第130回「辞書」
第130回 探究型ワークショップ実施!
今回のテーマは「辞書」です。
【本日の問い】
もしあなたが辞書を編纂するなら、どんな辞書?
☆既存のものの改訂版でもOK
☆そこにはどんな言葉と説明が載っていますか??
(いくつか具体例もあげてみてください!)
【インプット中のやりとり】
>>以外と意外を何回も調べるわたし。。。
*使い分け忘れる…
>>I have kimetsunomaeba
>>水の呼吸…!
>>英語タイトルは「デモン・スレーヤー」なんだよなあ…>鬼滅
>>けんぼうさんはクレージー!
>>結婚式に出席して、テーブルのビールのラベル読み始めて、用例カード書いていたそうな、、、、
(狂っとる!?)
*息子さんは「父に新しい言葉を与えないでください、時間に遅れるので」とインタビューに答えている
(…怪物かな?)
>>明解国語辞典はパクリ疑惑があって、新しくしたい!→新明解開始!となったそうな。
>>最近まともですねい!>新明解
>>楽しい訳は古本屋さんで買うと吉。
>>ハーモニカじゃないんですね
↑たしかに!
>>300寄付がよく来る
>>WIKIはすげえ企画ですよね!
>>皆が(基本的にには)良いこと書こう!というモチベーションでやっているのですよね>WIKI
>>「今度ご飯いきましょうね!」(訳:今後はない)とかですなw
>>「今度ご飯行きましょうね!」って言ったら「毎日自炊していますので。。。」といわれたことがあります(^_^;)
>>おかずを買ってきてほしいという意味だったのかもしれません…
【グループトーク】
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【どんな辞書を作る?】
A,「永田町政治用語辞典」
所為(せい):
本人にとっては回避するべきもの。
発せられたときは至急対処すべきもの。
例:「君の所為じゃないよ」
(はよ、なんとかしてこいや!)
*国会中継も楽しくなるね♡
B,「ウチの奥さん辞典」
デジタルアプリ。
パーソナルデータやSNSアカウントを入れると、
個人の状況から言葉の真意を解析する。
例:「今日の晩御飯、何がいい?」
(なんでも!って言ったら許さんでー!)
C,「大謝罪(謝罪用語網羅辞典)」
世界はゴメンナサイが上手く言えない人であふれている。
国別、地方別、(罪の)重さ別のあらゆる”ゴメンナサイ”を
図入り(土下座図とか)で完全収録!
グローバル化する世界での会話に必携の一冊。
D,「大憤怒(苦言用語網羅辞典)」
コンセプトはCに同じ。
激怒度数×言語×相手への効果で適切な
苦言を呈することができる。
E,「調べものを調べる辞典」
難局において、一番大変なのは
”何が分からないか分からない”こと。
この辞典に状況を入力すると、
”何を調べなくてはいけないか”、を教えてくれる。
*グーグルはこの辺を狙っているわけですな。
>>バウリンガルならぬポリリンガルみたいな翻訳機も作れそうですね(笑)
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作りたい辞書
1.無人島辞典
→世界の無人島の紹介、生き方、持ち物、注意点、出来ることなどを紹介。
2.あらゆるものの弱点辞典
→キリンは首が弱点とかにはじまり、タマネギは湿気が苦手とか
3.何でも2位辞典(次点辞典)
→2位はみんなしらないから知っていると役に立つ
2位はビジネス上有利
>>「ちょっと無人島にはまってて」(パワーワード)
>>5000語あれば、小型辞典としていけるな…>無人島辞典
>>見坊先生を墓から引っ張り出してこなければ…
>>最強のズラしテクですね>>2番手
>>クイズプレーヤーは作っている(読んでいる)のだそうな…
>二位
>>イチイという木がありますよね
>>「弱点を考える」⇒探究にできそう…
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歌手辞典
(例)影山ヒロノブは、日本のシンガーソングライター、作曲家、編曲家。
1989年に歌ったアニメ『ドラゴンボールZ』のオープニング曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で170万枚のセールスを記録
睡眠辞典
(例)眠れないときの対処法:ホットミルクを飲む みかんの皮を枕元に置く
身長伸ばしたい:成長ホルモンが最も多く分泌される時間が午後11時から午前2時なので10時半までに布団に入りたい
>>教科書の作曲家とかは、生い立ちとかも載ってるから、そんなのも載せないとね(笑)
>>ほしい。。。!
>>睡眠辞典ほしい
>>
https://www.stat.go.jp › data › kakei › pdf › mikata00
家計調査↑
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①
世の中で使われなくなった言葉を集めた辞書
例)
・チョベリグ
おどろくほど良いさま。これ以上ないぐらいの褒めことばとして使う。
②
アイヌ語の辞書
例)
・カムイ
神さまのこと
※一応ネットとかで翻訳とかはあるみたい
絵や言葉の由来とか付きで
文字のない文化の言葉がどのようにつたえられてきたか
絵や解説付きは面白いかな、と思った。
百科事典的なもの。
③
矛盾のある出来事や表現をまとめた辞書
例)
・もしもボックス
22世紀から来たというロボット、ドラえもんが使う道具。
22世紀に電話ボックスがあるのかすら怪しい。
>>死語辞典、、(笑)
>>アイヌ人の間で通じ合うニュアンスってあるかもしれないですからね~
>>「国語辞典⇒死語辞典⇒古語辞典」と、変遷していきますね。(笑)
>>萱野茂のアイヌ語辞典
>>死語辞典とかも面白そう
>>分類アイヌ語辞典 / 知里眞志保著
>>死語と古語ってどこに境目があるのだろう…
>>ひょっとしてタピるって死語だったりします。。。?
>>ほぼ死語だね。..
>>生きてる!(ハズ…!)
>>結構使ってるのでショックです笑
>>生きてると信じます….!
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①【テレビで知り得た造語・方言などの辞書(②も含む)】
例:ふぎょぎょ(岐阜弁で「驚く」)
鳩る(できぬとわかる政策をして失敗に終わる)
あげぽよ(テンションがぼよんと上がる)
②【若者言葉辞典(年代によって増減有)】
例:しくよろ(よろしく)
あたおか(頭おかしい)
やんぺ(やめる)
ディする(馬鹿にする)
③【日常会話辞書(造語、略語も含む)】
例:急客(数分前の連絡も含め連絡なしで来た客)
ぞんざい(粗野)
急決(急に決まる)
中退(もともとは中途退学の略語だが、契約期間途中で退職する旨も含めても通る)
実務研(介護の実務者研修の略語)
○○の長(○○の上長含めた以下役員)
週6(1週間に6回)
変人(変な意味での有名人という意味も含む)
カネがない(個人的に金欠、経営が難航)
④【ひとりごと辞書】
例:退職本部長(会社を定年退職された方につけることのできる称号)
○○一課長(もともとは警視庁捜査一課長のこと。教育界に当てはまると○○(市区町村名)の教育委員会や役所役場。)
○○る(○○の私物をまく)
公序良俗に則らない言葉もありますので御容赦くださいませ。
>>略語・造語辞典あったら面白いかもですね~
>>結構使う物の中にも我々公的な関係にも使うべきでないこともありますね
>>中退共(中小企業退職金共済)は無知でした。
辞書引くよう言われますが、個々によって脳内のドーパミンの入出が違うので、個々の考えにゆだねねばならないこともありますね
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自分取扱説明書辞典
>>【築城】○○的役ですね。僕は○○的役割という言葉を多用します。
>>西野カナ 「とりせつ」ですな。
https://www.kkbox.com/jp/ja/song/vIx1S560L9P4cuDNsuDNs0P4-index.html
↑女の子が気づいてほしいことを書いてある詩
>>西野かな(取説的役割)
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~ファシリも考えてみた~
〇鳥語辞典…(自分が鳥好きなので)ほしい(笑)
⇒実際に鳥語を研究している人はいるので、その人なら作れそう
(というか、調べたら出てくるか??)
例)di-di-di-⇒敵が来た!
(たしか、そんな感じの意味だったような…)
イメージとしてはバウリンガルに近いだろうか…
音⇒その鳥が表現したいこと
という構成であれば、文字でも音声ベースでも構わない。
〇物理学(サイエンス)辞典
論文検索や教科書(専門・解説書)あるいは理科年表とよばれるものもあるが、それとは別で。
a.論文辞典
例)
「論文タイトル」
【タグ】物性、半導体、ネイチャー、・・・
・AをBしたらCになった
・Dを解明する過程で行われた実験
調べものや自身の研究のために論文を読みまくらないといけない
サマリーもあるけれど、サマリーだって簡単ではない…
(サマリーをある程度読んでみないと、分からない)
そこで、論文の要点が一目で分かる辞典
(国語辞典とかって、もともとそういうものだったはず)
☆メリット
〇プロの研究者の効率アップ
〇アマチュア研究者(学部生や高校生に至るまで)までの効率的な論文アクセスをサポート
〇(その分野に関心のある)高校生の探究の助けにもなる?
☆ポイントは「分かりやすく」まとめられていること
・数行くらい
・学部生でも分かる
・腑に落ちる要約
×内容の羅列
〇その論文の意義や価値、あるいはその分野の研究の文脈の中でどういった立ち位置にいるのかが書いてある
b.用語辞典
例)「波長」
・波1個あたりの長さ
・短いと青、長いと赤
・青い電磁波(光)はエネルギーが大きい
・・・
ーーー
・主な記号:λ
・単位:m(メートル)
・次元:~
・・・
ーーー
専門書や大学の教科書って難しい(あと高い(愚痴))
まあ物理学はサイエンスなので、正しいこと・事実がブレなく書かれていることには大きな価値があるのだけれど、分かりにくい。
だから「定義」と「性質」や「使われ方」「使われるシーン」が書いてあるとめっちゃ分かりやすいかも。
総じて。
今回の探究を作っていて、
次辞書を買うなら新明解だなと思った。(笑)
語釈が面白いと有名な辞書だが、
「言葉の意味を言葉で表現する」
を突き詰めて作られており
読んでいて腑に落ちるのが魅力だと思う。
そこから思うのは、辞書の価値の大きなところは
「どう説明(表現)されているか」と
「編纂者が明確で同一人物であるとこと」だと思った。
昔は分厚さにも大きな価値があったが、
今は情報量だけならインターネットがある。
・分かりにくい辞書なら、ネットで良い
・Aさんの説明が好きな人にとって、あらゆることをAさんが説明してくれたら分かりやすい
そういったところに辞書の価値はあるのではなかろうか。
【ファシリテーターより】
今回もありがとうございました。
ファシリテータ―の木原です。
今回はテーマ「辞書」でしたが、
「説明部分にフォーカスする」ことをイメージして探究を作ってみました。
辞書の掲載内容や説明(表現)にはその辞書のコンセプトや編纂者の想いが反映されています。例えば国語辞典や広辞苑でも同じ言葉でも辞書によってその説明が異なるのは興味深いですよね。
また、インプットセッションにも取り入れましたが、「博士と狂人」や「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」など、その開発者やエピソードなんかも魅力的なものが多く、知るとその辞書をつい贔屓したくなっちゃいます。(笑)
(それらの映画や小説はちゃんと見たことがなかったので、今度見てみようと思います)
そこにまつわるエピソードを知ったり、
自分も編纂者になり切って内容を考えてみる
そうすることで、
子供の頃(今もネット上で)何気なく使っている辞書に対して、
これまでよりも少しだけ深く、また違った視点を持てるようになる
今回の探究がそんな場になっていればと思います。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またやりましょう!
本イベントにご興味を持った方は
ぜひ一度遊びに来ていただければと思います!
(中高生から大人まで、幅広い年代の方のご参加を歓迎しております!)
次回は10月1日(金)19:30~21:00
第131回「発明」を実施いたします。
引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!