第69回「まじめ」

第69回 探究型学習コース実施!
 
【アイスブレイク】
自己紹介+あなたは真面目or不真面目?
問いかけで真面目について考えていくので自分が真面目かどうかについて考えていただきました。
 
【インプット】
まじめってそもそもなんだろう?
真面目の語源
真面目の反対の言葉
日本人の中のまじめ
これらの内容をまず皆でシェアしていきました!
 
【問いかけ】
真面目は良いことなのか。
良い場合はなぜいいのか。
悪い場合はなぜ悪いのか。
 
【探究】
まじめ自体は良いこと(望ましいこと)。
 
まじめにたいするネガティブイメージがあるとすれば、
・融通が利かない
 
など結果的に周囲に迷惑(?)をかけてしまうところ。
例えば一般的に真面目だと言われている人が、与えられた業務を“何があろうとも”全うしようとして、周りはもう少し彼に対して臨機応変になってほしいと思った場合彼は“与えられた業務を全うすること”に対して真面目だったがチームとして成果を上げること、周りと協働することに対して不真面目であるといえるかもしれない。
(意識的にせよ、無意識的にせよ)
 
ということは、、
真面目というのは、「○○に対して」という接頭語がつくのかもしれない。場合によっては何かに対して真面目であるとき、ほかのことについては不真面目にならざるを得ないこともある。それは人間の意識にはキャパがあることを意味しており、ある程度仕方のないことなので自分の真面目リソースをどこに割くのかということは、処世術としては重要かもしれない。
 
〇良い場合はなぜいいのか
前提:どんなことも自分事として常日頃考えている
・絶対に次に生かそうとする
→もっと自分自身を向上しようとしているから
 
〇悪い場合はなぜ悪いのか
・自分から動けなくなる
・考えすぎて辛くなる
不良とは、やさしさのことではないかしら」(太宰治『斜陽』より)
議論のときの「まじめ」ということばが良いことの前提で言葉が使われていることが多いのがおもしろい。まじめは良いことなんだけど、悪い面があるよね、的な?
 
この上述の太宰治の表現が好きで、不良=不真面目かどうかは分からないけど近いニュアンスを感じるので、不真面目(不良)と言われることを望む感性が少し宿っています。
 
テクニカルには、不真面目さの幅からイノベーションを起こしやすいかなと思う。
通常の真面目は「ルールを守る人」
例:真面目だねえ。大変だねえ。
でも、
 
自身が本当の意味で真面目に何かできる=集中している≒楽しい。
*楽しいは正義
なので、”自分にとっては”良いこと。
 
だけど、、
「アンダーテイル」(ゲーム)の例:
二つのルート、2つのケツイ
相手にとってそれが真面目に映るかはわからない。
相手にとってそれがよいことかはわからない。
相手の押し付けてくる真面目(社会のルール)が自分に合うとは限らない。
何について真面目になるかという話。
*相手が真面目に止めてくるかもしれない。
*自分が相手を真面目に大切に思うかもしれない。
真面目同士の押し合いが新しい真面目をつくっていく
 
など様々な意見が出ました。
 
【ファシリテーターより】
今回もたくさんの意見が出てまいりましたが、皆さんの意見を聞く中でやっぱりまじめはいいことなのだと思います。まじめな人間は損することもあれば、得することもあるのだと思います。
是非またやりましょう!
 
次回は第70回
『語源(なぜ夜空に浮かぶあの球体のことを”つき”と呼ぶのか 他 )』
を予定しております。  
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!
探究

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