第62回「日本人の信仰」
第62回 探究型学習コース実施!
(今回も、オンラインで実施いたしました。)
【アイスブレイク】
今回は
○自己紹介
○今年の初詣はどこ行ったか
をシェア→人数が多かったので、チャット書き込み式で実施しました。
【インプット】
今回はテーマ『日本人の信仰』ということで、インプットセッションでは以下のような内容を皆でシェアしていきました。
・初詣はなぜ行くのか→神様に新年の平安無事をお祈りする
☆基本的には氏神様や崇敬する神様のところにお参りする
・日本の信仰の始まり→縄文・弥生には既に信仰があった
・4世紀後半には、大和政権によって国家祭祀が行われていた
・アニミズムと神道について
・神話(古事記)と歴史書(日本書紀)について
・神社の中では何をしているの?→神様にお食事を献上したり、祝詞を奏上
・神道で一番大きな祭り→大嘗祭、新嘗祭
・天皇陛下は沢山お祈り(お祭り)をされている
【問いかけ】
神道に由来するものが、古代から現代までの長きにわたり、自分たちの生活に浸透しているのはなぜだろう
【探究】
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○日本の中で習慣化している。
○海外に行くといたるところに教会があるように、日本では神社が多くある。氏神様と言われているように、その地域に根付いてある。
○小さいときからあまり疑問も感じずに身近にある存在。先ほどの、初詣なども、神道を信じているかどうかというより、一種の行事のような感じ?
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○そんなに深くは考えたことがありませんが、自分は日本の風習だと思っています。
○昔から今まで、昔話などから語り継がれてきて自然と神道が当たり前になっている
○日本独特の文化であり、それを過去の人が大切にしてきたから
○前提として、私自身自分たちの生活に「これが神道のもの」と意識していないし、あまり身近に感じない。
○それでもなお、神道という言葉や宗教がある理由として
○神道を代々守り続けている者がいるから
○暗号を物語として語り継がれている?
○他の宗教を寄せ付けないほどの長い歴史があるから。→ 外国は歴史的背景を重んじる傾向がある
○神道が進化?変化?しているから → もともと古神道
○天皇陛下が存在するから。
○言霊の威力
○日本という国が神格化されていたから
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○初めに…
神道って、、、「誉めて伸ばす先輩」みたいじゃない!?
○浸透している理由1
→強制しないから
※神道って”頼れる先輩”みたいなイメージ。
(その教えをごり押ししてこないし、先輩同士(基本的には)尊敬しあっているし、相談事(参拝)は聞いてくれるし、大切な節目(初詣、受験、結婚)とかにはいてくれる)
○浸透している理由2
→良いことしかしないから
※
初詣も願掛けも新嘗祭(祝福祭)もお祓いも基本的にはプラスになることばかり!
(XXしないと○○してしまうぞ!的な神様との契約を強制されない)
○浸透している理由3
→おされだから。
神社、巫女さん、お守り どれもカワイイ&身が引き締まりますよね!
※フォーマルな場にいくのって楽しい!
○浸透している理由4
→やんごとなき方がいるから。
※国教(≒保護)されてなくても、いろいろありますし…ね。
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○簡単だからかと思った。
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○自然信仰→日本の豊かな自然と相性が良かった
○八百万の神→なんでもアリ
○日本固有の思想だから愛着がある
○国家・天皇家と結びつく(国家神道)→強い影響力
「天照大御神についての最も重要な事柄は、日本の皇族と直属の親族関係にあるとされていることだ。紀元前660年に日本の初代天皇に即位した神武天皇は、天照大御神のひ孫の息子であると「古事記」が伝えている。」
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○日本の中で習慣化している。
○海外に行くといたるところに教会があるように、日本では神社が多くある。氏神様と言われているように、その地域に根付いてある。
○小さいときからあまり疑問も感じずに身近にある存在。先ほどの、初詣なども、神道を信じているかどうかというより、一種の行事のような感じ?
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○アニマリズムがあったから
アニマリズムは、説明であったとうり自然とかに神様が宿ってるという考え方なので、御神木とかを神様が宿ってると考えていてそれが何代も続いていくと
「先代が神様がいると言ってるしいるんだろう」という考えになって我々の生活に浸透したとおもいました。
○暇だったから
古代の人は今みたいに暇を潰すものがそう多くはなかったとおもうので、「神道というものがあるから暇だしやってみるか」
みんながやることで古代の人の中でブームになって、神道ブームが長く続いてそれを生活に取り込んだ人たちが現れてそこから現代に至るまで浸透したんじゃないかなと思いました。
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○神道に宗教感がない
○他に日本に主だった宗教がないから
○神道そのものが日本人と歴史を歩んできたことによって日本人の生活の中の一部となっていったから
→日本人は融合の文化 伝統と新しいものを融合させ歴史を紡いできた。それによって現代に残り浸透してる。
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○日本人神社行くの好き、初詣も行く
○ 日本人は神様を求めているのかなと感じる機会がある
→自分も仏教の幼稚園だったので神様の存在を自然に思い至ることがあった。霊的なことを教わることもあり
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○日本の精神の根幹だから
○1つ☞古来から受けつがれている日本の精神の根幹
→ものに神様が宿る、誰かのために祈るこうしたものが既に日本人の心に根付いてる。
○他の宗教とくらべて強制じゃない
○人間が悪いみたいのがない
○世界観がそもそも他の宗教とは異なる
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○信じる人がいる
○儀式など形式的なものが失われずに続く
→天皇家も(一応)続いてるし、日本では新しい宗教きても“取り入れて”きた?
→神道も続いてきた
○外部から侵略されたことが少なかった(特に初期の頃)
→GHQに支配されたことあったけど、あの段階では多くの日本人のアイデンティティに浸透が刻まれていたと思う。
○神社が地域と一体だった→日戸さんの「守る人」は、一つは地域の人?
○天皇が続いてきた
○古典を学ぶ学問の営みが続いてきた
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○神道・・・日本人の生活の中心←これを崇めることで集団の調律を保っていたのでは?
○和を基調とする日本だからこそ長きに渡って馴染んだ 個を大切にする海外では個人単位の信仰が主流
○八百万の神々を崇拝する神道 →包容性があった(宗教共存の基盤となる) =文化変容を可能にした
◎そこまで宗教チックではないくせに日本人の各々の信仰のもとには神道が常にあった
※そもそも神道をなくしては宗教の共存はありえないのでは!?(日本文化にはなくてはならないもの)
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○昔の日本人は、人生観的に謙虚で、何かに生かされていると感じることができていた。
それが自然に対する崇敬になり、アニミズム的な神への崇敬になり、日常の中に「生かしてくれている神」との関わりがあったのだと思う。それが、現代でも残っている。
このように神への意識が生活の中に溶け込んで残ることは日本だけに珍しいことではなく、欧米ではキリスト教の熱心な信者でなくてもその生活にキリスト教の文化が入り込んでいることはよくある(例:復活祭やクリスマス)
○またもっとさかのぼると、ギリシャ神話。
これも、星座などに見て取れるように、自分たちを取り囲む自然に対する理解に溶け込んでいる。
こういった例でも分かるように、国の伝統とか文化は、そのもとになるものがないままポっと出てくるものではなく、むしろ宗教的なものにこそ大きく表れていると解釈できる。
それを日本で置き換えた場合、神道の価値観、ということで、現代の自分たちの生活の中にも自覚しないままたくさん残っているのではないか?
【ファシリテーターより】
キリスト教、イスラム教、仏教などこの世界には宗教がたくさんあります。
では古代日本人が信仰していた宗教はなんでしょう。
そう言われるとすぐに出てこない方は多いと思います。
今回の探究で初めて聞いたという方がいても不思議ではありません。
私自身、宗教学を勉強するにあたって自分自身の根幹が神道という宗教にあると知った時、実感がわかなかったです。
しかし改めて周りを見渡してみると、神社が当たり前のように住宅街にあり、私たちも参拝をしています。
気づかないうちに私たちは神道という宗教、伝統、文化に触れていたのだと思います。
神道に由来するものが古代から現代までの長きにわた、自分たちの生活に浸透しているのはなぜだろう、という問いにはそれらに気づいて欲しいという意味も含んでのものでした。
私自身も沢山の面白い考えをきくことができてとても楽しかったですし、勉強になりました。
今回参加してくださった皆様には日本人が大切にしてきたものを感じでいただけたらとても嬉しいです。
ありがとうございました!
参加してくださった皆様、ありがとうございました。またやりましょう!
次回は第63回『弁論術』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!