第147回「現実世界の不思議な法則」

第147回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「現実世界の不思議な法則」です!
 

本日の問い

「実は規則性・法則性がありそうなもの」を色々探してみてください!
またそこにはどんな規則性・法則性がありそうですか?
「既に解明されている面白いネタ」や
「マジでよく分からないけど、何かありそう」など、OKです!
 

インプットセッション中のトーク

>>こんばんは
 
>>
ふしぎだと思うこと これが科学の芽です
よく観察してたしかめ、そして考えること これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける これが科学の花です
朝永は東京教育大学(現・筑波大学)学長に務めていた時も、しばしば寄席に通われたそうです。
ノーベル物理学賞(1965年)の授与が決定して、朝永は祝い酒で酩酊して風呂場で転んで肋骨を折ってしまい、その年のストックホルムでの授賞式に行 けなかった。
そこでお弟子さんに一言。
「ノーベル賞をもらうのは骨が折れるよ」
 
>>4つの黒を白4つで囲んでる?
 
>>法則が分かっても不思議はなくならない、ですよね!
*モンテカルロ(総当たり)でやったのかあ…すごー!
 
>>複利かな…?
 
>>収束していく傾向なのですよね
*サンプル数が大きくても
 
>>ゲーマーは天井ナシガチャ(くじを戻す形のくじ引き)でおなじみですなw
i(虚数単位)とかも熱いですよね!
 
>>素数算出の方法がないので、暗号に使われているわけですな…
*解けてほしい…けど解けたらPC暗号全部解除できちゃうしなあ…(むむむ・・・・
 
>>19世紀は物理の世紀って言いますからね
↑ほほー!
 
>>高校物理でやりますよ 数式で表せるって。
 
>>高校物理すごい…!
*逆にこのレベルの発見を簡単に学べるってすごい時代ですよね!
リュードベリ方程式↑
 
ー--
 

グループトーク

「実は規則性・法則性がありそうなもの」
・古代からつかっている道は浸水しない。
・地震の時は竹藪に逃げろ。
 
>>「あれ?」と思う、統計分析のきっかけ
>>中国のツボマッサージ
(膨大な統計の結果)
>>毒キノコ
>>薬草図鑑(by神農)
>>迷信医療に対するアプローち
↑これですなー!
 
ー--
 
脳と宇宙の構造
脳は宇宙を参考にして造られたのか…?もしそうだった場合宇宙が成長?したら
動物の脳も何かしらの影響で変わったり(例えば宇宙線とか?)
>>創発
簡単なものの繰り返しでこの世界の色々なことを説明できる
 
ー--
 
実は規則性がありそうなもの
 
1.ギャンブル
カジノ
パチンコ
競馬
麻雀
宝くじ
等々
 
2.投資
株価や為替等
 
3.歴史
→歴史は繰り返す
 
4.夜トイレに行きたくなる時間
 
5.天気
→最近はころころかわるけど。。。
 
6.失敗
→失敗の本質?
 
7.災害の起こるタイミング
 
8.笑いや悲しみ
→悲しみのほうが法則性があるかも
 
9.遺伝子
→健康管理に利用?
 
10.占いやスピリチュアル
 
>>過去のデータだけでなく、現在のパラメータ(人の気持ちなど)を入れたほうが良い
⇒投資
>>お酒飲んでるとき、一回おトイレいくと次はすぐ行きたくなります。
>>あれって、起きる時間に規則性あったりするのかな?
>>あれは、食べる時間とか、一人ひとりの生活リズムによるかな…?
>>トリビアで、お笑いの研究者たちが本気で面白くないギャグを考えるやつを思い出しました。(笑)
>>面白いゲームは
⇒「偶然の量(割合)」がその人にとってドンピシャではまる
⇒その量は人それぞれ
>>失敗の本質(日本軍の組織論的研究)って本ありますよ。
>>観天望気(かんてんぼうき)とは、自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想すること。
またその元となる条件と結論を述べた天気のことわざのような伝承。
>>燕の低空飛行とかそれにあたりますかね?
>>気圧との関連性、ですなー!
>>実際、動物や虫を入れた天気のことわざ、ありますよね!
>>猫が顔を洗うと~
>>雨~!
>>観天望気 かんてんぼうき
空模様や生物の行動から狭い地域の天気を予想する方法。
偏西風帯の天気変化は東進し,高気圧や低気圧の通過に伴う雲の変化には規則性があるため,
それらを経験的にとらえ,天気の予測に利用したもの。
たとえば「朝焼けは雨,夕焼けは晴れ」は,低気圧・高気圧の接近をとらえたものである。
また「ハチが低く飛ぶと雷雨,ツバメが低く飛ぶと雨」は,湿度の高さをとらえたもので,数時間先の局地予報に有効である。
>>統計力学(ミクロとマクロをつなぐ理論)
>>易経 乾為天
>>ハチの様子なら身近だしやりやすそうです
↑気になる…!
>>小さい虫の方が、湿度や重力を強く感じるわけで…!
 
ー--
 
パレートの法則,80対20の法則。
>>スタッフが10人いたら2名はタラタラしていても社長はあきらめろの法則?
*これ、オリジナルの研究はでたらめなんだよなあ。。。
 
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【実は法則性がありそうなもの】
 
方向1:
法則性(周期性)がないものなど…ない!
(特に短~中期、古典物理や我々の生活を観るという観点では)
リンゴが育つのも(生きる事も)法則性。
リンゴが落ちるのも法則性。
リンゴが腐り、土にかえるのも法則性。
では、その後は?
その先がどうなっているか?
現代物理学でどこまで分かるか?はとても気になる…!
(進化(生物の多細胞化)なども創発的な考え…?)
 
方向2:
(実は、ではないけど…)
人の歴史。
愚かなことを繰り返しつつもより良く(効率的に・理性的に)なっていく。
何故愚かなことを繰り返すのか?
ー-現時点の人の伝達手段の限界(歴史書は痛くない)
何故人はより良きものを求めるのか?
楽しいから/楽するための苦労をいとわないから/夢をみることができるから
*夢とは報酬の前払いなのかもしれない…?
 
方向3(おまけ):
ウチのおかあさんの法則:
「ドーナッツたべなくない?(私がたべたい)」
(これは優しさ故かな…?)
 
>>宇宙は1つの数式で支配されている。・・・・・
>>毎年夏休みの宿題を忘れてくる奴(笑)
>>あるあるw
>>人は同じ過ちを犯すから、世界は面白い?
>>実は進化するために、そういったプログラムが組まれている?
>>いい意味で馬鹿なことをする余地
>>AIは人間よりも優れた生物を創り出す過程?
>>人間は酒蔵の麹という皮肉解釈をするSFがある
 

ファシリも考えてみた!

〇素数ゼミ
17年周期、13年周期で大発生するセミ
・氷河期の頃、寒くて地中にいる期間が長期化
・しかし出てきた時に交配できなければ子孫を残せない
・寒い時期はバラバラと毎年出てくるのではなく、決まったタイミングで出て来て一気に子孫を残す方が効率が良い
⇒故にある年一斉に出てくる
・違う周期のセミが交雑する機会が多くなると、周期が乱れる
⇒本来の周期以外のタイミングで外に出ると、交尾相手がいない可能性が高い
・いろんな〇年セミがいたが、最小公倍数が大きい(つまり交尾のタイミングが少なくて済む)「素数」年周期どうしの組み合わせが現在に残った
 
〇感染症、ウィルス⇒10年周期?
 
〇文明のサイクル
http://bunmeihousoku.com/
文明には1600年の盛衰周期が存在する
(800年の準備期と800年の文明期)
 
〇人生のサイクル
・同じことを繰り返してしまう
⇒そこには何かリズムとかありそう
 
〇易経の理論
(議論でも統一理論が出てきたが)この世界を支配する法則は何かあるだろうと思う
 
〇中国王朝の興亡
おんなじこと繰り返してるよなぁ…
 
〇心が落ち着くテンポ⇒1/fゆらぎ
・木の年輪
・火のゆらめき…etc
 
〇動物の心臓が一生のうちに鼓動する回数
・これは不思議…
 
〇雪の結晶(いろんな形がある)
・結晶成長学
 
〇自然界で最も多い色ってなんだろう?
(ふとした疑問)
 
〇ミクロとマクロの法則
・空気分子と風
・水分子と水
・粒子と流体力学
・量子力学の低エネルギー近似が、古典力学と一致するんだったかな
・ミクロとマクロの間を取り持つ統計力学は、習った時感動した
 
ー--
 

ファシリテーターより

今回もありがとうございました!
ファシリテータ―の木原です。
今回は「現実世界の不思議な法則」というテーマで、
身の回りにある
「これって何か法則性があるよなぁ…」と、
もやもやするものや、
既に解明済みの「すごい法則」について、
皆で考え話し合っていきました。
 
基本的に探究を考える際にはまず「問い」が先にあるのですが、今回はインプットセッションでどうしても触れたい内容があり、考えたテーマでした。それは数学・物理学です。
「最近ずっと、自然科学系に触れていないなぁ…」
といったことから、今回は何としてもそれらを扱いたいと思っていました。
 
今回探究を作りにあたり、皆に楽しんでいただけるよう2つの工夫をしてみました。
1つは、問いかけで数学・物理に関係するものに限定しなかったことです。
これは、背景に自然科学ネタを中々扱えずにいたことがあります。というのも、ガッツリ自然科学に踏み込んでいくと高度な数学の知識が必要となり、扱いが難しいのです…。とりわけ未解決の問いにチャレンジするとなれば、です。そのため自然科学ネタはずっと扱いたくも避けていたテーマだったのですが、今回は腹をくくって扱うと決め、上記の工夫を考えました。
 
もう1つは、インプットセッションで扱う題材はあくまで「現実世界で観測される現象」に絞った事です。
・河川の長さと円周率
・黄金比とフィボナッチ数列
・電子のエネルギー準位とゼータ関数のゼロ点の位置…etc
数学ネタで言えば、オイラーの公式や虚数など様々な概念があります。どれも興味深くて面白いのですが、抽象的過ぎて分かりにくい場合も多いため、今回は目に見えて理解できる“現象”とその背景にある法則性・規則性に着目した次第です。
 
テーマがテーマだけに、抽象的で宙ぶらりんな議論になってしまわないか不安がありましたが…参加者の皆さまのお蔭様で、それは杞憂でした。様々な意見を出していただき、大変盛り上がりました!
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございます。
またやりましょう。次回は、
2月11日(金)19:30~21:00
第148回「これからの食文化」
を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますのでお楽しみに!