第120回「脱ハンコ」
第120回 探究型ワークショップ実施!
今回のテーマは「脱ハンコ」です。
【本日の問いかけ】
「ハンコ」はなくした方が良いか?
※「脱ハンコ」と言われるが…「本当に無駄なもの」って何だろう?
※「ハンコ」と「電子認証」の価値をそれぞれ考えてみよう
【グループトーク】
~インプットセッション~
>>今のマスキングテープ的なやつですなー!
*そうやって考えると、マスキングテープ貼りまくり女子は情報感度高い…?
>>文字を書けないことを解決する道具、だったのですなー!(なるほどー!)
>>めちゃめちゃ少数なのですな。。。!
>>経費精算とかはまだまだハンコが。。。
>>ハンコ関連統計、これ、会社の役職比率と近い(経営層などの少数は反対派)のかもですな。
>>リーガルテック(法的手続きを電子化するサービス)ですな。
>>実はエストニアのマイナンバーカード持ってます
>>なるほど、シャチハタは意味不明だもんなあ…
~グループトーク本編~
>>押印の時になぜシャチハタがだめなのか?という理由を社会人になってから知って「なるほど!そうだったのか!」と思った経験があります。
↑気になる!
*なりすましができるから…?
>>ブー
>>認印もなりすましは可能ですから。。。
>>たしかにw
>>本体がゴムなので、長い時間使えないから。。。?
*後で使いたいときに劣化していたら、本人確認できない?
>>認印とシャチハタがどう違うかということを考えると正解が見えてきます。
>>へええ…(後で聞きたい!
・・・
>>ほぼ正解です!さすが探求家ですね~
>>シャチハタの材質がゴムなので長期間たつと印影が変わってしまうので、この印鑑で押したかどうかが将来わからなくなるから駄目なんだそうです。
>>なるほどーーー!
>>固くて丈夫、なのが印鑑の”価値”なのですなー!
>>あと外国人が署名でよくて日本人は押印しないといけなかったのは何でか?という話も面白いですよ。
>>サインと押印の国籍差も気になる!
(単純にスペルアウトできないから?
(でも最近は外国人名ハンコとかあるかな…?
ーーー
脱ハンコは本当に必要か?
本当に無駄なものは?
→結論としては併用で全く問題ないと思う
実はハンコは便利
電子化で余計面倒くさくなることは多い
電子署名は?
行政手続きや確定申告を電子申請?
コストかかるけどいいの?
>>横軸で税金管理とかしやすいですもんねえ…
>>行政「税金を効率よく取りたい」
>>行政セクションごとに書類沢山あるのって、コスト沢山かかっちゃいますよね。
>>みんな本当にそんなにハンコ押してるの??
>>判子は必要な範囲で使うといいですが、苗字が多いとその分だけのコストがかかりますね
>>電子化されて、むしろ面倒くさくなったものが多い
>>電子署名を取得する手続きがめちゃくちゃ面倒…(笑)
>>電子署名…その手続きは紙なんだ…
>>電子署名、年間7000円!?
>>実印はめっちゃ安い
>>100円の判子を買っても70個分ですね
>>確かに―!
>>ある程度ガチな確定申告を電子申請すると結構面倒…
>>手書きの方が楽??
>>電子定款にしたら手間が増えた、、
>>電子でやったものは直せない
>>スイッチ(乗り換え)コストは便利さに含まれない(≒既に慣れている人の再学習コストはどうなっているの?)ですな
>>電子化で面倒くさくなったものは実は多い
>>印鑑を押す時、「躊躇」する
⇒電子にはそれが起きにくい
⇒犯罪などの心理的ハードル
>>公文書(ハンコ有り無し)かどうか、は悪い人に対する抑止力だったのですな…
>>外国人は記名押印のところはサインでいい
⇒法律に書いてある(サイン文化なので)
>>向こうではサインの信ぴょう性が担保されている
>>e-residency
>>skypの開発はエストニアのスタートアップ
>>エストニアに興味が
>>でもエストニアは寒い…ww
>>2019年の時点で日本に400人ほどってなってます
>>意外と多いw
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・電子署名がうんたらかんたらとかいうやつ送られてきて開いたら危ない拡張機能だったとかありそう
(はんこはポンで終わりだし言うほどめんどくさいか。。。?)
・結局管理次第ではどっちも悪い奴らに悪用されたりだったりとかあるし
・今はまだ電子署名そんなに進歩してるわけじゃないだろうし
脆弱性とかめんどくさいことでこっちのが悪用されるのでは
(電子化ガーとか上の人が言ってるしって感じで流されてるだけに見える)
>>ハンコは言うほど不便なのか??
⇒意外と押す機会はない
>>ラジオ体操のスタンプは嬉しいですよね
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ハンコは、押したかったら押してもいいよ、という程度にすべきかな。文化としてはありかと。
日本の本当の無駄は、
・徹底してやれないこと
・柔軟に対応を変えられないこと
の2点が生んでいると思う。
マイナンバーカードは、使い方によっては便利なはずなのに、なぜそれを真剣に推進しないのか?いまごろ助成金やワクチン関連など、すっかり楽になっていただろうなと思う。国民や大衆が、関心なかったりごちゃごちゃ文句言ったりは当たり前のこと。
政治家やリーダーは、ビジョンをもって貫徹しないといけない。
もし間違ったと思っているんなら、放置しないで新しい手を打たないといけない。これができないから無駄が発生し、無駄が残ることになるんだと思う。
>>ちなみにハンコ業界なくなると10万人の雇用が失われるらしいです。
>>ハンコ業界、でかいんですね。。
>>結婚したことないけど電子でやったら感動薄れそう
↑わかる!
>>AI判子の普及ですかね
>>マイナンバーカードは税と社会保障に限るべき
⇒色々繋げられそうで怖いから、普及しない
>>ドキドキしながらハンコ押したい人生でした 終 NHK
>>N国の印影が、、
>>「繋げられそうで怖い」に対して、エストニアでは全部オープンにすることで対応している
>>頃名対策 中途半端だからループしてるんだよなあと
>>そうそう、
>>偉い人の困ったことは教えたくないケド、皆には透明を求める…
>>これは難しい問題w
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>>ハンコを押しまくるのが仕事になっている人
⇒そこにその人にしかできない判断や思考があれば、価値はあるなと思いました
>>「大量」ってのは一つキーワードになるかもしれませんね。
>>「便利」だと思ってい物が実はそうでないことも、、
>>“まだハンコが便利な世界”もなくして良いものか
>>電子署名はパソコンを変えたらまたインストールからやり直しになるのがつらい
>>つらいですし、特に怖いのは保証書に電子署名が自動化されることを思い出してしまうことですね。
>>オードリー・タンみたいな人がいないといけない
>>google位置情報許可してないしロケーション履歴オフなのに検索候補が自宅近くの~ってなるのまじでなんなん
>>そんな…
>>ビックデータの時代だから余計ですね
>>まあ、情報は抜かれてしまうものとして…どこまで危険かですよね。
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【本日の問い】
「ハンコ」はなくした方が良いか?
(あえて)NO。
ハンコ(時間と手間のかかる本人確認/決定手段)はなくすべきではない。
>理由
技術は人を幸せにするためにある。
↓
その観点でいくと…
↓
→それを望む人がいるからダメ(ハンコで上手くいっているならそのままでいい)
→すべてがクソリプOR騙されやすくなるになる世界はダメ。(エストニア例の裏)
→マイナーだからセキュリティは相対的に高くなる。
→現物の堅牢性(震災時とかどうしよう?)
>でも…
全てがハンコでいいわけではないですね
>>なるほど、数少ないハンコ文化は、ハッカーが狙うメリットが小さくなるんですね。(笑)
>>相続でパスワードがわからなくて困ること結構あります。
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【ファシリテーターより】
今回もご参加いただきありがとうございました。
ファシリテーターの木原です。
世間的にテレワークが推奨される中、ハンコを押すためだけに出社をするという話が話題になっていたことを受け、「ハンコ」をテーマにした探究を実施してみました。準備段階で「問い」と「テーマ」について考える際、テーマを「ハンコ文化」にするか「脱ハンコ」にするかで少し悩みましたが、オフィシャルには「脱ハンコ」の議論がなされ、かつ電子認証などハンコの代わりにとなりうるサービスも沢山でてきていることから、今回は「脱ハンコ」の風潮に対して、一度矢印を向けて深く考えてみる場とすることにしました。
参加してくださった方々からは、
「あえてハンコをなくす必要はない」
「実は電子認証ってめちゃくちゃ大変…」
など、「脱ハンコ」を冷静に、客観的に捉えた意見を沢山出していただけたように思います。
特に、仕事の現場でハンコや契約について常に向き合われている方からは、電子化することの面倒な部分やリスクの部分について、普段からそのことについて深く考えていないと中々気づけないような視点も出していただきました。個人的にはインプットセッションの中に入れたハンコ職人さんの言葉が印象的で、
・ハンコが問題なのではなくて、押しに行かなければならないのでは?
・ハンコ出社で問題になっているのは基本的に大量生産のハンコですよね?
など、なるほど職人さんならではの視点だなと思いました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またやりましょう!
次回は第121回「子供の頃の体験」を予定しております。
今後も楽しくて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!