【OIC】11月「プラスチックごみ」第1回
こんにちは!
SSS主任コーチ兼MWCファシリテーターの木原です。
私はよく、近所のスーパーで2Lペットボトルの水を買います。(めちゃくちゃ汗をかくので、水分補給が欠かせないのです…💦)自分が出しているごみについて改めて振り返って見ると、圧倒的にこのペットボトルが多かったです。
私たちは普段何気なく、ペットボトル飲料やプラスチック容器に入った食品を消費し、そのごみを捨てています。もちろん飲食以外にも様々な場面でプラスチックのお世話になっていますが、そのごみは捨てられたあとどうなっていくのでしょうか?またそれらのごみによって引き起こされる問題とは??今月はそんなお話です。
11月6日(土)に
ジプロスLepton本一色教室(以下、レプトン本一色)さんと共同で、
「OICプログラム 11月第1回」を実施しました。
今月のテーマは「プラスチックごみ」です!
OICプログラムとは?
OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに
- 批判的・論理的に思考する力
- 他者と議論する力
- 自分で情報収集し、判断する力
を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。
テーマは毎月様々で、これまで
- 6月「ジェンダー」
- 7月「中東問題」
- 8月1回「留学のあれこれ」
- 8月2回「SDGs」
- 9月「気候変動」
- 10月「水(食料)問題」
と、実施してきました。
なお、OICのワークショップでは以下のことを大事にしています。
OICワークショップに参加する時の心構え
発言は自由!(どんな意見も大歓迎)
※答えは一つとは限らない
聴く姿勢も大事。人の意見に相槌や拍手を送ろう!
ここには、
- 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学び合うこと
- 意見を言うことにチャレンジすること
- 他者の話を聞く姿勢を身に付けること
を、実践してもらう狙いがあります。
今月のテーマについて
SDGsとプラスチックごみ
今月もSDGsに深く関連するテーマを扱います。SDGsとは
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」
の略で、世界中の国・企業・人が力を合わせて達成すべき17の目標と169のターゲットが設定されています。
プラスチックごみの問題といえば、海に関する問題がしばしばフォーカスされます。ウミガメなどの動物の痛ましい写真は有名ですが、他にもマイクロプラスチックの問題や、さらに細かく分解されたプラスチックが人体に影響を及ぼす問題、大量のプラスチックごみがきっかけとなり、処理地で引き起こされる社会問題など、様々な問題が生じています。
簡単なクイズで事実を知る
そんな重大な問題について調べたり考えたりしていくために、まずは当ワークではもはや恒例となったクイズ形式で、基本的なことについて学んでいきました。クイズ形式だと聞き手は皆一生懸命考えるので、自然とこのテーマについても興味を持って考える良いきっかけになるかもしれませんね。
これまで排出されたプラスチックごみのうち、リサイクルされたものは10%にも満たない…逆に言えばそれ以外はすべて普通に処分されるか垂れ流されているということになります。個人的には普段から資源ごみは分けて捨てていますし、もう少し沢山リサイクルされているものと思っていました…。このまま海にプラスチックごみが流れ続けると、魚よりもプラスチックの方が多くなってしまうというのも、中々インパクトのある話だと感じます。
個人ワーク
プラスチックごみの問題について、本格的に世界で起きている事例を学ぶ前に、まずは簡単な個人ワークです。世界で起きている深刻な問題に対して、自分の身近なところに目を向けてみると、解決のためにできることがあるかもしれません。自分がどんなごみを排出しているのかを知り、そしてそのごみの行方を考えることは、今回の問題について考える第一歩です。
この一週間で捨てたプラスチックごみとその行方
☆捨てたごみ
お菓子の包装紙、食べ物のトレー
☆ごみの行方
〇燃やして埋め立て地へ
〇灰を利用したリサイクルも行われる?
☆捨てたごみ
洗剤容器、ペットボトル
☆ごみの行方
道端で焼却され、あんまり置いてはいけない場所へ不法投棄されているかもしれない…
W君のお家のごみはちゃんと回収されているのではないかな?…(笑)
けど、W君が住んでいるマレーシアではそういうごみ問題も起きているんだね。
☆捨てたごみ
ペットボトル
☆ごみの行方
ごみ処理場で圧縮され、リサイクルされるらしい
東京は結構焼却技術が高いから、割と何でも燃やしてしまえるらしい。私が住んでいる地域でも結構幅広く燃えるゴミとして回収されています。
マイクロプラスチックが起こす問題
海の生き物が間違えて食べてしまい、消化できず死んでしまう
東京湾の生き物を調べてみたところ、63匹中49匹の体内からマイクロプラスチックが検出されたそうな、、
プラスチックごみの問題について知る
いよいよ「プラスチックごみ」に関する問題について、本格的なインプットです。
海の生き物がプラスチックごみを食べてしまう問題はよく耳にしますが、リサイクルのために外国のごみを受け入れている国で、ごみを処理しきれずに燃やしてしまったり、またそれによる近隣住民への健康被害が発生しているといったことはあまり耳にしたことがありませんでした。ゴミ収集や焼却、リサイクルに携わる方もいらっしゃいますが、大半の日本人にとっては、ごみは捨てれば終わりで、それ以上のことを意識する機会はあまりないのではないかと思います。
上にも記載した通り、全部ではないにせよそれなりにリサイクルされているのでは?と思いたくなりますが、実はその割合が1割にも満たないようです…。リサイクル可能な素材でありながら、8割も埋め立てられてしまっているのは非常にもったいないなと思います。また海洋プラごみになってしまっている分も、1割といえども相当な量だと感じます。
プラスチックごみが何かとぶつかって削れたり、太陽の光と熱で分解されて小さくなったのがマイクロチップ。魚や貝が誤飲してしまいうことが問題になっていますが、日本近海では既に、かなりその影響が出ているというデータに驚きます。また個人的に「ナノプラスチック」というのは初めて聞きました。血管を通じて体内を巡るとのことなので、映像で紹介されていた胎児への影響はもちろん、他の器官への影響ってないのかな、、と、色々考えさせられます。
次回に向けて
世界で起きている深刻な問題についてクイズや映像で学んでいきましたが、ただ「深刻だな」「怖いな」と感想を抱いて終わるのではなく、解決するためにできることを考えていきます。参加者には、次回に向けて
- この問題に対してどう対処すればよいか?
- 大量消費社会からの脱却はできるのか?
といった視点を持ちつつ、問題解決のために取り組んでいる人の事例を調べるとともに、日本が国として、また自分個人として何ができるのか?ということについて考えてもらいます。SDGsのポイントは、起きている問題に対して世界中の国や企業・個人ができることを実践し、解決していくことです。このOICワークショップが、起きている問題について関心を持って自分で考え、できることから行動を起こしていくきっかけになればと思います。
次回は11月20日(土)20時~です。
外部の中高生の方も参加可能ですので、ぜひお問い合わせください!
(参加は有料です。詳しくは別途ご案内いたします。)
⇒お問い合わせはこちら