第20回 探究「お金と価値」
第20回 『探究』型学習コース実施!
記念すべき(?)第20回である今回は、新関康平氏にファシリテーションをお願いし、「お金と価値」というテーマで探究を開催いたしました。
人ひとりが生きるのに生涯でかかる費用は約4億円
”ちなみに”犬一匹と生涯ともに過ごすのにかかる費用はやく139万円
だという。では、人の価値は4億円といえるのだろうか。犬の価値は139万円といえるのだろうか。
まさに、「お金」という共通の価値基準に依存している現代社会だからこそ向き合うべき問いなのかもしれません。
いろんな人が一緒に生活するために、「お金」は本当に必要なのだろうか。
これも含め、人それぞれ多様な意見が出てきそうな問いでしたね。これらの問いに対し、出てきた意見をピックアップしてみましょう。
・自分のものさしで自分の価値を感じることが大事
・計算上では一人4億円かもしれないが、実際はそうではないと思う。なぜなら社会への関わり方はたくさんあるから
・生涯年収で図るのが最もわかりやすい。しかし自身が動くこおとによって他者に影響を与えるから、価値は無限大という意見にも同意である。また、人に幸せややすらぎを届ける人たちもいる。人の志や想いはお金とは別次元の存在であると考える。
・そもそも人間を価値で表すべきではない。
・4億円は世の中の平均であり、その人々を指す価値ではない
・人間はだれしも何かしらの”価値”を持っていて、それを他人に与えることで見返りを受け取る。お金がなくなったとしても、人間には勝ちがある。だからお金で形容することはできないのでは?
・人の価値は、「その人が周囲にどんな影響を与えているか」「周囲の人にとってどんな存在か」
・お金は絶対に必要である→No、お金はあったほうがよい→Yes
・お金はあったほうが便利
・食べ物は生きるために必要、ゆえにお金よりも価値がある
・お金は必要。物々交換で生活を成り立たせるのは現実的ではない
・リールはお金の代用になる?→たとえば月に行く権利を、お金を払うことではなく、老い先短くて行きたい人順にするとか。
・基準となるものがあれば、争いが減少する
ほかにもたくさんありましたが、おっ、、と思うものを抜粋して書かせていただきました。
この中には、なんと中3生の意見も混ざっています。さて、どれでしょう??
また最後にはこんな問いも。
究極の選択「スティーブジョブズといわゆる普通のホームレス、同じ死罪級の罪を犯した場合どう裁くか」
これは皆さん、どう考えますかねぇ。。
今回は、約半分の方が探究初参加。
各方面でご活躍なさっている大人の方々にも集まっていただき、中3生・高校生・大学生とともに議論を行っていただきました。
彼らにとってとても刺激的な時間となったでしょう。
「思い返してみればあの探究がターニングポイントだった」と、後日言ってくれる子も現れるかもしれません。
やはり皆様のご協力なくして、事を成すことはできません。本当にありがとうございました。m(_ _)m
懇親会も、盛り上がりましたね! また、やりましょう。
次回は 5/30 (木)
次回もまた、面白くて学びになる探究の場を提供してまいりますので、お楽しみにッ!