えよう」
と考えるとして、それは進んでいそうかな?
そんなに進んでいないと思います…。
それはなぜだろう?
例えば太陽光発電。夜に発電ができず、また発電した電気を貯めておくことができないという課題があるんだね。(つまり、技術的な限界)
難しいね、、
酸性雨の問題
化学燃料の燃焼や火山活動。二酸化硫黄や窒素化合物が大気中で光化学反応を起こし、雨として降ってくる。
ウィーン条約が制定されるなど、硫黄などの排出をなるべく減らす取り組みが行われている。
東アジア酸性雨モニタリングネットワークによれば、汚染物質は排出されてから数百キロ移動してから地上に振る。
故にこれは国際的な問題。
調べてみて何か思うことはあった?
ちゃんとした取り組み、酸性雨問題に特化した取り組みはない印象…。
砂漠化
作物を作るための過剰な耕作や開拓、水資源の消費が原因。
砂漠化対処条約というものがあり、世界中の国が協力し、植林や森林保護を行っている。
地下水の枯渇も地球規模で広がっているんだよね。小麦やトウモロコシ、家畜も育てられなくなってしまう。この問題は日本人が思うより深刻なんだね。
気候変動
自然原因
エアロゾルの増加
地球に内在する成分によるもの
太陽活動
人為原因
温室効果ガス
森林破壊や植生変化、および地球表面の日光の反射率の変化
パリ協定で
「温室効果ガスを0にしよう」
という取り組みがある。
有害物質の排出を減らす
⇒再生可能エネルギーの利用
エネルギー消費量を減らす(節電)
野菜を食べる(生産コストが低い)
電気自動車の利用
など
何かを知ると、自分が影響を受けるんですよね。僕は以前のテーマで水資源の問題を扱ってから、ワインを買う際に産地を見るようになりました。(笑)
まとめ
環境問題、エネルギー問題は世界全体で大きなジレンマを抱えています。環境問題を解決するなら、再生可能エネルギーに変えていきたいところ。けれどもあまりうまくいっていないのが現状です。
現実的に事態を好転させていくための方法として「天然ガス」が期待されていました。しかし天然ガスを多く輸出していたのはロシア。戦争の影響で、今、ドイツやイギリスの電気代はすごいことになっているそうです。
これでは人々の生活が破綻してしまいます。そこで、
「生活を成り立たせるためには火力発電も必要なのでは?」
と、なってくるわけですね。
中高生の皆さんも、大人も、実際に行動を起こしている高校生から刺激を受けることはあるように思います。刺激を受けるとは、自分に変化を起こすことです。環境の話に限らず、まずは世の中で起きていることを知ること、そして調べたり考えたりする習慣を身に着けることが大切です。当事者として考えられるようになれば、自分の将来や社会に対して能動的な生き方が見つかるかもしれません。