第101回「人はなぜ恥ずかしがるのか」
第101回 探究型ワークショップ実施!
【アイスブレイク】
・自己紹介
・私はこんな人です!
・ちょっとだけ恥ずかしかったエピソード
【インプット】
深く考え皆で話し合っていくために、まずは以下の事項を皆で共有しました!
◯なぜ「一人で転ぶ」と恥ずかしい
「一人で転ぶ」方が「友達と一緒にいる時に転ぶ」よりも恥ずかしいという研究結果がある
例えば駅で転んだ時、、
1人だと、「あいつ変だな」と思われるかもしれない…
⇒矢印が自分に向いている
友達といれば「てへぺろ」ってできる
⇒自分が変なのではないということを共有できる
◯人は、人前に出ると「豹変」する
⇒人間は「パブリック」と「プライベート」で心を
使い分けることができる
「賞賛獲得欲求(アクセル)」と「拒否回避欲求(ブレーキ)」をどれくらい持っているかは大きな個人差がある
「羞恥心」とはパブリックモードにおける自己への警告
↓
恥ずかしいと人は行動を抑制(ブレーキ)する
☆自分の社会的イメージを守ってくれる心の働き
◯恥ずかしいの種類
英語では
「Shame」
「Shyness」
「Embarrasment」
「Timidity」
「Audience anxiety」
…etc
・「カッコ悪さ」の因子
・「気恥ずかしさ」の因子
・「自己不全感」の因子
・「性」の因子
これらのことについてみていきました。
【問いかけ】
もしも人が「羞恥心」を持たなかったらどうなる?
(個人や社会、どこにフォーカスしてもOK)
【探究】
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「らしさ」がなくなる
女らしさ、男らしさ
同時に共感性も薄れる
共感性羞恥
羞恥心を教育することは時代遅れ!?
羞恥心=集団の中の自己を意識することで生まれる感情
<おもしろいー!
<確かに羞恥心の塊は生きづらい
<うーん、確かに…
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羞恥心について
羞恥心は道徳や人徳といった概念が引き合いに出されて自分の行動を適正化させていく。
→つまり、羞恥心がなければ、そういったことができなくなる。
恥の文化 ベネディクト
日本人の文化は「恥を基調とする文化」、つまり「恥の文化」であり、
欧米人の文化である「罪を基調とする文化」、つまり「罪の文化」とは違っている
羞恥心がなくなると
→自分の行動が周りからどう見られているか気にする必要がなくなる
→人によってはやりたい放題
<ベネジクト溶液の人??
<ええ?
<行動基準が「人から見て恥ずかしいか」どうかだと判断を誤りそうだね
<アドラー心理学
羞恥心=欲求
羞恥心が羞恥心として浸透するまで
僕もこの話とつながった!同じごみの話!
<僕もこの話とつながった!同じごみの話!
<アンダーマイニング(褒められることが報酬になると、褒めないと動けなくなる)ですな
<「褒める」という関わりは、結構奥深いし難しいですよね。
<褒めは面白い分野ですよね。。!
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生きるのが楽になるかもしれない
見えない視線におびえる必要がなくなる。
羞恥心は思い込みによるものも多い
実際はほとんどあなたのことを気にしていない
自分のほうが現実よりも目立っているとか
気にしていると思いこんでいることが多い
カーテンや下着など、「隠すもの」が売れなくなる?
ブランド物や新品も不要になる?
働く意欲が低くなる?
人が不満をストレートにぶつけるようになり、
攻撃的になる?
全ての人がオリジナリティを追求しはじめるため、
統一したルールを作りにくくなる
人からどう見られるかではなく、
良心や倫理にしたがって動くようになればいい。
ただし、そうでない場合は欲望がぶつかり合うしかない
北斗の拳の世界に。。。
<北斗の拳…!?
<無秩序、ですかね
<羞恥心ビジネスですね
<はずかしい=欲求だし恥ずかしい=ペインなのですね!
<高級ブランドの高級部分は「見栄」的な奴ですな
<”実は”羞恥心によるものってたくさんありそうですね
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【問】
羞恥心を持たなかったらどうする?
↓
どんな世界なら実現可能か?
ゲーム:『新女神転生3』
(カミサマが理想の世界を叶えてくれる話)
ムスビ:たった一人で生存可能な世界
シジマ:全員が合理主義者になった世界
ヨスガ:超弱肉強食、それが当たり前の世界
+
映画:『ウソから始まる恋と仕事の成功術』
皆、思ったことをそのままいう世界
+
「湯屋取締規制」
ペリーが”マジで!?アリエン!?”と言ってた。
(道徳心を疑う:「日本遠征記」 )
+
「ハピネスTM」
世界は理想により滅ぶ
↓
他者が居て、他者を分かりあう&協力する必要があって、
そのためのルールを知っていて
それに合わせる必要があって、
でも難しくて…
↓
おしっこ漏らして「よく言った!」といえる世界は
失敗から学んだことを評価される世界?
↓
でも、適度にあった方がいいなあ…
*恥 (shame)」という言葉は、「覆い隠す( “to cover”)から
<なるほど、羞恥心と嘘は密接に関わりがありますね
<羞恥心=心理作用⇒人間行動⇒ビジネス なるほど!
<褒め殺し=恥ずかしいも興味深いですね(笑)
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【ファシリコメント】
今回もありがとうございました。ファシリテーターをつとめさせていただいた木原です。
今回は「恥ずかしいとは何か」について考える回ということで、
「もしも人が羞恥心を持たなかったら」
という問いかけで、皆で考えていただきました。
事前に自分で調べたりしながら探究を作っている時には、「恥ずかしさ」にはいくつか種類があると知って「確かに…」と思ったり、「恥ずかしさ」の研究が露出系ファッションや下着のビジネスにも生かされているという話もとても面白く感じていました。
今回の探究の中でも、下着に限らず様々なビジネス分野において人間の「恥ずかしさ」は意識されているのだということを知り、非常に感銘を受けました。
「恥ずかしさ」は人間の行動を大きく左右する心理作用の一つですから、他にもそういった心理作用×ビジネスという構図は色々あるのだろうなぁと興味が湧きます。誰もが持っていて、普段何気なく感じている「恥ずかしい」という感覚は実はとても奥深く、様々な研究対象にもなっているので、興味をもって調べてみると、とても勉強になりますし、面白い分野だなぁと思いました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
是非またやりましょう!
次回は第102回『“キリが良い”とは何だろう』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!